Goodwill~王子支店~ 公演情報 Goodwill~王子支店~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    悲哀
    派遣会社のひとつの支店で展開する話。社員も派遣社員もそれぞれの立場で会社関わっている。でも会社は非情である。労働者からピンはねすることで成り立っていたがその会社はもうない。
    観ていて「あるある」と納得する場面が多々あり。時代を反映していたのですね。あの当時の労働者はどうしているのかなとふと感じ入りました。

  • 満足度★★★★

    面白い舞台の作りでした
    舞台中央に机・椅子を置いて、観客席がコの字型に取り囲んでいるという。
    で日々の業務をこなしていく王子支店の人間関係・労働派遣業の実態を、
    ハートフルにユーモラスに演じつつ、一支店の視点から倒産の日まで、
    丁寧に見せていただきました。

    ネタバレBOX

    おとなしく人当たりの良かった支店長がラストに発した怒号が、
    ものすごくよく心情が伝わってきました。
    現実には、暗くて切なく。
    派遣でしか生計が立てられない話しがあったでしょうに、
    実に明るく楽しめる作品に仕上がっていました。
    今後は再演する時には、
    各上演地の支店名Ver.でやってくれると面白いかな(^^)
  • 満足度★★★★

    人情喜劇でした
    何となく内部告発モノなのかと思っていたら、さにあらず。
    職場の人間関係に焦点を当てた、ハートフル・コメディ的で、楽しく拝見することができました。

    いつもの王子小劇場とは異なる舞台空間も新鮮で、グッドウイル王子支店の従業員と、お友達感覚で、観劇を楽しめる空間作りが成されていたように思います。

    役者さんのレベルも一定で、すんなり劇世界の一員になれて、不満を感じる要素がなかったのも、嬉しい気持ちになれた要因でしょう。

    また、観劇席に、コリッチの有名ユーザーの方が座っていらして、その方が心から楽しげに御観劇のご様子を拝見できたのも、嬉しい観劇に、おまけの喜びを追加して頂けた要因となりました。
    誰もが、楽しく観劇できる演劇って、本当に大好きです。

    この芝居を観る決断に一役買って下さった、我が同期生、照明の井坂さんに感謝です。

    ネタバレBOX

    最初の、支店長の1人芝居部分では、こんなに楽しい芝居になるとは予想がつきませんでしたが、その後、従業員が1人2人と登場する度に、楽しさが加速して行きました。

    会社本体は、相当悪どいことをしていても、現場で働く人間は、それなりに、良好な人間関係を築けて、小さな喜びを見出し、精一杯生きている様子が素直に伝わり、とても、心地良くなる劇世界が展開され、この劇団が、これで解散ということが、初見の私でさえ、残念でならない気持ちになりました。

    我が家の役者稼業の息子は、一時、宮浦状態だったこともありますし、彼は、フルキャストに登録し、引越しと言われず、行ってみたら、引越し作業だったとか、港の作業で、さんざん東本のようなベテランさんにこっぴどく絞られたりしたと聞いていましたから、何だか、必要以上に、感情移入して観てしまいましたが、息子も、こういうバイト現場でずいぶん人生修行ができたという話だったのが、この芝居で実感として理解できて、嬉しく感じました。

    ただ、終盤がややもたつき気味だったのが、残念でした。本社から、営業停止の連絡が来た後、次の場面で終わりかと思ったら、それから、幾つか場面転換があり、やや冗長に感じました。営業停止の連絡が入って、暗転後は、一場面で完結した方がスッキリしたように思います。
  • 満足度★★★★

    良質な人間ドラマ♪
    "グッドウィル”というタイトルから、派遣スタッフや末端の社員たちの悲哀を描いた、どちらかというとディープな内容を想像してたんだけど‥ぜんぜん違ってまるで人情喜劇のような内容でとっても面白かった♪登場人物たちもそれぞれ個性的でいかにもいそうな感じだし(多少ディフォルメしてるとは思うけど‥)、派遣業界の描き方も非常にリアル。
    正直ちょっと綺麗事だよなぁと感じてしまう部分もあるけど、良質な人間ドラマとして十分楽しめる作品だった。

    ネタバレBOX

    ただグッドウィルに限らず、"人材派遣業”という存在自体を肯定するつもりはないけど‥。
  • 満足度★★★★★

    ベタで解りやすく楽しい!!
    実際、労働派遣業の現場の経験者という作家が描いた本だけあってリアル感むきだしの物語。登場人物のキャラクターが実に可笑しい。どうしたってあんな輩、採用しないでしょ!って人物もすんなり採用されちゃう、云わばボランティア満天マウンテンのグッドウィル王子支店長。笑

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    王子支店内勤の社員・支店長こと福居、同じく内勤のバイト・早稲田出身の堀野、同じく内勤の赤一点・奥村が仕事する王子支店では派遣員として登録している現場外勤の5人が居た。彼らはガテン系、元引きこもり、家出組など雑多な人間の集合体のようなものだ。笑

    単純だけれど、いかにも使いにくそうな彼らを福居がことごとく上手く捌いていくさまがお見事。言い方次第というけれど、確かにそうだ!笑

    彼らの中には夢や希望を抱き、その実現の為に空いてる時間を有効に使おうと派遣に登録する者、はたまた、何になりたいかが解らずとりあえず登録している者。様々だ。だけれど彼らは時としてふと振り返り、自分の人生をどう思うか?なんて不安にもなる。将来の希望が見えないからだ。そんな不安定な感情と能天気な感情を入り混ぜながら派遣に携わった彼等が働き、会社が無くなるまでを再現したような物語だった。

    コメディと捕らえていいと思う。そのくらい可笑しくて楽しい人間模様。キャストらの演技力はどなたもしっかりしていて、きっかり魅せる。お勧め。

  • 201007221400
    201007221400@王子小劇場

  • 満足度★★★★★

    みんなそれでも生きていく
    面白かったです!
    オープニングはどうなるやら?!と思いましたが。。
    スタッフ、元登録者でスタッフ、登録者という3つの視点で観られてよかったです。内容はもうリアルだけど、コントですかね(笑)

    「グッドウィル」の名前を使うので勇気ある、そうとう恨んでいるのかなと思っておりましたが、「それでもあのとき楽しかったなぁ」という慕情を感じました。

    終演後、歌が聴けます。

    ネタバレBOX

    10年くらい前。失業中に一度G社を利用してお仕事しました(力仕事じゃないお仕事)。登録後しばらくは、バイト代が全額出ない!とかナゾの仕組があったことを思い出し、なつかしく見ておりました。

    「データ整備費」は事務手数料なのかなぁ?くらいしか思っていませんでしたねぇ。。

    グッドウィルとフルキャスト対決見たかったなぁ~

    ひきこもりの人、立ち直れず残念。。ビニールの靴、ウケました(笑)
  • 満足度★★★★★

    悔しい!!
    グッドウィルの支店で働いた経験が活かされ、臨場感があって、温かい人間関係もあって、廃業に至った悔しさが吐露された素晴らしいお芝居でした。

    ネタバレBOX

    派遣労働の功罪はお芝居の中でも話があったように色々あるでしょうが、支店単位でみると内勤者と派遣労働者の間には温かな繋がりがあったことが良く分かりました。

    派遣先が支払う日当の半分しか受け取れない実態、データ装備費やTシャツ販売など何か理由を付けてはピンはねする制度、支店長という名の徹夜続きの労働者など、実態も分かりました。

    良いか悪いかは別にして、港湾労働の特殊性ゆえに廃業に追い込まれていったことに対する悔しさ、会社幹部に対する怒りも良く表現されていました。

    ところで、経験がないとお芝居が書けないというわけではないでしょうが、今回の作品は本当に経験が活かされていました。経験のない分野でも、これくらいの取材を期待します。

    本公演を以って劇団が解散されるとのこともあってか、チケットも印刷してなく一抹の侘しさも感じました。

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