バラシて終わりと思うなよ 公演情報 バラシて終わりと思うなよ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-18件 / 18件中
  • 満足度★★★★★

    もう一度の決意表明!
    解散を決めたある劇団の最終公演後の話ですが…、バラシのテクニック、劇団の人間関係、役者と才能、気持ちのことなど、普遍的な内容がコメディの中にギュッと凝縮されていて素晴らしかったです!

    ネタバレBOX

    大食い競争のように電光掲示板を使って90分のカウントダウン開始、時間内に撤収完了できるか興味津々。

    野球を生涯の職業と志す者は、甲子園を目指す5回のチャンスで自分自身で見極めを付けることができるという。将棋も基本的に同じですね。

    俳優は自分で見極めを付けることができない。いっそ法律を作って、30歳くらいで才能の無い者を定職に就けさせるようにしたらどうか。むしろホッとするんじゃないかって。

    でも、そう単純じゃないからこそ、バラシた後にもう一回組み立ててお芝居やっちゃうんだねぇ。

    結局解散せずに、元主宰も戻ってきて、またお芝居やるんだ。後で後悔しても知らないっと!!
  • 満足度★★★★

    ピンからキリの
    キリの方にいる劇団の解散公演のバラシ風景は、さすが劇団が演じる劇団、思ってたよりもハードな演劇舞台裏に頬が引きつる。
    終始「観客」の立場から観ていたが、公演を打ってもトントンでなまじ劇団として継続できてしまうという状況が、劇中のダメ劇団のようなダメ劇団を、現実にも数多産み出してしまうんだろうなと思うとムカムカする部分もあった。
    前半のハードさを中和する構成上のバランス感覚として、また劇中の劇団の「表現者」としての慰みとして後半20分のファンタジーは必要だったと思うのと同時に、その甘いファンタジーの中に小劇場演劇という円環型のやさしさ共同体の虚像が見えるようで気持ち悪くもあり。
    一番のびっくりは箱馬の収納場所だったかも。
    OPの音楽が非常に好みで心地よかった。

  • 満足度★★★★★

    ハラハラドキドキ。
    まさにそんな感じでした。

    ネタバレBOX

    いやもうよくピッタリと終わらせられるもんですね。

    残り十分辺りからはほんとハラハラドキドキで、設置されているタイマーと舞台の両方を行ったり来たりしながら観てました。

    ストーリーもよかったです。
    なにかと劇団あるある系だったんじゃないでしょうか。

    かなり楽しめました。
  • 満足度

    バラシて終わりでよかったのでは?
    バラシを舞台にする発想は新鮮だと思った。だが、その分もっと現実味が欲しかったかも。脚本全体的に雑な印象が残った。

    ネタバレBOX

    まず冒頭のBBQになぜ5分もつき合わされたのかと思った。

    最初のシーン劇団員、特にタカハシがあまりに使えなすぎて本当にいらいらしたが、ありえますか?苦痛だった。そういう設定といわれてしまえばそれまでだが、なんかもっとなかったのかと思う。最後のヤマモトの心変わりにもいまいち乗り切れなかった。

    そんな中コバヤシの位置づけが秀逸。「誰かに線を引いてもらうほうが楽」と言い放つ彼はとても冷たくて人間的だった。劇団にとってかなり革新的なところを付いてきたので、自虐なのかと思ったが、にしても演じている側には重い脚本なのだろうと感じた。

    既出だが劇団ペニノのアンダーグラウンドのような後半の展開で、はらはらはしたがイトウが壊れたのと、そこまで搬出の手際がよくないことにまたブレーキされた。そして、最後の全裸オチは余計では。

    役者さんはとても良いと思ったので、もっと直接的なことばの掛け合いになったほうがよかったと思う。
  • 満足度★★★★

    着想がいい
    着想がいいですね。終演後の舞台を撤去しながら進む劇団の人間模様はおかしくも、切ないものでした。色々なマメ知識も教えてもらえました。

  • 満足度★★

    これで終わり・・・
    初見だったが、公演回数も15回を数え、また暑さにもかかわらず下北「劇」小劇場が満席だったのを見て、大きな期待を持ちました。また、バラシと言った設定も大変ユニークで、ストーリーがどう展開されるのか、大きな関心をもって観たのですが、最後の一部を除いて笑い無し、また役者さんの演技もメリハリがなく満足いかず、フルタ氏がこの芝居で何を伝えたかったのか、(恐らく笑いを取ろうとは考えていない?)見せたかったのか、最後まで分からず不完全燃焼の95分で、これでは3千円は高いと感じた次第。このままだと、本劇団も芝居と同じ運命を辿るのではと危惧したのは小員だけ? 残念な結果で★★。

  • 満足度★★★

    なるほどワンアイデア
    で、小屋付の人は、あっさり転向なの?

  • 満足度★★★

    着想は良いのですが…
    バラシが進むに従って、それぞれの心情が明らかになっていくのは面白かったのですが、エピソードやキャラクターを作り過ぎでいて過剰説明のように感じました。台詞や物語ではなく行動や状況でそれぞれの心情を見せて欲しかったです。その点、照明係の役の人の演技は淡々とした振る舞いの中に心の内が見えて良かったです。

    オープニングに映像を使っていたのですが、キャスト紹介ではなく、このバラシが始まる前にやっていた公演の映像を音なしで流せば、最後の音だけのシーンと呼応して、より良くなったのではと思いました。

    ちなみに、庭劇団ペニノの『アンダーグラウンド』も、リアルタイムの作業・舞台上のタイマー・最後数分の緊迫モードと似たような構成の作品だったのですが、あちらは行為に重点を置いて非現実的、こちらは物語に重点を置いて現実的と、全然違う感じになるんだなあと思いました。

  • 満足度★★★★

    なるほど、それで…
    解散公演千穐楽後、退館までの90分間をリアルタイムで見せるバックステージ系コメディ。
    公演中や公演直前までを描いたものは多々あれど、終了後のバラシを描いたものがなかった理由がよくワカった。毎ステージで組んではバラす手間はさぞや…(笑)
    また、戯画化された人物たちのKYぶりが極端で、危うく本気でイラつきそうになったりもする。

  • 満足度★★★

    みた
    設定がとても面白かった。

    ただ、無理に人物同士の対立を作ったり、トラブルメーカーを作り出して笑わせようとせず、もっと静かに進んでいっても、いいものができるのじゃないかと思った。
    最後の30分、徐々に会場内の笑いは増えていったけれども、ああそっちに行ってしまったかと残念だった。カタルシスが無くてもいい演劇はたくさんあるから。

    登場人物で印象深かったのは照明係。
    感情の起伏が激しいわけでも、事件を起こすわけでもないのに、地に足が付いている芝居。そういう人々の、ごく当たり前の会話を書いていけば、もっといいものができるのじゃないかと感じた。


  • 満足度★★★★

    おもしろかった
    バラシで舞台の裏側が露わになっていくと同時に、劇団の裏側も露わになっていく様(さま)がおもしろい。
    劇団あるあるや小ネタもおもしろかった。
    90分をカウントダウンするタイマーがとても効果的だった。

  • 満足度★★★

    タイトルに集約された思い
    3流!?劇団が解散公演を終え、劇団員および裏方スタッフたちが舞台上のセットをバラしている。
    しかも、劇場からの退館時間が90分後に迫り、超過料金を払う余裕のない貧乏劇団は超過料金を発生さしまじと躍起になるが。。。

    ネタバレBOX

    舞台横には、本編開始とともに、90:00からタイマーのカウントダウンがはじまり、退館時間までの90分をリアルタイムで追う。
    舞台上では、早々に劇場から引き上げようともくろむ外部から招へいされた舞台監督や元劇団員で劇団退団後も劇団の行く末が不安で講演のたびに格安で仕事を引き受ける証明係などの裏方スタッフ、劇団の解散に納得のいかない主宰、主演女優、そして、主演女優と恋仲にある俳優など、それぞれの異なる思惑が交錯しつつ、無情にもカウントダウンは止まることなく進む。

    そんなところに割り込んでくるのが、劇場の管理人に、元主宰のタレント。
    劇場の管理人は、初期の劇団をみて、劇団の将来に見切りを付けていた。
    そんな管理人は、劇団が解散したのをいいことに、劇団をこれでもか罵倒する。
    その言葉に発奮した面々は、退場時間まで15分に迫ろうという時に、管理人を見返すべく、ラストシーンをロビーで演じる。
    はたして、無事に、ラストシーンを演じ終え、かつ、無事に退館することができるのだろうか?

    90分のカウントダウンをリアルタイムで進行することで、観劇しているわれわれを引き込もうとする意図が感じられる。
    この意図は半分は成功、半分は失敗といったところだろうか?
    というのも、それぞれのキャラクターがほぼ平等に描かれることで、特定の誰かに感情移入をすることを難しくしていたように思う。
    この手のストーリーはやはり誰かへの感情移入によってこそ、盛り上がるのではないかと改めて感じさせられた。
    とはいえ、舞台の進行は軽妙に行われ、何も考えずに、気楽に見るにはもってこいの舞台であることには間違いない。

    今後の劇団にも期待したい。
  • 集団の中に感じたシンパシー
    劇団がてんやわんやの中解散していく姿を描いているのだが、劇団だけに関わらず、バンドやら部活やら、あーこういう揉め事あったよなぁ~、てシンパシーを感じつつ見ることができて楽しめました!
    だからか、何故かラストはホロリとしてしまう。
    フルタ丸の作品は、役者の誰かに自分を重ねて見れるところが魅力です。


  • 満足度★★★★★

    最高に面白かった!!
    開演と同時に舞台下手のカウントダウンタイマーがスタート。したがって観ているほうとしては予定時間どおりに終わるっていう安心感(?)がある。まさにストーリーと同じく時間との戦いが始まる。ようは劇団の(しかも解散公演の)公演終了後の舞台裏のドタバタをを見せるものだが、舞台裏を覗けた満足感とどうじに劇団の苦労がわかったような気がした。こんな思いをして舞台を作っているのか?と。ほんとにお世辞抜きで面白かったし、楽しめた。ちりばめられた笑いも効果的だった。観ているほうは後半、カウントダウンタイマーの表示が気になって、残り5分ぐらいからはほんとに間に合うのか?と心配にもなる。が、0表示とともに舞台上は見事にきれいにバラされている。なんといっても大変なのは、5日間7ステージ、毎回毎回セットをバラシ続ける気力ではないだろうか?(笑)。穴を掘って、埋め返すの繰り返しをする拷問があるが、それに似ていて初日と楽日以外は、公演をやりたくないだろうな、と推察する(笑)。
    ひとつだけ惜しかったのは、セリフが聞きづらい部分が結構あったこと。活舌が悪すぎた。

  • 満足度★★★★

    わくわく!
    特に最後の15分観てる方も一緒にバラシをしてる錯覚に!
    そこまでには、それに至ることちゃんと描かれているからだと思う。
    楽しめたな〜!!

  • 満足度★★★

    舞台の裏側暴露話って感じでした
    舞台が終演し千秋楽後の、タイトル通りのお芝居でした。
    へーこういう風に片付けとかしていくんだー・・。
    勉強になりました。
    ただ片付けるだけのはずが、劇団の解散公演後の撤収ともなり。
    いろいろ出てくる諸問題・・、なかなか楽しめました。

    ネタバレBOX

    何気に説明も無くスタートされた撤収までのリアルカウンターが、
    結構良い味出していました。
    まったりダラダラと、やる気無く手際悪く片付けてゆく前半の話から。
    ラストシーンのやり直しを、ロビーでやりつつ。
    きちっと撤収しきった後の舞台の綺麗さが印象的に上手かった。
    そして天然タカハシさんの無くしたイヤリングで〆たラストも、
    小洒落ていて気に入りました。
    惜しむらくは、前半のテンポ・リズムのノリが今ひとつだったのが残念です。
    発声練習バトルとか、妙に納得のいく毒科白とか。
    キャラクターや台詞等も楽しめるもの多かったです。
  • 満足度★★★★★

    傑作でした。
    楽屋話は多いが、劇場のバラシを舞台としたのは初めて見ました。解散話やら、劇団内恋愛問題やら、元主宰乱入やら……

    ネタバレBOX

    ……極めつけは、最後のシーンのロビー上演。タイマーも設置されて、リアルタイムで最後にバラシが間に合うのか、ハラハラどきどきの90分でした。でもこういう話は1度しか使えないので、次回作が勝負ですね。
  • 満足度★★★★

    いきなりバラシの場面から!笑
    説明どおり、舞台セットをバラシながら劇場が空になるまでをリアルタイムで上演したもの。これが実に面白い!今回のフルタ丸はワタクシが過去に観た公演の中で最高傑作でした。

    ネタバレBOX

    まず、舞台左に設置された時計が90分から始って76:26とか45:55とか、残り時間を刻んでゆく。これが実にいいアイデアだ。舞台はイトウの号令でバラシながらも照明やら、コンパネをバラシていくわけだけれど、照明担当とイトウでちょっとした小競り合いがある中、スズキのボケが功を奏する。笑)

    一方でタカハシという女子劇団員がまったく使えない存在だが、唯一、劇団の紅一点なことから今彼のサトウ、元彼のタナカ、その前彼のスズキと、男子劇団員を総なめにしてきた強者でもある。このキャラクターの立ち上げ方も絶妙だ。仕事の出来る一見、気の強そうな元劇団員のナカムラよりも、とかく男子はタカハシみたいなユルキャラ女子が好みという一般的なモテキャラを取り入れながらも、観客は刻々と秒針を刻む時計を睨めっこしながら、ワクワクドキドキしちゃうのだ!笑

    物語はこの公演を最後に解散する劇団の、理由や情景を表現しながら30歳前後になると考える人生の分岐点や、劇場側のコバヤシが放つ、シビアだけれどもっともな意見にも考えさせられる。これらは案外リアルだ。劇団が常日頃、考えてるような状況をそのまま、舞台化したものといっても過言ではない気がする。

    終盤、これで解散してしまう余韻を残すのは余りにも残念だという劇団の主張で「動物愛護」に関するお芝居を劇場ロビーで公演するも、残り時間は15分もない。ワタクシは公演が無事に終わるのか?バラシはその後に持ち越して大丈夫なのか?追加料金は払えるのか?などとハラハラしながらも、全てを時間内に終わした時には、妙な達成感を味わうことになる。笑

    犬のぬいぐるみの登場といい、個々のキャラクターの設定といい、緩く可笑しい。失笑!みたいな笑いどころは随所に散りばめられて、観劇後に満足感のある舞台だった。どのキャストも自分のポジションをしっかり演じていたと思う。だからこそ舞台が楽しかった!

このページのQRコードです。

拡大