トップ・ボーイズ 公演情報 トップ・ボーイズ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    それぞれの生き方
    過去にゲイとして生きた人達と、現代をゲイとして生きている人達の2部構成のお芝居。
    カミングアウトするかしないか、生き方も考え方も色々あるだろうけど、ゲイではないノンケだって、人それぞれ考え方も生き方も違って、それが当たり前なんだよと思ってしまいました。
    それでも、ゲイという少数派に属している場合、まだまだこの世界は生き辛いのだなと感じました。

    ネタバレBOX

    前半部分では過去に生きた有名なゲイの人々が登場し、それぞれの生前の功績や考え方を披露しあいながら、持ち寄り形式の結婚披露パーティを楽しむというもの。
    それぞれ活動していた時代の事なる故人達の掛け合いは、観ていて楽しかったです。
    三島由紀夫のデフォルメのされかたが面白く、三島由紀夫の潔癖さやかたくなな一面がよかったです。
    フレディ・マーキュリーのパフォーマンスシーンはとても好みでした。
    それぞれのキャラクターの特徴をうまく演じていて、各個人の主張ともリンクしている演出が素晴らしかったです。

    後半部分は現代が舞台で、結婚式まであげたゲイカップルが主人公。
    この主人公は前半部分の結婚パーティの主役だったのだが、前半部分終了時にはこの物語の結末が何となく解ってしまっていたのが残念です。

    過去にゲイは迫害されていて、現代は多少は寛容になってきたとはいえ、それでもカミングアウトしないまま隠れて生活をしている人が大部分なのだと思います。
    過去も現在もゲイにとって住みやすい環境ではなかったのに、過去に生きたゲイ達に「自分たちは幸せな人生だった」と言い切らせたのは凄いと思いました。
    一生懸命生きて、精一杯人を愛して、前進を止めなかった生き方をしたのだろう、そういう人達にだからこそ言える言葉だと感じました。

    ゲイが受け入れられる世の中だったら、主人公の二人の結末も変わっていたのだろうか。
    考え方が違いすぎる二人だから、やっぱり悲しい結末になってしまったのだろうか。
    誰もが自分らしく、偽ることなく生きられる世の中がいつか来る事を願いました。

    観劇後、チラシデザインに虹が使われた意味を考えました。
    観る前とは虹に対する印象が随分と変わりました。
  • 満足度★★★★

    ゲイの今昔
    言いたいことがはっきりしている、芯のある作品で楽しめました。

    前半はオスカー・ワイルドやフレディ・マーキュリーなど有名なゲイの集うパーティーという設定で、各時代・各国におけるゲイの置かれていた立場を描き、後半では現代日本におけるゲイカップルの状況を描いた2部構成で、巧みな構成だと思いました。

    各役者の間が絶妙で、コミカルなシーンは拍手が出る程のウケようでした。
    後半はカップルの2人がメインで、他の人はあまり出番がなかったのが残念ですが、作品全体として考えるとそれで良かったと思います。

  • 満足度★★★★

    2編オムニバス
    彼と彼の結婚を祝うパーティに歴史上の有名なゲイたちがやってくる、というキャッチに登場したのは・・

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ハーヴェイ・ミルク、オスカーワイルド、春日源助、三島由紀夫、マルグリット・ユルスナール、フレディ・マーキュリー、アラン・チューリング、ジャン・ジャコモ・カプロッティ、モーリス・クリストフ・ホールら。つまりはゲイ、またはゲイに関する著者。彼らが大きなテーブルを囲んでの「死の晩餐会」みたいにあの世での食事の会話劇。

    正直申し上げて、こちらより後半の芝居のほうがめちゃくちゃ面白かった。とある社内で付き合っているゲイらの結婚から別れまでの物語。ゲイのママ?が織り成すスナックの風景がそこはかとなくオモロイ。いあいあ、ゲイの友達が欲しいなー。なんか楽しそうだー。。

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