反重力エンピツ(再演) 公演情報 反重力エンピツ(再演) 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-20件 / 28件中
  • 満足度★★★★★

    オススメです!!
    国道五十八号戦線の火を消してはいけない(by 手塚さん)

    僕はこの作品の初演に出演していて、この作品に個人的な思い入れがかなり強いので客観的な感想ではありません。

    公演1週間前の通し稽古と初日と2回見させてもらいました。

    まず、通し稽古を見た段階での正直な感想「ダメだな、劣化してる」と思ってしまいました。
    その時の思ったのは、9人の出演者の内、5人が新しい人で、また見事に初演時の5人と芝居のアプローチが180度違う役者が配置されていた。
    元々、完全に当て書きされていた本なのもあってか新しい5人の動き、立ち方、セリフ等、全てに違和感しか感じれず、物語に集中もできずにガタガタって感じ。(俺はこの作品に出てたから人より細かく見ちゃうし初見の人はそんなに感じない違和感かもだけど)
    再演ってそーいう問題が常につきまとうしねー。

    まーでも5人もそれなりにキャリアもある人だし下手な役者はいなかったから初日までには僕の感じた違和感も調整できるだろうと実際、楽観的に考えてました。

    しかも今回は再演目的で集められた役者じゃないからキャラが違うけどそこをどーするか?
    これを、まとめなきゃならない福原さんは本当、大変な日々だったと思う。マジでおつかれ。

    そして2回目。
    肝心の初日。勿論5人は皆さん上手な役者さん達なので僕が感じた違和感はウマい事、調整されていて、脚本は面白いし楽しめました。
    逆に再演目的で集められたメンバーじゃないからこその面白さが溢れていました。
    大抵、再演って元のキャスト+本に合った役者でやるから普通に最初から再演目的で始まった公演だったらこういう面白さは生まれなかったんだろう。
    だから役者の方は、こういうのは、やり甲斐あるんじゃないかな?
    この状況だからこそ生まれた反重力エンピツ。
    けっこーいいですよ。面白いです

    全く別物の反重力エンピツとまでは言わないけれど、役者のアプローチの仕方が全然違うからチョコチョコ見せ方が変わってたりして初演見た方も楽しめる内容になっていると思います。
    例えば、例えば僕の役を演じてる藤尾くん。初演時、僕がシリアスモード全開で叫んでたセリフを彼はヘラヘラ笑いながら、しゃべっていたりします。
    初演見た人はこういう違いが面白いかも
    勿論、初見の方は全然、楽しめるハイクオリティな作品となっております。

    友寄の脚本、ハマカワ、イガミ、カガミの芝居が特に素晴らしいのでそれを見るだけでも価値はあるかと(あと冠の前説がカワイイですw)

    わー長くなりすぎたな。最後まで読んでくれた方ありがとうございます。と、ロングランでまだまだやってます。

    オススメです!!

    僕も多分、もう1回くらい見に行きます。藤尾にダメ出しする為に、、、





    ネタバレBOX

    ラストシーンは赤い照明。
  • 満足度★★★★★

    いぃね!
    初めて観ましたが
    話の流れもスムーズで
    キャストのキャラも立ってますし
    面白かったです。

    新作も観てみたいですね!

  • 満足度★★★★

    ナイス キャスティング!
    演目変更にも関わらず、今回の作品の為に
    新たにキャスティングされたかの様な配役のハマリ具合が抜群!

    ネタバレBOX

    前半のグダグダ感に満ちた日常から、
    加速度的に破滅に向かう後半の展開にゾクゾクさせられる!
  • 満足度★★★★

    なんだかんだ
    今回で2回目。脚本力のすごさを感じた。ゾクッとした。
    ハマカワさんの空気がすごかった。

  • 満足度★★★★

    増す質量
    初演を見ていないのもあって、大変楽しめました。
    終盤にかけての、手札がパタパタと表に返っていく心地良さは流石。
    表面的なやりとりから打って変わって、徐々に人物たちの質量がましていく様子は必見。

  • 満足度★★★★

    でもラストははっとした
    初演を見てるので、役者を見比べてしまった。やや強烈さが薄まったような気もした。

  • 満足度★★★★

    初演は未見につき…
    併走する2つのシーンの関係やいかに?で引っ張りながら終盤でのヒントに続く種明かしに「やっぱりそうか」とに安心して気を抜いたら、最後に仕掛けられた落とし穴にものの見事にハマった、的な。
    しかしそれは鮮やかに騙され「してやられたァ!」な快感で…って、何と良い観客なんだ(笑)

  • 満足度★★★★

    二回目
    岡安さんに背中を押されリピート決行。
    対面は見えるものが全然違うしね。
    2度目の方が楽しめた。なぜだ。謎解きに脳みそ使ってないからか。
    そして重大な事に気付いた。
    ハマカワフミエ、痩せた……よね。
    こう言っちゃなんだが、この人は必要以上に顔が可愛いのが玉に瑕だね。
    いや、違う違う。表現間違ってる。
    例えるなら「トキワ莊の青春」のモックンみたい…かな。
    蛇足だが、藤尾姦太郎もいい顔してるなと。70年代の東映大部屋俳優の顔だな。
    蛇足って…。

  • 満足度★★★★

    昔懐かしい演劇テイストでした
    ずっと気になっていた劇団。15ミニッツメイドで、ちょっとがっかりしたので、あまり期待せずにまいりましたが、とても、興味深く、見入ってしまいました。
    大変、面白かったと思います。
    構成が、とても秀逸で、次の場面に期待を繋がれたまま、2時間があっという間な感じでした。

    役者さんと役名が同一なのも、わかりやすくていいし…。

    加賀美さん、坂本さん、ハマカワさん、藤尾さん、堀さんが、特に印象に残りました。

    ちょっと哲学的で、スタイリッシュな芝居。何時もいつも観たいタイプの作品ではありませんが、たまには、こういうのもいいなあと思いました。
    何しろ、自分の年齢を忘れて観られましたから…。
    若い気分になれて、久しぶりに、学生時代を思い出してしまいました。

    ネタバレBOX

    自分の高校時代の、浅間山荘事件とか、赤城山のリンチ事件とか、いろいろ思い出してしまいました。

    革命家の皆さんのストーリーの合間に、ちょうど良いタイミングで挿入される、伊神さんとハマカワさんの2人の会話シーンが、とても素敵でした。

    一方で、同じように、まるで、写生するように、小説を書く、ハマカワとモデルを務める男性革命家。

    入れ子構造で、同じようなシーンが対を成し、一体どちらが、現実なのか、終いには、確信が持てなくなりましたが、その匙加減が絶妙で、作者の頭脳明晰振りが、滲み出る秀逸な構成劇でした。

    この世で、一番重いものの答えにたどり着いた時、親として、反省する気持ちがフツフツと湧き上がってしまいました。
    久しぶりに、若さ故の秀作に出会った気がするお芝居だったように思います。
  • 満足度★★★★

    反重力エンピツ2010版
    初演と男女の役者比率が違うので性別が変更となるキャラもいたが、初演を知っていても違和感ない仕上がりになっていました。
    再演というより、反重力エンピツ2010版と言ってもいい出来です。
    役者のパワーというか魂を感じられました。
    初演を観た方も、観なかった方も是非に観ていただきたいです。

  • 満足度★★★★

    肌合いが変わって
    戯曲を演出が自らの感覚で読み解いて。初演とは異なるテイストで作品が新たな力を得ていました。

    再演が単なる繰り返しにならずに、戯曲の別の奥行きをしっかりと観る側に伝えていて、初演を観た方にも、戯曲のことなった肌合いを感じることができる、お勧めの公演でありました。

    ネタバレBOX

    初演時には、観る側の感性にいどむような部分があって、
    密度を持った強いテンションが舞台を支配していた記憶があります。

    今回の公演は、演出が
    いたずらに初演を踏襲することをせずに
    自らの感性にしたがって舞台のトーンを作り上げることで
    戯曲のもつ別の奥行きを観客に表した印象。

    初演時の時間を磨き上げるようなデフォルメがほどけて、
    ひりひり感をもった舞台の空気にかわって
    馴染むような肌合いがやってきます。
    作品のテーマとなる感覚が
    初演時のように戦闘服を着て観る側に挑んでくるのではなく
    普段着で語りかけてくる・・・。

    まだ初演から1年もたっていない、
    それもがっつりインパクトを持った作品だったので
    前回の記憶もしっかり残っていて。
    でも、そこには初演・再演の優劣ということではなく、
    戯曲の持つ懐の深さこそが感じられて。

    もちろん、作品としても秀逸なのですが
    それに加えて作品の再演の意義というものを
    考えさせてさせてくれる公演となりました

    役者の方たちも
    稽古中に演目が変更になるなど、
    大変だったと思うのですが
    そんな風情はおくびにも出さず
    キャラクターのニュアンスを
    舞台のトーンに合わせて
    したたかに作り上げていました。
    ナチュラルなのですが
    キャラクターの芯がぶれない・・・。
    繊細な陰影を観客に伝えるだけの
    安定が個々の役者にあって、
    派手さはないのですが、
    ボディブローのように
    シーンごとのお芝居が観る側を閉じ込める
    質感にかわっていく。

    公演期間の前半での観劇でしたが
    今が悪いということでなく、
    膨らんで変容していく余白を感じる部分もいくつかあって、
    後半に
    このお芝居がさらにどう育っていくのか
    見届けることができなそうなのが
    残念でなりません。
  • 満足度★★★★

    これは納得の出来
    初演観てなかったが、これは初演も好評価だったのだろうなぁと容易に推測できる

  • 満足度★★★★

    名作の再演はやはり名作!
    演出家が急病で、急遽看板役者の福原冠が演出に回り、演目を変えて臨んだのが今回の公演。初日の幕を開けるまでの苦労はいかばかりか。

    ただ、そういう劇団に対する同情の念をおいて、純粋に一公演として見て、とても楽しめた。この作品は国道58号戦線が昨年、同じくサンモールスタジオで上演して、高い評価を得た、劇団の代表作の再演。

    「この世で一番重いものは何だと思う?」この問いかけ自体がとても劇的。そしてその答えのひとつとして「反重力エンピツ」が登場する。ひとつひとつの言葉のイメージが斬新で美しい。

    伊神忠聡とハマカワフミエの二人のシーンが何度見てもとても素敵だ。

  • 満足度★★★★

    「現実逃避のための革命ごっこ」
    冒頭の風景が面白い。物語は作家が描くモデルの女を主人公にした小説。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    キャンパスに絵を描くみたいにモデルを眼の前に立てて書く作家。しかし、作家が手にする鉛筆は絵を描くことはない。あくまでもモデルを座らせ彼女を見つめながら妄想を膨らませて小説を描くという絵図。この出だしはナンセンスだけれど愉快で楽しい。

    物語は作家がこうして描く小説の中身を描いたものだ。その世界観は「革命」。60年代に疫病のように流行った「学生運動」の様子をハマカワの部屋で「特別召集議会」なる、そのつもりを9人のキャラクターが演じる。登場する言葉は「革命」にお決まりの、誠実で豊かな実りある社会を構築するべく命を投げ出しても意思統一を計り自己批判もしながら、手段と目的が入れ替わらないように連帯責任で遂行すること。

    なんつってどこまでが本質でどこまでが本質でないのか曖昧ながら、いざ、爆弾を仕掛ける話になると逃げ腰になる彼等。笑)   それでも議会に定番の「意義アリ」「意義ナシ」を連呼させ、やっぱり、そのつもりだ。笑) しかし、その心は現実逃避だ。

    そんなぬるい内ゲバ的な集団の中にはやはりお決まりの、裏切り者や飛びすぎて行き過ぎてしまう輩が出てくる。そんな飛びすぎた一人、ハマカワは非現実な行動に走り出し、弱体化した国家権力に対抗するためプラスチック爆弾を仕掛けてしまう。「消滅することで存在意義を主張する」という。そんな突飛な行動に驚くリーダー。そんなつもりはなかったからだ。しかし爆弾は仕掛けられた後だった。

    こんな小説を描き終えた作家は「この世で一番重いものは何だと思う?」とモデルに問い、おちゃらけて「反重力エンピツ」を手のひらで遊ばせていたが、真実は「期待」という最も重いものだった。そう、期待も掛けられすぎると重いが、全く期待されなくなっても、それは悲しい。。


    キャラクターの個々のカラーが抜群。特に藤尾姦太郎の演技が絶妙。細かな表情で心理状態を読み込み、魅せた。相変わらず秀逸だったが、2年くらい前からこういった「革命」ものは舞台でも流行りだ。だからネタとしては古いかもしれない。やはり今年ではなく去年観ていたら斬新だったかもしれない。


  • 満足度★★★★

    最後の最後まで
    見事に引っ張られた。
    広げた風呂敷を畳めている稀な芝居。
    女優陣みな美しい。
    角度変えて、もう一度観ようかな。
    自分の解釈にイマイチ自信がないのだが、
    この芝居の中のハマカワは哀しい娘だね。

    ネタバレBOX

    平行して進むふたつのストーリーの正体と「この世で一番重いもの」の答えがもたらすラストシーン、
    驚きよりも何だか哀しかったなぁ。
    何者でもない人間、必要とされていない人間の哀しみかな。
    う〜ん、考え過ぎだな。
  • 満足度★★★

    良作の再演、更に見易い感じです。
    国道五十八号戦線さんは、前回の初演作品を見たのみ。
    主催さんの事で急遽の再演になったわけですが
    前回「良作」と思った作品の再演ですので迷わず見て気ました。
                        ・
    既に書いてる方も居ますが、良いモノは再演でも当然良い訳で、
    キャストが変わった事と演出が変わった事で、もっと見やすい
    POPとは少々良いすぎですが、笑える見どころも増えていて
    初演を見てない方、劇団未見の方で楽しい作品が好きな方は
    ぜひお勧め出来ると思います。
                        ・
    私個人としては、主人公が少し元気な感じになったのと最後の
    シーンの受け止め方が変わりましたが、それも舞台の面白い所です。

  • 満足度★★★

    やっと観れました。
    初演は都合がつかず、観に行けなかったのでずっと気になっている演目でした。観れて良かった。

    ネタバレBOX

    他の方も書かれていましたが、あの狭さであの舞台はどうも…。対面の観客がとてもよく見え、気になって仕方がない。
    集中力の問題?
  • 満足度★★★

    再演でも私には新作!
    去年、観られなかったので演目変更は気にならない。
    ストーリーはグループ内の人間観関が二転三転するなど面白い。他のグループだったりスパイだったりするんだろうけど、それが解ったからと言って組織で始末する訳じゃないしね。だからかなあ、二人のシーンでの問いかけが生きてくるのかなあ。

    ネタバレBOX

    挟み舞台は個人的にはどうも好きじゃない。役者以外の顔が目に入るのは苦手。居眠りなど見たくないしね。
  • 満足度★★★

    タレント
    タレントが揃ってるんですね.わかりやすかったです.次の公演も観れたらいいな

    ネタバレBOX

    頭で観る感じでした。決して感覚ではないですね
  • 満足度★★★

    たったその、一言。
    ラストシーンの一言。それを言いたいが為の舞台、とも言えるのではないか。面白いが、期待値があがりすぎた印象。構成はうまいが、長いとも感じた。

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