アキラ・メタ・ハナ 公演情報 アキラ・メタ・ハナ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★

    光と影
    様々な絶望の瞬間を描いた作品、という触れ込みだけれども、実際にはその絶望の度合いはそれほど高くなく、確かに話としては絶望という形ではあるのだろうけれど、観ていて胸を締め付けられるほどのショックはなかったように思えて、それだけにテーマの反面性(「絶望」に対して見えてくるはずの「希望」)も弱かった。

    ネタバレBOX

    というより、実はそこまで掘り下げることが目的ではないのではないか、とも感じられた。大量の紙を使って、舞台どころか客席まで巻き込んだ独特の世界観―例えるなら、繭の中にいるような感覚にさせられる空間づくり。これには入場した瞬間にハッとさせられたし、その向こう側に間接的に隠された照明の効果といったら、それはものすごい迫力だ。あの荘厳な色彩に包まれる感覚は、青年センターという小屋が元々はただの教室であることを完全に忘れさせてくれた。舞台美術だけで言えば星4つにしてもいいぐらいだ。
    しかしそのこだわり方が裏目に出ていた部分もあった。この公演、衣装もまた手の込んだもので、真っ白な紙の世界に合わせた、真っ白なデザインだったのだが、その衣装がどうも脚本には合っていなかった。
    脚本は意外と日常的な設定が多かった。失業者の話だとか、公園の桜の話だとか。あの美術の中でやるには違和感が拭えない。
    ストーリーよりも、雰囲気で観るべき作品だったのかもしれない。
  • 満足度★★★

    絶望の表現
    なるほど絶望的なはなし。
    なるほど、という感じ。
    ただ、マイナスを表現するのならばもっとえぐって欲しかった。
    そして、けれどなお、というものがもう少し欲しかった終わり方。
    私の好みの問題かもしれないが。

    あの規模のこやでやるのにはとてもいいネタだったと思う。
    黒子が白かったのもよかった。
    全体的に白い舞台で。

このページのQRコードです。

拡大