動け!人間! 公演情報 動け!人間!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★★

    4時間の愛おしい愉悦
    淡水魚2回目で、まずはお詫びと訂正を。前回の感想で稽古場を覗き見する面白さ的なものを強調してしまったけど、じつは大間違いでした…。楽日の今日は、もう、完璧に4時間の作品になっていたんです!!!

    ネタバレBOX

    最初に、前回までに作られた作品を上演し、約3時間の稽古のあとに再上演するわけですが、これがもう雲泥の差で。もちろん稽古によって練られていく部分もあるんだけど、おそらく役者の身体の温まり方みたいなものがおおきく違うので、最後の上演では、もう、一気にギアがあがる感じに。しかも、おなじ時間を共有した観客による密度、濃度も高まって、ああ、もっと観ていたい、これで終わっちゃうなんて寂しすぎる、という、あたかも千穐楽の役者が感じるかのような心境を疑似体験できてしまったんですよね。だから最後、離れがたいような愛おしい空間になっていて、ああ、気持ちいい、いい湯加減だあ、大満足♥
  • 満足度★★★★

    淡水魚
    観劇。4時間で稽古~ということだったのでさすがに長いか、と思い少し遅れて劇場に着いたがすぐ後悔。うん、面白いのです。4時間飽きずに観ることが出来ました。

    ネタバレBOX

    ステキな役者たちの中でも輝く未来の高須賀千江子さんが立ち姿といい動作といい表情といいなんだかとても魅力的。
  • 満足度★★★★

    Y字路
     なんとなく『深海魚』と呼ばれている方。ヤバい! 面白い! 演劇なのか、ダンスなのか。どっちにも通じるY字路みたいなところで、どっちにも進まないでふらふらするパフォーマンス(?)の面白さの源は、なんともいえないもどかしい距離感にある! ……と思うんですけど。どうでしょう(観方のひとつの提案です)。

    ネタバレBOX

     人間は、動物なので、雰囲気に応じてカラダのモードを変える。たとえば「ドスの効いた声」を聴いたカラダは「不穏モード」に変換されるはず。こういうモードチェンジは、実はとっても細かく条件づけされていて、僕らは「こんなことで!」と思うようなことで、「こんなモードが!」というような思いもよらないモードに勝手に切り替わってしまった自分に気づくことがあったりする。

     冒頭、宮崎晋太朗と米田沙織が素舞台に登場。ちょっとしたやりとり(お互い、言葉の間に「あ、」とか「え、」とかが入るような、微妙な距離感)の後、背筋の運動(ふたりひと組で、お互いを背負うやつ)をスタート。ここでこちらは、「ん」? なにやら客席のカラダのモードがぐにゃぐにゃっと迷うのだ。……と、「テュテュテューン……」と『ラブストーリーは突然に』の冒頭のフレーズが流れて客席爆笑。すかさず「好きだー!」と宮崎。僕はもう、ここで、やられた。

     なにが起こってるのか、考えてみよう。微妙な距離感の男女が、カラダを密着させて、背筋の運動をする。それだけで、観ているこちらは、なにやら「男と女の意識のめばえ」みたいなものが目の前で展開されることに備えるモードのカラダのスイッチに手がかるのではなかろうか。面白いのは、ここで、ぐっとタメが入る(宮崎がゆっくりと、背負ってる米田の手を握る)こと。こちらはスイッチ押そうとするのに、ぐっとたまってつんのめる。その間にこちらは「カラダが次のモードを探ってる」状態にとどまらざるを得ない。「次に行くの? 行かないの?」と迷う。普段意識に登らない、自分のカラダが対応すべき状況を「迷っている(探ってる?)」モードを、しらずに意識させられる。

     「テュテュテューン……」

     このワンフレーズ。すごい。問答無用でラブモードにスイッチオン。客席の笑いには、安堵の色も見えただろう。

     振り返ればこの舞台、こういう、カラダのモードチェンジの隙間、とでも言うような時間を繰り返し、それもしつこくつくりだす。冒頭のラブストーリーモードもすぐに疑わしくなって、新たなモードをこちらは探り出すことになる、というように、場面の空気を小刻みにズラしていくことで、観ている側の、カラダのモードの決定機構にどんどん揺さぶりをかけるのだ。

     揺さぶられつづけるカラダと意識は、舞台と観客との距離感を意識させるだけでなく、観ている自分の、つまんないスイッチ(ウルトラクイズの音楽とか)で勝手に切り替わろうとするカラダと、そんなカラダのふがいなさをもどかしく感じる意識の間の距離まで認識させはじめる。意識とカラダ、自分の中のふたつの他人が浮かび上がる。

     人間が、自分のカラダのモードを目の前の場面に応じて変えるということは、見方を変えれば、その場面をカラダが把握しようとすることへの欲望、といえるかも。どんどんずれて把握を拒むあり方自体は現代芸術として当然かもしれないけど、その拒み方は、とってもユニーク。舞台と客席。意識とカラダ。色んなものが、関係しそうで関係しない。ギリギリの距離を残して、お互いを見つめ続ける。
  • 満足度★★★★

    観た
    相変わらず変。面白い。

  • 満足度★★★★

    「深海魚」
    神里雄大と白神ももこのW演出による、見せ場づくしな波状攻撃が繰り広げられ、「観たことのない新しいパフォーミングアート」の海に溺れる。でも、拝見したのは初日だったから、その後にはもっと深い海の底へと引きずりこむような作品になっているかもしれず、そのときには、素潜りでは危険だったり、陸にはもどれなくなる可能性も? でも、もう一度観たい、エラ呼吸とかしながら、観る。

  • 満足度★★★★

    「出世魚」白神ソロダンス 〜一世一代のソロ〜
    「出世魚」メイン企画は、岡崎藝術座の朝公演同様、お散歩付きである意味健康的な楽しさ。が、出世魚企画中出色なのが「白神ソロダンス」。昨今のコンテンポラリーダンスをさくっとパロった返す刀で、バレエもめった切り。その刀には毒ではなく、愛が詰まっているのも切実に伝わってきて。その愛の歪みっぷりが、また、人間らしさを醸し出していて。空間構成力も確かで、あんなにきちんと踊れているダンスを観ながら大爆笑したのは初めて。美しいダンスも作れるのに、おバカダンスを創ってしまうその情念と思想性まで透けて見える、まさしく一世一代の目が覚めるようなソロ。生きる活力をもらったような、本当に嬉しい時間であった。

  • 満足度★★★★

    大笑い
    なんとなく「深海魚」と呼ばれている方 を拝見。

    音楽と動き(振付)とシチュエーションが絶妙なんですね。絶対にコントでは無いと思うのですが、可笑しくて笑い死にするかと思いました。

     演劇でもダンスでもない、例えるとすればセサミストリートのドラマチックにアルファベットや数字をカウントするアニメや、ウゴウゴル-ガのシュールなアニメみたいな感じだなあ。

  • 満足度★★★★

    深海魚
    ほんのちょっとの時間、身体が触れあって、声をかわして、でもまた散っていくという演劇の偶然にどうしても期待してしまう、みたいな点において、神里さんと白神さんは同じ場所に根を張っているように見えた。それ以外のことはあんまり信じてないように見える、という雰囲気も同様。

    そんなふたりが組んでやっていた意味は、もちろん感じられた。
    土からよい粘土を掘ってくるのは白神さんのほうがうまくて、彫刻にするのは神里さんのほうがうまいこととか。

    ネタバレBOX

    ①身体感覚②発声(手や床を叩くことによって出る音なども含む)③意味としての台詞 の三つが等しく押し寄せてくる感じがあって、よかった。
    パフォーマが、魂を抜いて、お人形のようなただの物体になるときと、魂をこめて動くときのメリハリに、息を呑む思いだった。
    稽古公開型の淡水魚ver.も観たい。
  • 満足度★★★

    なんとなく「深海魚」を観た
    いあ、大したことはない。ちょっとは面白いかもしれないけれど、絶賛するほどではない。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    たぶんこういったパフォーマンスは好みにもよるのかと思うが、ワタクシにはピンとこなかった。

    物語は深海魚なるものが、といっても深海魚には全く見えない。だいたい魚には見えないのだから感覚的にのめり込めない。深海魚もどきなるものが、恋をして『ラブストーリーは突然に』をバックに、告白をして、ついでに合体なんかしちゃって、超スピードの勢いで妊娠しちゃう。メデタイはずなのに、その妻の目をかすめて深海魚の夫は浮気をしちゃったもんだから、さあ、大変!

    人間の世界も深海魚の世界も感情的にはなんら変わらなくて、ついでに男女の上下関係もどうやら変わらない。深海魚だからって、女性は神秘的なんじゃないか?なんて空想するのは絵空事で、妄想なのだった。

    それらをななんだか良く解らないパフォーマンスで表現するも、オモチロおかしい箇所はそんなにない。そんなにないくせに1時間で終わってしまうのだから、「なんすか?ソレ!」の世界なのだ。

    まあ、ワタクシには合わなかった。

  • 満足度★★★

    動け!・・・ないなぁ・・・
    プログラム『は』あるいは、なんとなく「深海魚」と呼ばれている方を鑑賞。
    間違いなく、「よくわからない新しいパフォーミングアート」だったのだが、よくわからなすぎて、受け入れるタイミングを逃したままパフォーマンス終了。
    「よくわからない」こと自体は個人的に嫌いじゃないのだが、パワーや感覚といった、「よくわからない」ままにでもこちらが受け取ることができるための媒質の存在を探しあぐねた感覚。
    表現する身体も多くが日常の中の遊戯のようだったのだけれど、そこに舞台という空間に乗せる上での精度を求めてしまうのは無粋なことなのだろうか。

    ストーリーは単純、男と女のあれやそれ。
    ほろほろ笑える場面も多かった。

  • 満足度★★★

    なんとなく「淡水魚」と呼ばれている方
    【プログラム『た』→なんとなく「淡水魚」と呼ばれている方】を見ました。

    「創作過程を公開する」事を目的とした公演という異色の公演で、正直面白いのかどうか不安でした。

    結果、役者さんの魅力がズイっと出てきて、とても楽しめました。

    ネタバレBOX

    ただ、演劇はやはり完成された作品で勝負してほしいという気持ちも強く、最初と最後に見せてくれる発表作品があまり面白くないのが難点だと思いました。

    稽古は本当に面白くて、演劇は本番より稽古場のほうが面白い、というのがひしひしと伝わってきました。
    でも、本当はそれじゃいけないのだとは思いますけど・・・。

    この日はクライマックスのシーンを作る、という事で斉藤美穂さんと高須賀千江子さん対象にタップリ時間を取って、正に1から組立てていってました。
    その作品作りを見れただけでも十分満足でした。
    普通の台本があって、それに沿ってシーンを作っていくだけの演劇ではないから、こういった稽古の面白さ、魅力というのも大きいのだと思います。

    斉藤さんに「自分は何だったら高須賀さんに負けないと思いますか?」と問いかけるところから始まって、答えは「陰気」。
    「じゃあ陰気を表現してみてください。」
    と言われても陰気なんて表現できなくて、逆に「じゃあ高須賀さん、陽気を表現してみてください」と言われて、悩んだ末笑顔で陽気なダンスをする。
    「一緒に踊ってみてください」
    とかやってるうちに、うまくいかないということで方向性を変えて、「力士を演じてください」「ディズニーランドの思い出を語ってください」とか演出の指示が出て、汗だくで取り組む姿が魅力的。
    「ディズニーランドには行ったことがあります。2回あります。高須賀山は?」とかセリフもその場で作られてて。

    途中どうしても笑ってしまう役者に「笑わないで真剣にやって。思ってるほど面白くないから」という冷静な神里さんの指摘が、浮ついた稽古場を冷静に見ていて、さすが演出家でした。

    最後に通して上演してみたけど、うーん、出来てる作品はあまり面白いとは言えないんですよねえ。
  • 満足度★★

    よくわからなかった‥
    散文的というかなんというか‥。ところどころ面白いところもあるんだけど、あんまり笑えるような雰囲気でもないし‥。役者陣は実力のある人たちが揃っているし、作り手の狙いもわからないではないんだけど、個人的にはあんまり好みではなかった。

    ネタバレBOX

    完全な素舞台でしかも台本もない作品ということで、なんとなく稽古場でエチュード観ているような感じ。パフォーマンスはパフォーマンスで良いんだけど、個人的には作家性も観たかったので、ちゃんとストーリーがある作品のほうが良かったかな。

  • 201005051300
    なんとなく「深海魚」と呼ばれている方 観劇

  • 面白そうだな
    同世代なのでなんだか気になり観てきました。ヒレを返すようなダンスがかわいらしくてくすくす。お二人で作られているそうなので、稽古場でどうやって作っていったのか気になりました。

  • 「淡水魚」
    普段あまり観られない稽古風景を約3時間(本場含め4時間)体験できるので、初心者を含めて、演劇に興味のある人にはかなりお薦め♪ なにしろ、最初に前回までの稽古で作りあげた作品を上演して、最後にふたたびその日の修正・変更・改善などがくわわった作品が観られるなんて機会は滅多にないはずだから。途中入退場自由だというのに、最初から最後までみつづける人がけっこう多いというのも、納得ですよね?

    ネタバレBOX

    もちろん真剣な稽古とはいえ、演出家も観客を意識していて、それを踏まえて、その時間、空間を作品にしようとしているから、 しっかりエンターテーメントになっている点も見逃してはいけない評価ポイント。
  • 【深海魚】【淡水魚】【出世魚】コンプしての感想~
    全部が好き。
    楽しみ方がわからんって人々いるけど【どんと しんく, ふぃ~る】ってことじゃないの?楽しみ方、それじゃだめすか?
    自分はそうやって
    手触りを、感触を確かめていた。
    だって「動け!人間!」だもの。
    滑稽なほど愛おしい人間たちの営み。

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