ただちに犬 Deluxe 公演情報 ただちに犬 Deluxe」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    ツアー初年度のどくんご。
    日本縦横断ツアー初年度のどくんご。尺2時間10分。
    一昨年暮の松本パイロット版に比べ、不条理劇臭が隠され丁寧な進行。大道芸の要素が入って来てカラフル。
    始まりは強風。まだ野外夜は冷える時期なので上着も用意したほうがいい。

    ネタバレBOX

    全員の場面と個々の場面で重層的な劇になっており、各役者の場面は、現代人の“脳内”妄想が自分でほころぶ、または暴力的に他人が侵入してきて、てんやわんやになる情況が描かれているのではと、現時点では解釈しておきます。
    その文脈では「健太×みほし」場面(アドリブ部分がどれだけあるのか)死ぬほどおかしい。お中元場面も傑作。

    岡山。蹴球代表サポーターとかで周りが騒がしかったが、部活の子供など、風景に取り入れてしまっていた。

    唐十郎劇だとテント幕の向うに脱出口が見える。
    旅団/野戦系だと水やら炎やらの四大元素がたけり狂っているのが見える。

    どくんごのテントはだんだん透き通ってくる。
    その向うに何が見えるといっていいのか。
    世界を包む銀河だろうか。
    闇の中で輝く舞台と客席のユニット。集っている自分たちが見えるような気持ちになるのは確か。
    伝統的には芭蕉『奥の細道』冒頭の言葉に回収されそうなものもあるだろう。

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