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満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    時計シリーズ!!
    群女のOGと現役のユニット。
    女性4人の出演。皆バレエの素養がある。
    フランス風にいうコントをいくつか。ダンスパフォーマンスで間を繋げる構成。
    関西の劇作家・久野那美さんの作品に始めて触れる。

    ネタバレBOX

    稲垣足穂、寺山修司、ある種の童話といったマイナーポエットの系譜にある作風だがテーマ性が際立つ。日常の事物を扱いつつ宇宙や生命といった生活からかけ離れた次元ものが人の上に落す影が描かれる。あらゆる一つ一つのモノのかけがえの無さが胸に迫ってくる。極上の詩的な演劇体験。「時計屋」のシリーズは特にモチーフがピシッと嵌まっていて素晴らしい。芸術作品として超Aクラスじゃないでしょうか。

    --「おしまい」...横たわって夜景を見ている女(死にかけているのか)。
    --「時計2001」...老朽化し壊れかけた時計にどんな意味があるのか。
    --「月夜」...夜道で月と擦れ違った。
    --(「~花葬~」オリジナル)...花と立方体とダンス。
    --「ゆうびんの話」...白山羊さんと黒山羊さんの手紙のやり取り。
    --「時計1999」...大晦日に時計屋を訪れた少女は動かない時計に。
    --「ある三角」...三角が悩みながら歩いていると燃えている花を見つけた。
    --「満月の猫」...光と戯れる猫。
    --(カンバスと額を使ったインターバル)
    --「おしまい」...シャボン玉の世界。
    --(光るワインを飲み干す)。

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