満足度★★★★★
壮大なシンフォニーのように
7時半始まりの2時間半の芝居。芸劇の職員に追い立てられて会場を出て行った。
週末、気軽な気持ちで観にいったのだが、この公演は気軽に観る芝居ではなかった。大作だ。しかも、その中に広田氏独特の世界観が幾重にも仕掛けられており、見応えがある。
是非、たくさんの人に観て欲しい。しかも、新しい才能を堪能してやろうというひとつの覚悟を持ってじっくりと観て欲しい。それだけの価値ある作品なのだ。
(以下ネタバレで)
満足度★★★★★
「私」とは、どこからどこまでなのか? 「私という存在」はどこにあるのか?
前作『プラスチックレモン』からこの劇団を観始めた者としては、今回も前回同様に、観劇後、私を深い思考時間に連れて行ってくれた。
火花が出るようなと言うか、切れ味が鋭いと言うか、そんな会話の応酬にひょっとこ乱舞の凄さを観た。台詞の1つひとつが深く、うなってしまう。
ダンスはもとより、すべてにおいて無駄がないし、レベルが高い。
中でも、チョウソンハさんは、あいかわらず凄いし、笠井里美さんと中村早香さんの独自のリズム感ともい言える台詞回しも素晴らしい。
もちろんそれは他の役者さんたちの仕事ぶりがあるからのことでもある。
満足度★★★★★
家に帰ろう!
当初、機械的で冷たい物語と思ったけれど、観ていくうちに若者特有の感性溢れる作品だと感じた。いささか抽象性が高いけれど、そのぶん普遍性も高いような気がする。
ミネストローネは場所ではない。音楽を聴いてる輩たちが自分自身をシャッフルするというイベント全体を指す。主役はトウゴウ。トウゴウは皆が集まる道を作り秩序を作り、ルールを作り、王となる。要はゲームのような感覚。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
広田の旅がはてしない。
初演『旅がはてしない』から、明らかにひょっとこ乱舞が変わった。
その変化はあまり好ましく感じられなかったから、一時的なものだと思った。
が、いつの間にかそれが当たり前になり、5年くらい経ってしまった。
その違和の始まりをまた見られるという。
150分見させるだけの物語の強度は確かにある。
物語には新キャラクタというアクセントはあったが、ベースは変わらない。
懐かしいミネストローネがそこにあったという感覚を強く持つ。
しかし、回収されるはずの違和は、別の違和を残して去っていった。
広田淳一は本当にどこに行こうとしているのだろうか。
物語の中のダンスの迫力は何物にも変えがたい静かな昂奮がある。
役者のフィジカルの疲れを差し引いても、見応え十分だった。
(ただ、トラムや吉祥寺のような傾斜のある客席から見たかったように思う)
満足度★★★★
観てきた!
一回目はF-8、二回目はI-6で観てきました。
初演よりもわかりやすくなってました。
ダンスは初演が好きです。
舞台が綺麗でした。
もっと舞台に近い席だったら、もっと楽しめたかも、と思います。
満足度★★★★
初見です!
予備知識(フライヤーの説明など読まない)なしで観劇しました。
近未来的な設定。「ミネストローネ」「シャッフル」等自分なりに解釈して観ていくと、2時間30分長く感じなかったですね。笑えて、ダンスシーンで目を見張り、ラストまで飽きることなく観ました。
満足度★★★★
美しかった。
アーティスティックに凝った舞台、衣装、照明、音楽、そして役者。
どれもが美しい舞台でした。
ダンスも評判どおりで、見ごたえがありました、もっと見たいと思いました。
ダンスというか、「動き」です。急・緩・動・静の動き、その表現が巧みで、プロムナードのように形成される団体の形も美しかったです。天才的!コロ様があまり活躍してなかったのが個人的にはちょっと物足りなかったです。
大獅、お疲れ様でした!!
また、出演者の所属団体の代表というだけでご招待をいただき、ありがとうございました。
満足度★★★★
乱舞するシャッフルワープ
初めて観劇する劇団さんでした。
トラブルで一時間程遅れて入ったので、ついていけるか心配だったのですが、なんとか把握でき、先に入ってもらった知人の補足である程度把握できたかなと。
元々こういった時空間飛ぶや精神入れ替えに哲学的、難解な話が大好きなのでとっても楽しめました。
脚本が作り込まれ深いテーマであり、余白がある分難解で、頭をキチンと回転させないと話を味わえないかも。人を選ぶ筋かなと。
とっても面白かったんですが、惜しむらくはぼやけているキャラクターが多い、ダンスに力を入れているためか似た体格、歳の方が多く服装などで性格を表していても、人格が画一的で見えてこないのが残念でした←知りたいと思う時点でかなりはまってるんですが。
きっとその辺りのキャラクターを掘り下げたらもっと面白くなると思いました。
舞台や小説でまたじっくり見て考えたい脚本でした。
満足度★★★
水の循環のよう
90分くらいしてようやく、状況が飲み込めてくるようなつくり。起きているシーンの、何を見ていいのか分からないため、ぼんやりと見てしまいました。
時折強烈な光景を見せつけられ、おぉ、と思うことはありましたが、2時間半は長すぎました。
満足度★★★
管弦楽編曲版、的な。
初演の脚本を刈り込んだサナギ版がピアノ・ソロとすればこちらは管弦楽編曲版(←「展覧会の絵」のイメージ)、メロディと使っている和音は同じなのにスケールが大きくきらびやか、的な。
また「人と人とのつながり」「意識とは」などを描いた内容は多分に散文的・哲学的で解釈の余地が大きく、人によって受け止め方が異なりそうなのが面白い。…ってか、自分でも受け止めきれなかった感がある(爆)ので何年か後にまた上演して欲しいモノです。
そんなCoRich的に「初めて演劇を観る人に」は「勧められない」内容な上にサナギ版の90分を60分も上回る150分という長尺にもかかわらず、体感的にはそんなに長く感じられなかったのは時折乱舞が入ってアクセントになっているからか?
あと、舞台を広くとり、奈落にミラーボールを仕込んだ装置がステキ。舞台前面を覆わず、スキマがあったのはアレを見せるためだったのね。
満足度★★
5月のプレ公演の方が良かったかな?
5月にわざわざ一夜限りのプレ公演を行い、それを経ての
今回の本公演。
で結論からいうと
5月のプレ公演の方が良かったかな?
今回の公演でも、話の核の「ミネストローネ」などの不思議要素は結局よく分からず。
要所要所に笑いどころもあって、それほど飽きないが、
やっぱり、よく分からない話を2時間半(休憩なし)はつらい!
プレ公演の方が粗い部分もあったが、分からないなりに短くまとまっていて良かった。
配役もプレの方がしっくりきてたような。
でも、やっぱり乱舞(ダンス)の部分は圧倒的にかっこいい!
満足度★★
うーん
うーん物語はよく分かりませんでした。(前作「プラスチックレモン」の方向性に近い感じを受けましたが)
また、長い割りに各キャラの描き方が足らない感じがする。
やはり、伝わりが少ない中での2時間30分は長いです。
満足度★★
いろいろと感じたことを
チケットプレゼントで観ました。ありがとうございました。
物語が、作り手の頭の中だけで進行しているように思えました。
想像力を刺激されるというには、もう少しだけ踏み込んだ説明などが必要だったと思います。
また、コの字型の座席配置よりは、対面型にしたほうが良かったのではないかなと。上手側の角席で見ていましたが、スタジオの特性なのか、聞きづらい箇所が何度かありました。
あと、勘違いかもしれませんが、
客席で見ていたスタッフで、周りがさほど笑ってもいない場面で、何度も大声で笑っている方がいたように見えました。
そこらへんはどうなのかなと。。
間違いだったらごめんなさい。
満足度★★
うーん、よく分からん
今年の7月に東京芸術劇場での再演が決まった
『旅がはてしない』の初演ヴァージョンの
一夜だけの再現プレ公演『サナギ版』。。。
のはずだったが、
なんか結局大幅なカット(30分短縮)したらしい。
で感想・・・
よく分からん。
話の核になる「ミネストローネ」と呼ばれる空間?道?や、人体の交換など
不思議な要素が多すぎて、肝心のストーリーや人間関係がよく見えてこないまま終わっちゃった。結構期待してたんだけどな。
でも、乱舞(踊り)の部分は好き。
わざわざ、
プレ公演をやったってことは、7月の本公演は
きっと大幅に違うものになるんだろうな。
きっと気になるから観にいっちゃうだろうな。
満足度★
自己満足
なんでしょう
そんなに満足しました?
よけいなくだりが多すぎて何が言いたいかわからないですよ
この劇団は演技があまりできないひとに段取り芝居を強要しているのですか?
メリハリが無く。気持ちのやりとりによってでてくるはずの間がほとんど無いのですぐ飽きるし耳障り
セリフもだらだら長いだけで要点が埋もれてしまっているし相手のセリフも受けてない
本にも役者にも伝えようと言う気が全く感じられませんでした
ちゃんと見られるシーンは本編と全く関係ないゴルフと猫のくだりのみ
ここに出てきた三人以外は酷いものです
タイトルとフライヤーデザインと内容が初めて見た人にとって全くリンクしていないし
正直今まで見てきた芝居の中で一番面白くない自己満足芝居でした
芸術劇場なのに・・・
やりたいことはわかります、アイデアは面白いと思います。むしろこの世界は好みです。
原因は脚本と演出と役者でしょうか
これは「難解な人を選ぶ作品」のではなく「伝えようとしていないだけのアングラ」です。別に世界や手法が新しいわけではありませんし
かわいいだけ、かっこいいだけの役者いっぱいいましたね
普段はこういう感想は書かない主義なのですがあまりのひどさに書かせていただきました
時間と金返してください
私は役者ですこの感想は演劇会の発展を望むからこそだとご理解下さい
何でもかんでも面白いと評価する方より参考になるかと思っております
ひょっとこが羽化=何になる?
何故か観るまでずっとカブトムシをイメージしていました。ひょっとこ乱舞は舞うし、蝶のほうが連想するに容易いはずなのに。なんでかなぁ。広田さんがカブトムシっぽいとかそういうイメージを持ってたのかなぁ。それとも男子はそもそもサナギって言えばカブトムシになっちゃうもんなのか?なんでかなぁ。
舞台装置が簡素な分、芝居を観る事に集中出来ました。広い空間で空調が効いていたのもあるけど、後半は体感温度が低くなりました。物語にはそれほど共感したつもりはないのに妙に空虚な切なさのせいで。置いてけぼりな気持ちがそうさせた気がします。再現でかつての姿を確かめようとしたものの、結局は初演版から結構変わっちゃったとの事。比較的最近ひょっとこを観始めた自分は昔の姿が気になったので、その点はちょっと残念だったり。でもまぁ時間が過ぎて関わる人々が移り変わればそれも当然かな。思えばそれも旅の一部だった。
タイトルの通り、はてしない旅の物語。人生を旅に例えるだけならよくありますが、これは更に深かった。物理的な移動だけではなく、状態や状況が移り変わるのもまた旅なのです。「自分という存在は何なのか」「他人は一体何を考えているのか」思惑や思考が答えに行き着こうと何処かへ巡っていく事も旅。この作品を観ながら意味を探すのも旅だった。個人的には「プラスチック・レモン」とセットな感覚もあったり。存在の是非に対するクエストに繋がりを感じたのかも。
先述した様に旅の定義をはてしなくしてそれを念頭に7月の公演を観ればより楽しめるはず。