おろろん。 公演情報 おろろん。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    昭和を堪能しました!
    観劇させて頂きました。本作品は、あらすじに書かれている「しかしてその実態は・・・。」から大体想像のつくような物語を基本にしています。しかし、最後まで「しかしてその実態は・・・。」と続いていく物語です。男のほうが小さい頃から「その実態は・・・」と言うフレーズの正義のヒーローものや時代劇に慣れ親しんでいることと思いますが、自分もその口で「しかしてその実態は・・・。」のあらすじを読ませていただいただけで、期待して観劇に行かせて頂きました。本作品全編に昭和の頃の言葉が散りばめられ、個人的には非常に懐かしいものを感じるものがありましたが、しっかりと組み立てられた作品でした!けれども、本作品は役者さんたちの魅力がそれ以上に観ることの出来た作品でした!役者さんたちの髪型から立ち姿や動作の一つ一つにいたるまで「昭和」を感じさせてくれますが、演技そのものも「昭和の感覚」を思い出させてくれました!本作品を観劇させていただき、役者さんたちの舵取り次第で魅力ある作品にも平凡な作品にもなることを実感してしまいましたが、本作品の場合は役者さんたちが物語の魅力をさらに2倍3倍に押し広げてくれた「魅力十二分な作品」でした!ただ、役者さんたちの演技は昭和をハッキリと過ごしてきた者にはもはや肌に染み込んでしまっているような演技感覚で、自分の観劇させていただいた回では、年配の方々は役者さんたちの一つ一つの演技に敏感に反応していましたが、今の若い方にはひょっとしたら馴染みの薄い感覚で瞬間瞬間にはピントこないのかも知れないかとも思えますが、若い方の持ち合わせている感覚をハッキリとは分からないので、自分には何とも言えません。ですが、本作品における役者さんたちの演技にはひと際目を引くような派手な演技はありません。ほとんど基本ばかりです。基本ばかりですから余計に単に観ているだけの者にもハッキリとその演技の味わい深さの違いが観て取れます!そして、本公演会場の舞台までの非常に近い距離が、とても贅沢な観劇の仕方にも思えてきてしまいました!ところで、ここまで読まれる前からすでにお気づきの方もいらっしゃられるかとも思いますが、自分が観劇させていただいたのは2月3日の初日の公演でした。こちらのサイトに観劇記を書かせて頂くようになってから、これほど観劇させて頂いてから時間が経ってしまったことはありません。実は自分が観劇記を書くためにパソコンに向かっている時は、必ずウイスキーかコーヒーを飲みながら煙草をスパスパと吸っておりますが、先月修理に出したパソコンがまだ戻っていないため、ここ数日はパソコンに向かわずに夜中にひたすらいじくり回しておりました。ウイスキーを飲みながらですが・・・ただ、数日間パソコンをいじくり回していて気がつきましたが、パソコンを夢中になって可愛がる時にはもっとも水割りが効果的であることが分かりました。そのような訳で、やっと今日になりパソコンにまた向き合うことが出来るようになりましたが、本作品の星の評価については、今の若い方の視点からはちょっと分からないところがありますので、あくまでも昭和の時代を過ごした年代の立場から星の数を、個人的な久しぶりに味わうことの出来た「昭和の感覚」に対する満足感と共につけさせていただきます。本作品のあらすじから、ひょっとしたらコメディー作品と思われる方もいらっしゃられるかもしれませんが、個人的にはコメディーではなく「懐かしの昭和の人情喜劇!」と呼びたくなってしまいました!個人的な理由で観劇記を書かせていただくことが遅れてしまいましたが、2月3日の節分の日から始まったこの公演が、こちらの劇団名通り「ふくふく公演」になられることを期待しております!個人的には、今年の下北沢演劇祭もかなり期待してしまいます! 

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