最新の観てきた!クチコミ一覧

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楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜

楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜

Prayers Studio

Prayers Studio(東京都)

2019/05/03 (金) ~ 2019/05/04 (土)公演終了

満足度★★★★★

今回の「楽屋」もとても楽しませて頂きました。

ネタバレBOX

ドラマトライアルのある公演では、お芝居を観終わった後に2人、4人、8人、最後は全員で輪になって感想や気付いたことなどをシェアする時間があります。他の方の話を聴いて、新たな発見があったり、そこからさらに話が展開していったりと、毎回新鮮な気持ちで楽しめるのが他の劇団さんの公演と違うところだと思います。私は何度も足を運ぶ常連ですが、行く度に演出が変わっていたり、自分の感じ方や気づきも違ってきたりするので、同じ作品を何度観に行っても飽きることはありません。

シェアのあとは実際に台本の一部を口に出して読んでみる、ということをします。以前は希望制で何組かの方が前に出て読んでいましたが、最近は全員で読む時間があります。実際に読んでみてこういう気持ちになったとか、そういったシェアもあります。最後に前に出てやってみたい人が挙手して、より丁寧に読み合いをしていくという流れです。希望してもジャンケンで負けることも多いので、希望しない人が前に出てやることになるということはありません。

今回の「楽屋」を観て、人間の心に取り憑く欲望、矛盾、葛藤とそれにまつわる苦しみを見せつけられました。自分の望みを叶えた他人を羨む気持ち、他人から羨まれる状況にあっても付いて回る苦悩、痛いところを突かれた時の感情など、どの登場人物の感情にも共感できる部分があり、観る人の心をえぐってきます。強い欲望や執着といったものが、僻みや怒りなどの苦しみを生み、人間の心を幸福から遠ざける一番の要因であることがよくわかる作品だと思いました。
7人の壊れた女と男がひとり

7人の壊れた女と男がひとり

マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい舞台でした。開演前に配布された町田さんの挨拶文にあったように、女の我儘の意味が分かったような気がします。女性だけで構成される社会って、いずれ「女の我儘」でお互いが傷付けあっていくようで、それでも支え合っていくようで。。。それに比べて、男って単純で馬鹿なのかも知れませんね。そんなことを考えさせてくれる舞台でした。ラストは、こんな中途半端なままで終わるの??ってちょっと心配だったんですが、絶妙な暗転の時間。そして明展するちょっと前に、ああ、そうなるか。って繋がる芝居の構成で良かったです。それにしても、堤萌さんの芯の通った発声と台詞調子。これから素晴らしい役者さんになりそうな予感です。

キレナイ

キレナイ

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/06/21 (木) 19:30

座席1階1列

青春事情『キレナイ』OFF OFFシアター

凄く面白かった。たくさん笑えてほっこりなれる優しいお話。
こういう職場の雰囲気っていいなぁって思いました。
続編を期待したくなります。

どの登場人物もキャラが立っていて面白かったのですが、中でも遥がすごく印象に残りました。
おどおどワタワタしている姿に「がんばれー」と応援したくなる感じ。
ラストの少し成長した姿も良かった。
あととあるシーンで読んでいる本がツボでした(前の方の席じゃないと見えないかも)

あちゃらか2〜ねずみの唄は花火と共に〜

あちゃらか2〜ねずみの唄は花火と共に〜

ホチキス

博品館劇場(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日行きました。安定のエンタメクオリティを供給し続けるホチキス、流石でした。 江戸の町に自分がタイムスリップして楽しんだ、そんな夜でした。 一作目同様オープニング全員集合場面は見ごたえありですね。これで「さーどうなるんだ」という期待が一気に高まります。 ホチキスは例によってあちこちに導線があって、物語がリズムよく進み、最後はXXXという展開ですが、どの作品もやっぱりベースは「家族愛」。このエッセンスがあるのでこちらも安心して楽しめるのかな、と思っています。新メンバーの2人も頑張ってましたね。 週末もう一度行く予定してます。 そうそう、初ホチキス観劇の友人を連れて行きましたが大変喜んでくれました。 よかったー。

二代目なっちゃんの愛人。

二代目なっちゃんの愛人。

なかないで、毒きのこちゃん

OFF OFFシアター(東京都)

2018/08/21 (火) ~ 2018/08/30 (木)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/08/21 (火) 20:00

価格2,800円

さすがにほとぼりも冷めたので なかないで、毒きのこちゃん が秋に行った「犯行」について記録を残す。ただし作品の性質上、ハナシを盛ったり虚偽を記したりするオソレは拭い去れない。(爆)

ある意味で開演前から芝居は始まっているという用意周到な「劇場型犯罪」。この団体をよく知っていると「読み易い」かも。が、あれだけヒントがあるのにσ(^-^)も途中まで半信半疑だったし、「事件」は起こらなかったのだろうか?

(念のため詳細はネタバレBOXへ)

なかないで、毒きのこちゃんの芝居は何が起こっても不思議はないと言うか、何かが起こってもしばらくは静観した方が良いかも。(笑)

ネタバレBOX

まずは観劇前夜、団体から「出演を予定していた芝生みどりは体調不良のため降板、代役は作・演出の鳥皮ささみが務める」というメールが来て、ままあることと納得して劇場に赴いた。
劇場前にもその旨の掲示があり、それも当然のことと納得したが、「作品の性質上、公演終了まで内容をSNSなどに漏らさない」旨の誓約書が受付で配られ、終演後に記名・提出すれば「特別許可証」を渡す、というところで何かひっかかる。
「協力感謝の印」的なものならワカるが「許可証」って何?(笑)

続いてのひっかかりは当日パンフレット。記載されている「人物相関図」から推察するに芝生みどりの役を鳥皮ささみ(でもあるところの出演者)が演ずるのは無理、あるいは難しい。

そうこうしていると、出演予定の役者が客のフリをして喪服で客席に座り、これはままある演出ではあるが、怪しさ(笑)は深まる。

そんな疑いが決定的となったのは開演直前の「鳥皮ささみ」による前説。
メールなどで知らせた通り芝生みどりの降板を鳥皮ささみが代演するつもりであったが80分のうち30分しかできなかったのでアフタートークを行うという……。

もしもこれが本当ならば受付時にその旨を告げ、場合によっては「公開ゲネ扱い」にしてカンパ制にするのが一般的では? それを正規の料金を取った上に開演直前に告げるのは不自然……どころか非常識の極み(笑)

ということで、ここで「容疑」は濃厚に。それでもまだ「どこまでホントでどこまでウソ?」という疑問は残ったが、始まった「本編」が従来とは全く異なるタイプなのでほぼ「クロ」と認定。
さらに30分の本編が終わった後に「隣の駅前劇場が上演中ですのでお静かに」と言うが、σ(^-^) が観た初日はまだ駅前劇場は公演がなかったのでようやく「やっぱり全部芝居か、謀ったな!」と。(笑)

その後の「作られたアフタートーク」もブッ跳んだ展開(観客まで巻き込むし!(笑))ではあったが、それが普通に感じられてしまうほどだったので前半のインパクトの強烈さは推して知るべし。

しかし終演後にもシカケがあり、受付時に配られた「誓約書」は提出不要だが「特別許可証」は配布され、それにはあることないこと、酷評など何でもアップして良いとあり、ウソの例(芝生さんの復帰おめでとう、鳥皮さんの代演はさすが、など)まで記されており、最終的に観客まで「共犯者」にしてしまうという、画期的なアイデア。

ホントやったモン勝ちの秘策・奇策、(演劇界全体でも)1回しか使えない(=2度目はおそらくバレる)だろうが、もしかするとシレッとしてまた使うかもと疑ってしまうのがこの団体のオカしさ。(笑)
いや、さらにパワーアップしたワザかも。(期待)

公演情報(の出演者)公表の時からすでに芝居は始まっており、架空の新人女優のツイッターアカウントを作ってツイート/リツイートをして実在感を強め、観客は観終わってもガセネタも含んだ感想ツイートを読んだり自らアップしたりすることで継続し……という「本来の公演期間」の前後も含めた超長尺ものと言えよう。

また、映画化不可能。いや、ほぼそのまま映画にすることはできるだろうが、それではキモの1つは抜け落ちてしまうワケで「演劇でしか表現できない」作品であろう。

で、2013年5月の「ハロー!新宿ちゃん」1編目の「すーぱーうーまんちゃんさん」の発想を大幅グレードアップし、2017年7月(2018年10月再演)の「おれたちにあすはないっすネ」を“座席にいて観ることができる”スタイルに変形させたものとも言えるのではないか。

ちなみに第一報時点のタイトルは「ニューシアターパラダイス」。ある意味まんまじゃん!(決定タイトルは劇中劇(?)である前半部分を指す)

なお、本作のガセ(あるいはネタ)「降板・代役」メールの直前に予約している他公演の真実の「降板・代役」メールが来ていたので騙され易さがアップしたワケだが、逆に今後そういうメールが来る度に「本当か?」と疑ってしまいそうで、そこんとこ、どうしてくれるんだ鳥皮ささみさん!(笑)
vol.3「関ヶ原の見物人」vol.4「お局ちゃん御用心!」

vol.3「関ヶ原の見物人」vol.4「お局ちゃん御用心!」

片岡自動車工業

HEP HALL(大阪府)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

「関ヶ原の見物人」観劇!

もう最高ーー!に楽しかった!

テンポが良くて!台詞も良くて!

笑いも盛り込んでいて!

衣装も良くてキャストも凄く良くて

皆さん弾けた演技に熱さが伝わってくる

中でも飯嶋松之助さん(KING&HEAVY)が印象的!

ポップな世界観がいいですね^ ^

それにしても片岡さんは

みんなを楽しませるお芝居を創るなぁ♪

片岡さんの気遣いのコメントからはじまって

お洒落なオープニングから惹きこまれ

最後は群集劇の様な怒涛の展開!

色々なメッセージが込められていて

観る人によって想いや捉え方は変わってくる

全編、イケてるポップなエンターテイメント!

全てに魅了されてしまった^ ^

キレナイ

キレナイ

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

個性豊かなキャラたちが、ふわっとした日常を生きていました。
役者さんも上手でしたし、ストーリーの展開もとても好きな感じでした。
暗転からのタイミングが少し合ってなかったかな?と言うことが少し気になったくらいです。
とても楽しめました。

ネタバレBOX

ハッピーエンドはいいですね。
蛙の結婚

蛙の結婚

IL COLORI.

アトリエ第Q藝術(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

たった今、初日観劇です。素敵なお芝居だった!素敵な三姉妹と愉快な仲間たち、さすがILCOLORIと思うお芝居に、楽しい時間があっという間に過ぎてしまいました。蛙の結婚ってそういうことかーと納得です。ずっと気になって気になって。
藤さんのいつもとは違う羊の皮をかぶった感のお芝居と突然放り込んできたウルマン感全開のホッコリシーンに魅了されて⁉︎毎回アレンジする?らしいから、千秋楽の観劇を楽しみにしてます!
それにしても流石のメレちゃんのユーモアたっぷり貫禄の演技とみっちょりさんの今回は渋い演技に見入ってどんどん引き込まれてしまいましたね。楽しかったなー
今回は全体を見たくて二列目にしましたが、次は最前列で皆さんの迫力の表情の一つ一つを味わいたいと思います。
これから観劇される方へ。開演前にみっちょりさんの小芝居が続きます。物語の伏線ともなるので早めに着席したら、より楽しめると思います。

海越えの花たち

海越えの花たち

てがみ座

紀伊國屋ホール(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/26 (火)公演終了

満足度★★★★★

戯曲を買わないと理解できないというのは問題です。

ネタバレBOX

朝鮮半島に残された日本人妻たちの話。

女性だけでなく男性も波乱万丈で、作品に厚みがあり、終始興味深く観ることができました。

戦後様々な理由で残ったであろうことは予想できましたが、その後、国交回復後の国の対応の影響が大きかったことも分かりました。戸籍の扱い方を見ると、当時朝鮮半島出身の日本人に嫁いだ娘を持った家族の本音が透けて見えました。

ナザレ園という形は朝鮮戦争のさなか突然自然発生的に生まれました。韓国らしさを感じました。

最初のシーンとラストシーンは、私に想像力が欠如しているせいなのか、下手奥のシーンで良く聞きとれなかったせいなのか、あれは誰かと思いました。小柄そうなので半海一晃さんかと思いましたが、ナザレ園はずっとあるはずだし、変だなと思いました。

戯曲を買って確認しました。戸籍が残っていたばかりに日本に帰り、結局ホームレスになって野垂れ死にした千賀さんでした。夫の不動産などは相続できなかったのでしょうか、なぜ何の勝算もなく日本に帰国したのか、そして今度はなぜ韓国に戻りたいと連絡しなかったのか、統率力があって頭の良い千賀さんだっただけに、その辺りのところが理解できず、あれが主人公の千賀さんだとは全く思い至らなかったのでした。

住めば都、望郷の念とか簡単には言えませんが、戦争によって生じた男女の悲喜劇に胸を打たれました。
ゲゲゲの先生へ

ゲゲゲの先生へ

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2018/10/08 (月) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/10/08 (月) 14:00

座席1階

作演出の前川知大は、徹底的に水木作品を読み込んだという。舞台はタイトル通り、全編が水木作品へのオマージュであり、とても人間的な妖怪が、いや、とても妖怪的な人間が舞台を駆け回る。
妖怪を恐れるのは、人間の心に自分たちにないものへの怖さとか、後ろめたさがあるからなのだろう。
水木作品がそうであるように、前川の舞台でも妖怪への怖さが笑いで彩られている。それは金にあざといところだったり、いかにも人間らしい浅はかさが笑いの種になっている。出てくる妖怪も現代社会への風刺を存分にまとっていて、このあたりは水木ワールドそのもの。詳しい人なら、この舞台は数倍楽しめる。
豪華な出演者たちも、きっちり期待に応えている。主演の佐々木蔵之介のおとぼけ詐欺師ぶりはさすがだし、白石加代子は妖怪そのものというかぴったりはまっている。松雪泰子はあまり動きがないようにみえて、存在感抜群だ。
とにかく楽しめる。

ネタバレBOX

舞台脇のドラムの音からスタート。ミュージシャンが途中で舞台に参加する場面あり。お見逃しなく。
キレナイ

キレナイ

青春事情

OFF OFFシアター(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

めちゃくちゃ笑わせていただきました。とても楽しかったです。今年一番笑わせていただきました。感謝感謝です。
よくもあんなストーリーにセリフを考えられますね。
店長役おねえ、入店2年目の美容師役の演技、すばらしいです。いたについていますね。
役者それぞれに際立っていてよかったです。

「明日見た笑顔」「ココロノカタチ」

「明日見た笑顔」「ココロノカタチ」

しみくれ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

念願のしみくれ!観てきました!「だまし」のあるストーリーであることは知っていましたが、それでもだまされ、大興奮。笑
終演後も1人で、待って!待って!と頭を整理することが楽しかったです(´˘`*) そんなストーリーももちろん、書ききれませんが役者さんの演技にも惹き付けられ、とても素敵な時間となりました。北海道から駆け付けて良かった!有難うございました。

やまいだれにやまいだれ

やまいだれにやまいだれ

久保と人間

サンモールスタジオ(東京都)

2019/05/14 (火) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/05/18 (土)

観てきました! やっぱり青木さんの作るお芝居はカッコいい!  ビンビンくる重低音! クロムの復活を願います☆

宇宙人はクラゲが嫌い

宇宙人はクラゲが嫌い

劇団かもめんたる

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/05/11 (土) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

■約115分+カーテンコール■
八嶋智人演じる陽気な店主が快活にギャグを飛ばすも誰にも響かずクールに自分で回収する様、ファンタジーのバカバカしい用い方、今あえての執拗な下ネタ押しなど、全部好きでした♪
八嶋さんは志願の出演とはいえあくまでゲストキャスト、劇団員ではないのにもかかわらずカーテンコールを率先して盛り上げたうえ物販のPRまでして、その点にも感心。いくらなのかは知りませんが、ギャラ以上に働こうとする姿勢にシビれました。サービス精神の塊、天性のエンターテイナーですね。芸能人とはそういう存在であってほしい。ますおかの岡田は“ファンあっての我々、ファンあっての芸能人”という意識が人一倍強いらしく、街で声をかけると「ワーオ!」から「パー!」、「閉店ガラガラ」まで持ちギャグをフルコース、フルスロットルでやってくれるそうだが、岡田にも通じるおもてなしの精神を八嶋さんには感じました。

ネタバレBOX

かつての所属団体を尋ねられて「巻きグソプロレス」とふざけ、ウケないことに腹を立てた自称元プロレスラー。四柳智惟演じるそのマッチョ男に「じゃあどんな団体名なら面白いんだよ!」と詰め寄られ、岩崎う大演じるダメダメyoutuberが苦し紛れに返す答え「常識プロレス」がケッ作。「常識にとらわれたプロレスラーが集まってたら面白いかなって…」とカブせてもマッチョはクスリともせず、劇中では“寒い冗談”という扱いになっていたけど、私は好きでした。
裏の泪と表の雨

裏の泪と表の雨

BuzzFestTheater

ウッディシアター中目黒(東京都)

2016/12/08 (木) ~ 2016/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い!【表の雨】
劇団uzzFestTheaterの公演は、”てっぱん”のような面白さがある。当日パンフのご挨拶文_代表・藤馬ゆうや氏は「2016年は3回の公演を実現する事ができました」と記している。本公演以外は、「ユーカリ園の桜」「アイバノ☆シナリオ」であるが、どれも面白かった。

本公演、舞台は大阪の西成区あいりん という地区というところ。自分はそこに住んだことがないので、その地区・地域の事情は分からない。しかし、パンフレットによるとションベン臭い街だとか。その街にあるお好み焼き屋で働く人、その周りの人々が生き活きと描かれていた。日常起こりそうな出来事、家族の絆といった人情世界に浸れる。街の情景は見えないが、その雰囲気は十分察することが出来る。

(上演時間2時間)

ネタバレBOX

劇場内の壁際にある板の間に座布団を敷き、急遽 桟敷席にするほど盛況(もっとも自由席は前3列で、うち2列はベンチ席になっているため、壁を背凭れにしたい人が敢えて利用していた)。開演が5分遅れたが、それを知らせるため、キャストの松島えいみサンがラウンドガール(水着姿)のようにボードを持って周知する。出演者情報を見ると本公演直後にラウンドガールを務めるらしいが、これも演出か?

舞台セットは、お好み焼き「お喜代」の座敷。そこに上手側・下手側にテーブルが置かれ、壁にはメニューの貼り紙。下手側奥にガラス窓があり、その向こうに波板塀、蔦が見える。この窓に滴る雨が効果的で余韻を残す。タイトルの雨降りは、心の汗や泪と流すとともに、ションベン(臭さ)をも清める、そんな気持にさせる。

梗概...両親の離婚によって離ればなれになった兄弟が28年ぶりに再会する。その時の長さを表すようなぎこちない態度・そぶりや会話。朴訥な話し方であるが、それゆえに滋味が感じられる。同じ頃、兄は離婚し店も譲り、新たな旅立ちを考えていた。また弟は別の意味で旅(高飛び)をしようとしていた。

コメディであるが、その底流にはこの街独特の人情(在日韓国人の登場など)を絡める。ここに登場する人々は実に魅力的(俚言も含め)で、その街から本当に連れて来たのかと思わせるほどである。特におばちゃん安田邦子(山口智恵サン)は、そこに住んでいる典型的な人物像のようだ。
作・演出のコウ カズヤ氏は、「出てくる人間達は、僕が今まで出会って来た人間がモデルになっている」と書いている。その自身の体験取材のようなことが、しっかり登場人物のキャラクターを書き分け、喜劇仕立てにしている。そして人の出会い別れ、そんな悲喜交々を通じて街を謳いあげた秀作。
そして、人物以外に街という風景に1つの役を担わせたところに、コウ カズヤ氏のこの地区への愛情を窺い知ることができる。

実に見応えのある公演であった。
次回公演を楽しみにしております。
かんむり

かんむり

円盤ライダー

山野美容学院マイタワー27(東京都)

2019/05/23 (木) ~ 2019/06/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/05/23 (木) 19:00

初日に見てきました!
代表の渡部さんの言葉を借りると
これをみなきゃ、おかんむり
だそうですが
まさにその通り本当に面白い劇でした!!!
これは必見と言うのも頷けます。

ネタバレBOX

最初から円盤ライダーの四人がしっかりチラシの衣装でお出迎え!これはそのまま劇が始まる円盤ライダーお得意のパターンかと思っていると、なんと四人ともビルの清掃員として椅子や仕切りなどを片付けだします。
ゆるりと始まりつつ、あのダッシュ(爆)
普通の劇場ではあんなに距離ないですもんね。

クタクタになる渡部さんと賢茂さん

そして森田さんのやっぱり肉体美

今回は冠仁さんの卒業と言う事もあり、今までの円盤ライダー作品から懐かしい言葉もうまく盛り込まれていました。
もちろん初めての方も大爆笑してますし、ファン向けではないです。

最後のダンス前の渡部さんが冠仁さんにかける言葉に感動して
そこから圧巻のダンス、劇場じゃないのにお客様の手拍子も加わって全体巻き込んでのフィナーレは最高の一言でした。

これをみなきゃ、おかんむり

その通りの劇でした。

大満足です。
「メグ The Monster」/「あっちの部屋では」

「メグ The Monster」/「あっちの部屋では」

アナログスイッチ

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2018/10/16 (火) ~ 2018/10/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

私が拝見したのは「メグ The Monster」の初日です。

不明にして初見でしたが、人気の劇団さん。30代の主宰さんが書かれた脚本は、リアルなコメディにして濃密で、ストーリーの仕掛けも効果的。岩田博之さんのダメ男っぷりが、とってもステキで共感します。

実際の民家を使っての公演は完売・満席でした。なかなか得難いスタイルの観劇体験で、大満足❤

ネタバレBOX

秋本雄基さんは新宿コントレックスやヤリナゲさんで拝見して印象に残っていましたが、岩田さんとの絡みもあって良い感じでした~
【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

【大阪公演】劇団壱劇屋「独鬼〜hitorioni〜」

壱劇屋

ABCホール (大阪府)

2018/06/15 (金) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

初演のものをDVDで観てたので、同じものを観に行く気分で行ったのですが、別物と言っていいくらいの劇的な進化を遂げていました。まるで絵画の中にいるかのような美しい舞台美術、5か月連続五彩の神楽で格段に磨きがかかった集団殺陣、そして何よりWordlessで伝える非日常的で、それでいて自分の境遇におきかえて身近に感じることもできる感涙不可避のストーリー、私の想像を遥かに超えた出来栄えでした。大阪でもっと多くの回数公演して欲しかったです(^-^)

ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ

ボクとママと発達障がい/ヘルプマークのトリセツ

NOS(Natural one style)

新宿シアターモリエール(東京都)

2018/10/17 (水) ~ 2018/10/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

たった今、初日観劇!本当に難しい題材でひとつまちがえば重苦しい展開になる舞台…じゃあなかったんです。とても清々しい気持ちで見終わりました。ウルマンの安藤さんならではの演出がいたるところで感じられて、しっかりと私達に伝えたいメッセージとホンワカした笑いと涙が随所に散りばめられた素敵な舞台でした。いつものウルマンでは絶対やらないだろう(?)貴重な時間を過ごせた気がしました。とは言えちょっとしたBGMやギャグ・呼吸の間がウルマンの香りを撒き散らしてはいましたが。時間が許せば小谷さんが演出する他の公演も観たい!
ウルマンスタンプラリー1つ目ゲットしました。残りの3公演、制覇します!

The Dark City

The Dark City

温泉ドラゴン

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2018/10/15 (月) ~ 2018/10/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/10/16 (火) 14:00

座席1階

価格4,000円

終戦直後の埼玉県本庄町(現・本庄市)。銘仙の闇取引で暴力団が牛耳り、警察も検察もその仲間という小さな町。そんな暴力の街はおかしいと書いた朝日新聞本庄通信部の記者に対する元暴力団組員の町議による殴打事件をきっかけに、新聞がキャンペーンを張り、市民が立ち上がる。本庄事件と呼ばれるこの経緯を題材に、社会派劇作家シライケイタが今に暮らす市民に訴える。「本当に、生きているか。立ち上がっているか」と。
唐組で暮らした怪優・大久保鷹がひときわ、光を放つ。舞台が現代と70年前を行き来する構成で、出演俳優は一人何役もこなすのだが、70年後の今に生きる老人を演じる大久保が、この70年前の事件の意味をストレートに客席に問い掛けるさまは、圧巻だ。まさにぴったりの配役であると言える。
フェイクニュースなどが横行し、ジャーナリズムに背を向ける人が目立つ今。しかし、ジャーナリズムとは民主主義を支える基盤であり、書く自由はすなわち、私たちが生きる自由だ。これが政権や暴力団で切り取られていくとすれば、それは、生きる自由を制限された戦前・戦中に戻ることになる。
新聞は書いているのか。市民はそれを手に立ち上がっているのか。
民主主義であるはずのわが国で、独裁政権のようなやりたい放題が通る今。声を上げることの重要性を、見た人たちに強く訴えかける。70年前の市民の力を今、思い起こしたい。

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