最新の観てきた!クチコミ一覧

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卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。
戦前からの家制度と戦後の世相、それを諏訪の旧家藤盛家を通して紡いだ社会劇でありサスペンス劇。狂言回しというか 語り部による抒情的な台詞が 家業である蚕糸業に擬えた象徴的なもの。蔟、蚕、繭、蛹そして蜘蛛といった言葉、そこに込められた思いこそ柵(シガラミ)であり自由に飛べない当時の状況を端的に表している。

出征した兵士、そこには お国のために という思いと死にたくないといった人としての葛藤、苦悩が描かれている。そして帰還しても なお戦争責任を負わせる理不尽さ。蜘蛛と巣にかかった獲物との関り、それが空虚や虚脱という社会状況を表しているよう。戦争を背景に、家族(制度)の中に人間や社会といった関係性を巧みに描き重層的に観せる。そこに作・演出の吉水恭子さんの問題意識を観るようだ。

全体的に戦後という混乱期、先の見通せない不安 そして柵的な意味で蔟を象徴しているような舞台美術が秀逸。シンプルであるが重厚といった雰囲気、しかし実際は 柱と梁だけという隙間の大きな空間、そのアンバランスさが当時の状況そのもの。ただサスペンス/ミステリーとしての動機が しっくりこないところが気になった。
(上演時間2時間10分 休憩なし)追記予定

ラーメン

ラーメン

宇宙論☆講座

ザムザ阿佐谷(東京都)

2026/08/13 (木) ~ 2026/08/14 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

前日はすごい雨だったんで、明日も雨かなー雨だったら申し訳ないけどキャンセル入れて(家で最近始めた)ドラムでも叩いてよーと思ってたけど、翌日になったら、すんごい晴れだったんで、これはまあ行くしかないかなーと思っていきましたよ。
阿佐ヶ谷の駅降りたら、すぐに駅前の西友で柿の種とミックスナッツを購入しまして。退屈になったらとりあえず柿の種パリポリしながら観ようと思ってね。(宇宙論☆講座に柿の種は必須だと、おれは思ってるよ、退屈になったら、柿の種ポリポリすればいいからさ)
で、始まった途端、なぜかすぐに柿の種をポリポリしだすおれがいて。ああ、これはまずいなーと思いつつ。
舞台(というか客席)では、見たことがあるなーというシーンが展開してました。(再演なんだから、そりゃそうだろー)
前回桃太郎さんやってた人がラーメン食べてるわー。
で、最後、(きっと伸びて美味しくないであろう)ラーメン、ずずっとすすっては「なわけないだろー」(だっけ?)みたいな台詞を繰り返すうちに溶解していって。ほほー、宇宙論☆講座らしくない、なんかいい感じの余韻だわーと思って観ていますと、「これで終了です」(だっけ?)みたいなだみ声が突然響いて、余韻があっけなく踏みにじられまして。まあこれも宇宙論☆講座かなーと思いつつ、ザムザ阿佐ヶ谷(久しぶりに来た)を後にしました。

それにしても当日パンフはすごいね。大ボリュームで。真ん中に千枚通しで穴開けて、紐通して、ばらばらにならないようにして、ちょっとずつ暇なときに読もうかと思ってます。字がちっちゃいのがなー、ちょっとあれだけど。

ネタバレBOX

要望出してもいいかな。歌はがなって歌うのではなく、ハモリとか入れた綺麗な歌声聞きたいなーと。
あと、口から卵ぐらい出すのはいいけど、生卵とかは勘弁してほしいわー。舞台(というか客席)掃除するのも大変だしさー。
星の王子さま

星の王子さま

公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター

吉祥寺シアター(東京都)

2026/08/14 (金) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ステージ上手奥、上部にDTM機材があり、小西力矢氏がDJのように曲を奏でる。

操縦士の“ぼく”(新部聖子〈みなこ〉さん)はサハラ砂漠に不時着し、王子さま(端栞里さん)と出逢う。端栞里さんは金髪で雰囲気あった。会話がバックの曲に乗っかってまるで歌っているみたい。非常にセンスある狙いだが子供達に台詞は伝わらないだろう。砂漠に無数に舞い降りる折り紙の「くるくるプロペラ」が美しい。序盤と終盤にあるこのシーンが一番の目玉。

ツンデレのバラが加藤睦望さんとは意外。王子は彼女を持て余し、置いて出て行ってしまう。小鳥の模型の付いたパラソル、キックボード、自転車で宇宙を旅する。傲慢な王さまに田久保柚香さん、酒飲みに徐永行氏、点灯人に金本大樹氏。星を数えて金に換算する実業家(田久保柚香さん)の頭上に無数に書類が降り続けるシーンに沸いた。

キツネ役村山新氏は何と右脚が義足。去年の夏に失ったそうだ。道楽息子の『かぞくのわ』の時は普通だっただけに驚き。義足を全く感じさせない動きと車椅子。キツネの語る懐く感情。それがあればこの世界に心が通い血が通う。逆にそれだけしかないのかも知れない。目に見えない感情。それが人を救う。

ネタバレBOX

ヘビ役は宝保里実さん、これも意外。噛まれて死ぬことで元の星に戻る装置としての解釈か。

何度観ても(読んでも)何故王子さまがヘビに噛まれて死ぬ選択をしたのかで引っ掛かる物語。王子さまがキリストでヘビは人類に原罪を与えたもの、王子さまはその贖罪として死ぬ必要があったというのがキリスト教的解釈。

この物語に触発されていろんなことを考える。心理学者ヴィクトール・エミール・フランクルの言葉。「人生に何を期待するかではなく、人生から何を期待されているかが問題なのである」。
常に自分は問い掛けられている存在であり、最善の答えを探すことが目的。
「人間は、人生の意味が何であるかを問うてはならない。むしろ、自分が問われている者であることを自覚すべきである。」
外側でなく答えは内側にある。
目に見えない力を探せ。
『あわせて』

『あわせて』

ゆうめい

ユーロライブ(東京都)

2026/07/24 (金) ~ 2026/07/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/07/24 (金) 19:30

人気マンガのアニメ化で主人公に起用された声優(←登場しない)と接点のある二人の男性のモノローグ劇。
「音楽劇」と謳っているのでどのようなものかと思っていたら音楽に乗せたモノローグ(「歌」ではない)が中心で「なるほど」と思ったがまさか最後に歌うとは!(笑)
また、小学生時代の「あだ名」や漫画家の「炎上」がゆうめいらしい(偏見含む)と思ったし、5つの机、5つの椅子を「斜めに組み上げた」舞台美術も「養生」の脚立に通ずるものがありやはり「なるほど」(笑)

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

さすが風雷紡!です。『ウッカーガマ』を観劇したときと同じ感動を今回も得ました。広い意味で戦後処理を扱ったものですが、半島の人たちの恨みがこういった形で晴らされるとは…です。あと、家制度に縛られていた昭和をうまく描けていたなと思いました。繭美役のハグハグの生粋さんの演技が光ってましたね。あの嫌味な感じはなかなか出せませんよね。役者魂を感じました。

ラーメン

ラーメン

宇宙論☆講座

ザムザ阿佐谷(東京都)

2026/08/13 (木) ~ 2026/08/14 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/08/14 (金) 16:00

170分。休憩なし。ダレ場(トイレタイム的なの)10分あり。

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

出だしに流れる弦楽器(?)の不協和音がその後の不穏な展開を予感させました。終戦直後の諏訪の旧家の卓を囲む家族らの中の不協和音、家の内と外の不協和音、それぞれの人間の内に存在する不協和音が続き、それを醸し出す役者の真剣な演技で緊張感が途切れず、気持ちがざわざわしました。サスペンス要素が盛り込まれ興味をひきます。終盤はややてんこ盛りの感がなきにしもあらずでしたが、面白かったです。セットも工夫が凝らされ効果的でした。

映画を撮りたいゾンビの演劇

映画を撮りたいゾンビの演劇

東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2026/08/07 (金) ~ 2026/08/23 (日)上演中

実演鑑賞

満足度★★★★

5人の役者がとても魅力的で、まあ、5人ともゾンビなんだけどね。
歌ったり、熱弁したり、歩き携帯でつまづいたり、ほんといろいろとやってくれるので、それを観てるだけで、結構楽しかった。
ゾンビって存在で人間との非対称性を描く。そこに映画論に演劇論と、メタメタに重ねていく。
客席にゾンビたちはめちゃくちゃ主張してきます。

ちょっと、個人的なんだけど、自意識あるゾンビってのが結構強烈に違和感あってね。人間側に物申すんだけどね。
いや、そこまで知的で感情もあるならゾンビじゃ無くね?ってなった。人間側が産み落としたことをいうけど、そもそも人間側はそんな知的な存在として描いてないんだから、そこから踏み出していたら人間が創造(想像?)したと言えないじゃんって。
ここらは、ちょっと自分が面倒くさいのかも。
現代だったら自律型の生成AIロボットあたりのほうが、腑に落ちるのになって。

投げっぱなしじゃなくて、一応ちゃんとオチをつけてくれるので、観終わった後にモヤモヤ無いのも良かった。
セリフは大量だけど、コンテンポラリーダンスを見るくらいの気持ちで観たほうが楽しめるかも。
思ってたより、ずっと楽しめました。

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

これは見事なミステリー。妙に静まり返った劇場の雰囲気にはちょっと緊張を強いられましたが、時代背景や因縁を絡めた展開は大いに楽しめました。

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

初日を観ました。
照明、音響、役者、美術。本当に総合点が高い、高品質な芝居で、L字2面客席のB1の使い方も抜群だと思う。
シンプルなようで作りこまれた美術は天井の梁、縁側まできちんとしていて、複数ある掛け時計(時刻はそれぞれ違う)がまた良い。
ここに立体感ある音響と抑制のきいた照明があたって、時を跨いだ家屋が出現していた。
たぶん、客席を一列減らして庭として広げていて、この庭を用いた演出も良かった。

タイトルを僕がつけるなら、お蚕殺人事件かな。
この家の家業だよね。その蚕と蜘蛛ってモチーフが抒情的で。
特に前半は、心理描写とか、僕は萩尾望都の漫画を読んでる時のような面白さを感じた。

ミステリーの真相としては、シンプルですね。
登場人物は怪しい人だらけで、その辺り楽しい。
そういう謎解き要素よりも、家族の複雑な関係性や覆いかぶさる時代性が見応えあるところだと思います。

「TOKYO SLUM」

「TOKYO SLUM」

TRASHMASTERS

上野ストアハウス(東京都)

2026/07/30 (木) ~ 2026/08/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

トラッシュは、テーマ性も高いけど、ドラマ部分がそのテーマ性の傀儡になってないところがほんと好きで。
回答を強制しないで、観てる人たちに最後まで問いかけてくるのが凄い。
長い芝居が多く、今作も3時間近いけど、観始めたらあっという間だ。

今年の二作はどちらも取りつきやすく見やすい芝居だと思えて。
今作は、派遣業者に勤務してたけど、考え方の相違から離職してホームレスになってしまう青年が主人公。
それぞれの立場、思いを描いていって、それは悪役的ポジションにも言えます。

新宿の雑踏の人々をうまく観客の想像力に出現させていて。
告白に成功したカップルの祝福に、その想像力のなかの雑踏の人たちが祝福のアーチを描くなんて、ちょっと小恥ずかしいシーンもあるけど。すごく好きでした。

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

吉水女史の処女作をリクリエイトとの事。地方の旧家を舞台にした金田一耕助が登場しそうなサスペンス色濃い物語に魅入らされ、風雷紡を貫く「事件の背後に時代あり」の原型を認めた。
敗戦を知らせる玉音放送。家督を継ぐのは誰か、出征中の次男の名が当主の口にも上るも、聡明だが病弱の長男の娘にスポットが。家に出入りする武道の指南役(今で言う家庭教師のような?)の子息が軍服姿で現われ、婚約者にと紹介される。これを見て苛立ちを見せる長男の妻は、家内を賢く切り盛りする姿にも旧弊さが滲む。前掛けをした使用人の女性ら、故あって住んでいるらしい謎の男女(白シャツに黒のスラックス、スカート)、舞台上に幾つもある柱時計。敗戦直後の世相を背景色にした「家」という異空間が導入から際立つ。この空気感、照明の届かない暗部がミステリー性を静かに煽る。謎の存在を謎のまま、台詞に多くを語らせず、その心地良さに酔わせて飲み込ませる。B1を巧く使った劇空間、美術照明(特に照明)は殆ど完璧に思えた。

ネタバレBOX

代々養蚕業を営んだ地方の名家である藤森家の揺らぎ。冒頭家長である藤森泰彦(斎藤圭祐)は皆を集め、家の行く末を案じた結果、自身の孫、その名も絹代(吉水雪乃)に婿を迎えると語り、胴衣をまとった和田英(福来せんり)に「えい」と呼ぶと「はい」と応じた英が息子を連れて来る。軍服の好男子・盛一(生島誠人)である。
戸惑う絹代に彼は「私は、待ちます」と告げる。それは家のために婚姻を急いでいるだろう泰彦に対し「個人の意思」を表明したに等しく、その誠実さを絹代は受け止め、二人の恋物語は静かに進行する。
が、一方不審な事が起き始める。「不審」とは最初判らない。この所咳き込みの出ていた泰彦が居間で再び咳き込んでうずくまり、家族が見る中粉薬を絹代の介助で飲んだ直後、悶え苦しみ、絶命する。
現社長である泰彦の長男・雅彦(山村鉄平)が家の者らの頼る所となるが、元々家の者は(泰彦の意向を汲んで)次の家長は出征中の次男・龍彦(高橋亮次)であり、生死不明のため婿養子の話があった、という認識である。そしてある日、龍彦の所属した南方の部隊が玉砕した、との報を受ける。(台詞にあったか失念したがフィリピン・レイテだったか。史実として玉砕の報は戦中は控えらえていたのか、戦死の報は家族に伝えられたのではなかったか・・劇中では確か敗戦直後に伝えられた事になっていたが、地方によってはそういう事もあったかも。)
ところが父の死の直後、外地で龍彦と行動を共にしたという地元の友人・小口一政(祥野獣一)が、龍彦生還の一報を伝えて来る。程なく現われる龍彦は、見る影もない姿。脳に障害を負い、記憶は喪失し、パニック障害を持つが、子供のような言動を繰り返す。「未亡人」から妻に返り咲いた真澄(月野原りん)は動揺する。数日後、雅彦が「龍彦に家督を譲る」と宣言する。その妻・繭美(生粋万鈴)が激しく抗議する。こんな事があって良いのか・・(裏で彼女は夫に、貴方はずっと私の事など考えては下さらなかった・・と涙ながらに罵る)。この雅彦と龍彦のキャラについては過去に言及する台詞の中で、龍彦が持つ天性の楽天性や明るさ、天真爛漫さが説明される。
家族内の情報を観客に対してアナウンスする使用人らと対照的に、謎の伏線を打ち続ける存在が、朝鮮に進出した泰彦と出会い、日本に引き取られたという兄妹・林修治(杉浦直)、明子(本間理紗)。兄は片足を引き摺り、手拭いを腰に下げ、住み込みの使用人として雑用に勤しみ、家が面倒を見ている。妹は世の価値観に染まらない批評的な視線を秘め、兄だけが時折彼女を諫める姿がある。明子は泰彦への思いがあり、またある時絹代の純真さに打たれ「約束」の指切りを大事に胸に仕舞うが、泰彦といい絹代といい彼女の内部では偏執的な拘りとなる様子がある。
龍彦が気を許す唯一の男・小口も時折龍彦の様子を見にやって来る。
泰彦の妻・貞(下平久美子)も夫亡き後、良心をもって助言を行なう権威ともなるが、その死が訪れる。第二の死。龍彦の社長就任の祝いの席とする流れで、繭子が「では、例の酒を」と明子に命じて持って来させる。絹代が注いだ酒を、「いいえこの家の家長はまだ私です。私から」と酒を口にし、倒れる。龍彦を狙った殺人だ、との認識が現代のミステリーならすぐさま浸透するものだろうが、即「殺人」→「警察」「調査」とは現代の感覚であり、その認識の緩慢さをさほど違和感なく見せ、人間の台詞に人間を語らせる事を可能にする。作劇的には龍彦を歓迎しない繭子が手配した酒で人が死ぬ、という運びで人間ドラマが描かれている。結果的に繭子は犯人ではなく、ある夜実の娘の絹代と母が語る場面があり、赤子の絹代が自分に全くなつかず、乳も飲んでくれなかった事を語る。その逸話はこの家での自分への処遇を象徴するもので、耐えた母の来し方、言わば弱さを娘の前で吐露するのも、義母の死という異様な空気によるものだろうが、この会話の中で娘が母に「貴方を信じます」と言い、自分が母を守るとまで言った後、照れ隠しのように母が娘に水を所望するが、指示を受けた明子が水差しを持って来た結果、繭子は亡くなる。
小口が実は刑事でもあった事、最後には絹代の婚約者・盛一のカミングアウトもあるのだが、殺人の犯人は観客に示唆されていた通りであった。

殺人の動機は、うまく説明されていない。彼女が激した口調で語った言葉は、自分でも説明しきれない事を説明しようとした結果、的外れな言葉を吐いてしまったのだろう、くらいに受け止め、私らがそれぞれ補足するしかないものかな、と。
(これについてまた少しだけ、後日把捉してみる。)
卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ミステリー要素もありながら、家族や戦争を軸に描かれた人間ドラマ。ミステリーとしてはそれほど複雑ではありませんが、戦争によって変わってしまった人々の苦悩や、家族の中にあるそれぞれの思惑が丁寧に描かれていて、物語に引き込まれました。特に虫を使った比喩的な表現が印象的で、作品の持つ不穏さや人間の心の奥深さを感じさせます。キャストの演技も素晴らしく、緊張感のある重厚な舞台でした。

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2026/08/13 (木) 19:00

諏訪の旧家が舞台の重厚なミステリー仕立てで、「家」の持つ不条理を炙り出す。124分。
 2010年初演の『墨を塗りつつ』を改作しての上演だが、初演は観てない。蚕農家から製糸業へと進出して財を成した藤盛家では、終戦の日に当主の泰彦が毒殺され…、の物語。その後、連続殺人となり、ミステリー仕立てながら、戦争の不条理や「家」の不条理などをベースとしつつ、時代が変わろうとする時期のあれこれが展開される。重厚な舞台で笑うシーンはほとんどないが、緊張感を持って観ていられるのが心地好い。役者陣も丁寧かつ迫真の演技で、安心して観ていられる感じが良い。推しの吉水雪乃はいつもながらの「豹変」的演技で魅せるが、時折、ストーリーを離れた台詞を語る本間理紗に印象が残る。舞台美術は単純だが美しく、ライティングの妙が光る。セリフフェチの私にとっては、気になるセリフがちょっと…。

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

作者が描きたかった要素や雰囲気はわかるが、それがあまりストーリー展開に反映されておらず、並べられた場面の意味が薄い印象。作者が書きたかったエピソードを必ずしもそれと合わない横溝正史的な世界に入れて混濁させてしまったような気がしてならない。

ネタバレBOX

蚕の繭の象徴や大旦那の霊が動き回っては様々語るのは興味深いが、他の登場人物たちは何も志を持たず何も行動せず何をして日々を過ごしているのか不明で、ただ存在しているだけにしか見えず、だから物語として動かない。発生する殺人事件もほとんど意味がなく陳腐でミステリーとはとても呼べない。一家に隠された秘密があったわけでもない。あれだけあからさまな毒殺が発生しているのに誰も気にせず騒がないのも不思議過ぎ。
卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 舞台美術は至ってシンプル。八畳の間の中ほどに木製の大きなテーブルがでんと据えられている他はコーナーの一角に神棚が設けられており、側壁中央、部屋の奥中央、廊下の壁それぞれに大きな掛け時計が掛けられている。劇空間入口の客席側にこの家の当主の趣味であろう、植木の鉢が幾鉢か置かれている。この家はこの当主が養蚕農家から発展させた絹織物の工場或いは絹糸を生産している模様。尺は休憩無しの125分。一瞬たりとも目の離せない舞台だ。観ておくと良い。ネタバレは途中まで上げておく。
 開演前には太平洋戦争時の大きな作戦に関する大本営発表のラジオでの戦果報告(敵損害情報、我が国被害状況等が日時、作戦名と共に流されている。オープニング直前に流されるのは、国防婦人会によるとされる前説、中々工夫が凝らされているのがグー。(いかようにも深読みできるという意味で華5つ☆追記後送)

ネタバレBOX


 さて、オープニングで流されるのは所謂玉音放送である。裕仁のこの有名な放送が全国レベルで流されたことは(沖縄でどうであったか? 恥ずかしながら小生は存じかねるが)聞いた方々も多かろう。裕仁が戦争責任をキチンと負わなかったことは一応、肝に銘じておいて欲しい。
 この家には現在でいえば家政婦さんや使用人が何人もいるが、何せ、文明開化以降大日本帝国が経験した大きな戦争で完敗したと国民総てが認めざるを得なかった太平洋戦争は、日本国民の大多数にとって驚天動地の事態であったことはある程度想像できなくはあるまい。例えば現在進行形のウクライナVSロシアの戦争についてもウクライナ人は兎も角、ロシア人の多く(チェチェンの人々、コサック、ウラジオストック周辺等周辺地域や少数民族の多い地域・人々等リスクの多いことを担わされてきた、即ち外れくじばかり押し付けられる人々を除けばサンクトペテルブルグ、モスクワ等ロシア人中心の地域、ロシアの光の当たる部分に住む住民にとってはつい最近、自分達の集住地域が実際にウクライナのドローン等の攻撃に晒される迄戦争を実際に行っているという意識が弱かったことをみれば案外「遠いこと」だったに違いない。少なくとも極めて意識的に世界情勢を見、知り、分析し、統合して思考する合理的精神を持つ者を除いては、戦争の実態は見えていなかったという証言は嘘ばかりとは限らないのかも知れぬ。何れにせよ、戦争が始まれば当事国のみならず関係諸国、諸団体、諸人物は基本的に嘘を吐く。これが戦争の実態である。自分はかつて赴任していた任国で起きたクーデタの際、一緒に行動を共にしていた或る省の局長と共に、日夜それらの諸情報を入手していたから改めてその実態が、正しく事実でしかないことに愕然とせざるを得なかった。時代も場所も異なるが戦争が起こってしまえば起こることの本質に殆ど変わりはない。今作の背景にあるのは、このような個々人の力では抗うことの極めて困難な事実の実態が至る処、否、全面的に我らの足元を掬っているのであるという事実だ。
卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

終戦直後、とある名家で巻き起こる殺人事件を描いた上質なミステリー舞台でした。誰が何のためにというスリリングな展開に引き込まれ、最後まで目が離せませんでした。
これまで戦争を題材にした演劇は色々観てきましたが、今作は単なる悲劇や謎解きにとどまらず、戦争が人々の心や家庭に落とす暗い影、それぞれの「囚われ」をとても深く丁寧に描いていて、胸が締めつけられるような切なさが残りました。
特に下平久美子さんの演技が圧巻で、作品の重厚感をぐっと引き立てる光る存在感があり深く心に残りました。ミステリーとしての面白さと、人間ドラマとしての深みが見事に融合した作品でした

卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

終戦直後の旧家でのミステリー。

ネタバレBOX

ミステリーとしては弱い。
人間ドラマとしては面白い。

明子の存在がきわだっていた。

本当に「寄子」っぽいところありましたね。
卓

風雷紡

小劇場B1(東京都)

2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

終戦直後、名家で起こる殺人事件のミステリーでした。
役者さん達の演技力の高さ、誰が何の目的で?と惹き込まれる展開に、目が釘付けでした。
ミステリーの面白さと、戦争という暗い要素が加わり、とても重厚感がありました。
終演後、トイレに行った時、並んでいる女性が絶賛していて、心の中で同感でした!
素晴らしい舞台でした。

ラブイデオロギーは突然に〈劇場版〉

ラブイデオロギーは突然に〈劇場版〉

劇団だるめしあん

座・高円寺1(東京都)

2026/08/07 (金) ~ 2026/08/11 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

大内彩加さん応援で、観劇して来ました。
とてもテンポが良く、大内さんの演技も「振り切れて」いて、あっという間の2時間でした。

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