
はねやすめ第2回公演『cocktail』
はねやすめ
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2026/08/15 (土) ~ 2026/08/16 (日)公演終了

舞台「てらこや青義堂 師匠、走る」
東映
サンシャイン劇場(東京都)
2026/08/14 (金) ~ 2026/08/30 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
人情時代劇エンターテイメント、なかなかに楽しめました。笑いが多いけど、シリアスな設定もイイですね。殺陣もよかったです。

卓
風雷紡
小劇場B1(東京都)
2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/08/16 (日) 14:00
座席1階
千秋楽を拝見。風雷紡の公演はウッカーガマ以来だったが、今作は見事な出来栄えだった。緻密に練り上げられた脚本、コンパクトかつキビキビと進む演出。無駄を削ぎ落としそれぞれに意味を持たせた舞台美術。そして、8月の終戦記念日前後に設定された公演期間など、文句をつけようのない舞台だった。終演時にハンカチを握りしめている人が何人もいた。客席の満足度を物語っている。
舞台は終戦直後の長野・諏訪の養蚕農家。複数のお手伝いさんを抱える名家だ。一家が玉音放送に聴き入るところから物語は始まる。その直後、一家を率いてきた当主が突然に亡くなる。さらに、戦死したとも思われていた次男が玉砕の地から復員する。彼は戦地での体験が引き金となって精神を病んでしまっていた。
舞台はお手伝いさんも含めた群像劇で、当主が朝鮮で事業を拡大したときに連れてきた兄妹も家族となっている。この妹が舞台を大きく動かすプレイヤーとなって、客席をグイグイ引っ張っていく。
亡くなった当主はその後も白装束で何度も登場し、崩壊していく一家を見つめていく。登場する俳優たちはどれも迫真の演技で、2時間という上演時間全体に感動と緊張の糸を張り巡らした。
パンフレットによると、今作は16年前に書かれJACROWの中村ノブアキが演出したものを改稿したのだという。戦争がどれだけ深く人生を狂わせるか、人間であることをむしばむのか、政治・社会派劇で知られる中村演出がどのような舞台だったかはとても興味がある。ただ、今作は恐らく、16年前とはまったく装いを新たにして登場したのだろう。その鮮烈なインパクトは8月であることも相まって深く心に刻まれた。秀作だ。

月を抱く人魚
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2026/08/07 (金) ~ 2026/08/23 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★
鈴木アツト氏作品だと思ってチケットを買った気がするが、脚本だけだった。
アイドル・ホラー演劇。東映とかの安いVシネっぽい。主演の岡本圭人氏は滝沢秀明みたいでカッコイイ。小柄なんだな。引き締まった肉体、美しい上半身。
ヒロイン、南沢奈央さんはショートカットがよく似合う。ショートパンツからスラリと伸びた脚。
主人公の親代わり的友人、薬丸翔氏はどこか森脇健児や山本太郎っぽい抜け具合。台詞のトチリが多くハラハラした。
彼の恋人である占い師、鈴木結里さんは若い頃の室井滋っぽい。
要所要所の複数の役を兼ねた相島一之氏は今回みのもんたっぽいかも。
主人公の父親役だが、兼ねている金魚すくい屋の時の上村聡氏は川谷拓三っぽかった。
大女優、松岡依都美さんの無駄遣いに愕然とした。
金魚すくいの演出は鈴木清順や寺山修司の映画をやりたかったんだろう。
絵画モデルの岡本圭人氏は依頼人の画家・南沢奈央さんの部屋でデッサンされつつ肉体関係を持ってしまう。南沢奈央さんは人魚画専門の画家で岡本圭人氏の背中に背びれを描いた。目が覚めると部屋は廃墟、彼女はいない。どうしても彼女ともう一度逢いたい岡本圭人氏は手掛かりを頼りに必死に捜す。
『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』
遊びをせんとや生(うま)れけむ
戯(たはぶ)れせんとや生(むま)れけん
遊ぶ子供の声聞けば
我が身さへこそ揺(ゆる)がるれ

月を抱く人魚
世田谷パブリックシアター
シアタートラム(東京都)
2026/08/07 (金) ~ 2026/08/23 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
たぶん「浅茅が宿」と怪異な古典作品が持つ独特の雰囲気に着想を得たものと思われるが、雨月物語を現代に甦らせたというほどではないし、他の話からの鱗の引用も単にワードとして使われるだけで物語としての意味はない。ストーリー展開はいささか支離滅裂感があるが純粋に夏場のエンタメとして観るのが良い。相島氏と松岡氏がなかなかの存在感で舞台が引き立つ。

リチャード三世
半畳の宇宙
BaBaBa(東京都)
2026/07/23 (木) ~ 2026/07/26 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2026/07/25 (土) 13:00
少人数かつコンパクトなランタイムで沙翁作品を、という点は前作「ハムレット×AI」と共通だが、ポップな前作に対してこちらは歴史劇だけに(?)台詞回しなどが重厚で「いかにもシェイクスピア劇」な感覚。
その一方、コンテンポラリーダンス的なものを取り入れたり「玉座」を台車に乗せて運んだりトランジスタメガホンを使ったりという現代の要素もあり、新旧折衷的なのはここの特色(?)で面白い。
次回は9月に「銀河鉄道の夜」とのことでこれも楽しみ♪

ハルカス寄席
近鉄アート館
SPACE9(大阪府)
2026/08/06 (木) ~ 2026/08/27 (木)上演中

音楽劇「ちいさこの庭」
Sh!nkiяo
扇町ミュージアムキューブ・CUBE01(大阪府)
2026/08/08 (土) ~ 2026/08/11 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
感想遅くなりました。とても良くできていたと思います。ちいさこと人間がふれ合うシーン、何て言うのか、ちゃんとテレビ映像のそれのようにとてもうまく表現されていました。内容も心暖まる二本立て、優しい時間を過ごせました。ありがとうございました。

桜流しのち、晴れ
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2026/08/15 (土) ~ 2026/08/23 (日)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★★
壊される家を背景にした、家族の物語でした。
子供時代の楽しかった頃と、母親も亡くなり家も壊される現在のギャップに胸が苦しくなりました。
リアル感とファンタジーが交錯した、観応えのある舞台でした。

と或るメルヘン
劇団創世風座
Social Kitchen(京都府)
2026/08/13 (木) ~ 2026/08/15 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
3つの作品をシンクロさせながら進む演劇
映像は見事だったと思います
ひと作品をじっくりみたい人には…
後悔先に立たずという事なんだろうか…

人足寄場
排気口
荻窪小劇場(東京都)
2026/08/05 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★
こちらの団体、2回目になります。
前回は全く合わないなって思ったんですが。
今回の評判の良さに、たまたま合わなかっただけの可能性もあるかも。もう一回だけって思いで見ました。
結論から言うと、自分には全く合わない感じです。
言葉、ギャグのセンス、芝居の間、合わないみたい。
前半コメディで後半ホラーっていうのは、エンタメの定番構成ですが。
合わない笑い、後半もよくあるB級ホラーとしか思えませんでした。
心が全く動かなかった。
優れたホラーって、文芸の香気が漂うんですけどね。

人足寄場
排気口
荻窪小劇場(東京都)
2026/08/05 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初のユニットだったが「怪談」と聞いてこいつは持って来いと初観劇に及んだ。怪談を「論ずる」のか事実怪談(怖い話)なのか・・。結果は、「怖い話」であった。笑いを作る難しさという事を言われるが、本心から怖がらせるというのは中々技量を試されるのでは、と。
今公演では積極的にアフタートークを設定していると言う。自分の観劇回にも怪談作家との対談があった。
「怖い」と言えば、夜カーテンの影におびえる小心者ではあるが、霊感が無いのは凡庸の証であるゆえ超常体験を欲していた凡人の一人でもある。ある時映画「リング」を観た。小気味良い程に怖く、何度となく観たのだが、ついに古書店で当時はVHS版が出ていて購入、時間を置いて、観た。なぜ観るのか、自分への説明は「如何に怖いか、なぜ怖いが発動するのかを突き詰める」ため。陽の光のまだ明るい時刻にも見たが、怖さは変わらなかった。映画中怖いポイント(場面)は幾つかある。音響に気づいた。なるほど「良く見えないものが見える」その予兆も画面にある、それが「見えた」瞬間、不気味な音が最高潮に達している。気づかなかったぜ・・こんな細工が、と「判った」気になっても、やはり怖い。見慣れるために黒髪で現われる異形の者の姿を何度も見たが、見慣れなかった。何かを怖れる理由が、見る者の側に、ある。潜んでいる。それは疚しさなのか、根源的感情なのか、胸を張って表明出来ない何か、暴かれるのを怖れている何かを守ろうとするがゆえに、無作為無遠慮に暴く存在を怖れる。殺害への怖れも、「そうされて当然」とばかりに殺られる事への恐怖なのかも知れぬ。
映画も演劇も、人間の秘密を覗く楽しさがあるが、そこには当然自分も含まれる。芝居で笑う時は自分を笑ってもいる。今回の「怖い」芝居では、巻き込まれて行く人間共を高みの見物する愉楽を味わい、そしてちょっとだけ自分を同化させ、楽しむ時間。怪談を聞く場に居合わせる事は、ある種の霊的な時間に身を置く事であり、「宗教」と名の付くものを忌避する日本人も無自覚にその領域に身を浸しているのだと思う。怖い、という感覚への憧憬も、禁忌であったり抵抗の敵わぬ存在に触れる霊体験を欲しているという事なのだ・・と、仮説を立ててみた。

桜流しのち、晴れ
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2026/08/15 (土) ~ 2026/08/23 (日)上演中
予約受付中実演鑑賞
満足度★★★★★
まずは、開幕までの昭和アニソンのBGMいいですね。ある意味、あのアニソンが舞台の伏線でもありましたね。舞台の内容ですが、中盤まで「あれ、椿組らしくないな… なんかドリフぽいノリだけどずっとこの調子かな…」と思っていたら途中で流れも空気も変わりましたね。あのトーンの変わり方、さすが椿組ですね。あと、途中でてきたゴミの埋め立てですが、時代背景から察するにたんなる産業廃棄物じゃなく核廃棄物ですかね… ということですが、さすが椿組!な舞台でした^^

泥棒とキツネとある夜と
ロマングラス
水性(東京都)
2026/08/06 (木) ~ 2026/08/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2026/08/08 (土) 18:00
価格4,000円
舞台はもともとクリーニング屋さんの店舗だった場所。
その名残として、楕円の形をしたキャスター付きの大きな機械が
残っているのですが、それを上手に使っていました。
舞台上の道具はこれだけ。
この機械を、役者さんたちがその都度移動させるんです。
その機械がどこに置かれるかによって、場面が分かるんです。
洞窟の中だったり、女と逢う場所だったり…
大きな話の流れは、主人公の男(泥棒)が、子キツネの母親を探すというもの。
でも実は、泥棒には思い当たる節が……。
この大きな話の流れと、泥棒と女とと逢い引きが、どうも今ひとつ結びつきません。
逢い引きのわずかな時間だけは、泥棒は一切の現実を忘れて夢中になれた…ということかな?
子キツネがすごく愛おしかったです。
「後日談」も読みました。
ありがとうございました。

卓
風雷紡
小劇場B1(東京都)
2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
家というのは何なのか?深く考えさせられる作品。「迷光…あるいは」の観劇の際も感じましたが、デリケートなテーマを舞台上に昇華させるのがとても上手な団体だと思っています。今回も凄まじい演技力により役が濃厚に投影されてました。

ほろほろ
JOE Company
本多劇場(東京都)
2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
素晴らしかったです。鳥居をくぐるとタイムリープするというのがいいですね。不適切にもほどがあるの江戸ヴァージョンといったところですがとても楽しめました。舞台装置や衣装などここまで仕込まれたものを最近見てなかったので視覚的にもとても楽しめました。大谷鬼次と蔦屋重三郎と写楽の関係がいい感じで描かれずっとワクワクしながら観劇することができました。最高の時間をありがとうございました。

星の王子さま
公益財団法人武蔵野文化事業団 吉祥寺シアター
吉祥寺シアター(東京都)
2026/08/14 (金) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
上演時間65分。
吉祥寺ファミリーシアターをうたっていて、残念ながら行けなかったけど、昨年は”銀河鉄道の夜”。
キャスト、昨年も今年も、小劇場観劇趣味になってる人には、気になる人たちを選んでる。
普通の公演よりも、リラックスした環境を意識してるようで。
入退場自由、携帯も電源から切れとは言わず、おしゃべりとか声出ちゃうのも大目にね、くらいの優しい注意喚起があって。
場内は多少のざわつきがあるけど、嫌な感じは無かった。
面白いもので、静かになるシーンは自然と静かになったり。
内容は、美術も小道具も盛りだくさん、この表現は演劇だって思えるいろんな仕掛けもぞんぶんで。
生まれて舞台を初めて見る子たちに、ね、演劇って素敵でしょって語り掛けてるような印象。
もともと、平易のようで哲学的な原作。
物語に導くというよりは、作中の印象的なシーンが連続する感じ。
散文的で。実は、結構、難しいかも。
原作読んでないと、大人も結構大変なのでは、と。
子供にはシーンの面白さや美しさ。わからないなり、名セリフの語感の良さとかが、引っ掛かりとして残るんじゃないかしら。
親世代で若いころに王子様に感銘を受けた人が、一番響く芝居に思えますね。
キャストみんな素敵だったけど、王子様役の端栞里さんが、ビジュアル的にも本当にぴったりだった。
夏休みに観るに相応しい、素敵な芝居だ。
チケット代も大変お手頃。

ほろほろ
JOE Company
本多劇場(東京都)
2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/08/15 (土) 12:00
本多劇場にて鑑賞。物語が作り込まれており、時空移動のSFですが、違和感なく楽しめました。特に、演者の迫真の演技は素晴らしいです。江戸時代もよく調べており、細部まで抜かりない姿勢にも感心です。いい夏の思い出になりました。楽しかった。

卓
風雷紡
小劇場B1(東京都)
2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2026/08/14 (金) 19:00
おもしろかったかと問われれば、正直難しい作品でした。家族や戦争を軸に描かれた人間ドラマ。
心に何か引っかかって、何かもやもやが心に残った部隊でした。
ミステリー的な話を期待していたのですが、少し違った人間模様中心の話でした。
作品の重厚感は抜群で存在感はありましたが、複雑な舞台でした。

卓
風雷紡
小劇場B1(東京都)
2026/08/12 (水) ~ 2026/08/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2026/08/13 (木) 14:00
価格4,800円
最初の感想は「この人ら何食って生きてきたらこんなものが作れるのか」だった。
現代の小劇場演劇はどうあるべきか。
どんな作品が観たいか。好きか。
そんなことは観客の数だけ正解があるでしょう。
それでもこの作品を観て「つまらない」「別に何とも…」という人はいないと思う。
派手なダンスも歌も殺陣もありません。そういう意味での外連味はない。
ミステリーとして込み入ったトリックがあるかというと、そういうバリバリ伏線回収を楽しむ作品でもない。
じゃあ何が魅力なのか?
圧倒的な芝居力だよ!!
決して難解・複雑でもクソデカでもないが骨太な脚本に、この世界を重厚なものにする演出と役者陣の肉付け。昭和の大横綱・千代の富士のような作品。
物語は諏訪の養蚕農家。
大東亜戦争終結、つまり敗戦の日から始まる。
家、国、命。
それぞれに守るべきものがあり、そしてどう生きるかの制約は大きい時代の人々の生と死が交錯する…。
戦争が始まる前から戦争は始まっていて、戦争が終わっても戦争は終わらない。それはきっと現代も同じ。
正直、いわゆる「思想が強い」分類ではあるが、かといって特定思想を押し付けてくるものではない。史実を調べ上げた上の創作に嘘はない。
特殊な状況と普遍的な価値観の選別が見事としか言いようがない。
16年前の作品のリライトだそうだが、よくぞここまで"精錬"し、これだけの役者を集め、そしてこのお盆の時期に上演した!