今がいつかになる前に 公演情報 空間ゼリー「今がいつかになる前に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    小学校が舞台だけど、大人の作品
    大人に、なりきれない大人達の世界と、大人の真似してるわけではないけど、大人並の世界が、繰り広げられている子供達。メチャ!可愛い子役様5人の演技力が、純粋なだけでは、いられない、大人の哀愁も映しだし、感動いたしました。次回作も、絶対、観たいと思いました。***追加の当日券出して下さるようです。早めに連絡した方が、良さそう?お勧めです。   

    ネタバレBOX

    小学校から大学まで一貫教育の私立校6年1組での、出来事。無邪気な子供達の言動だが、時に天使に悪魔に、映ってしまう子供達に、担任の今井先生(斎藤ナツ子さん)は、教師として続ける限界を感じていた。この5人の子役達が、キャラも感情も、見事に演じるので、誰もが、子供の頃を思い出さずには、いられない。

    みんなから評価の高い学年主任の瀬尾先生(米田周平さん)が、教師を目指すきっかけでもある恋の相手とは、不倫だったり・・・この瀬尾先生、爽やかなんだけど、彼女に甘えたり、男だったりと、いろんな顔の見せ方、見事でした。

    個性的な先生、教師を夢みる教育実習生、スクールカウンセラーや、理事長夫婦らも含め、学校と言う硬い環境の会議なのに、大人として、割り切れなかったり・・・違う職種でも、大人と言えど気持ちは共通。
    今時の学校事情に驚かされるが、子供の正義は、同じで安心したり。と、物語に引き込まれるのは、作品の秀逸さ、脇を固める役者さんの力量だからこそ、と思いました。
    特に、理事長夫婦(川崎初夏さん、中神一保さん)が、大人の哀愁を醸し出し、見事でした。

    瀬尾先生の絶望を立て直すきっかけが、何も知らない子供の一言だったり、なんてこともある。

    悩みつつ生徒を思いやる今井先生の健気さも、良く出ていました。ちょっと頼りにならないような春山先生(木村延生さん)だけど、自分を励ます方法も子供達で、それが今井先生への励みになるシーンも、素敵でした。

    そんな中で、今井も教師を続けていく、また明日を見つけ出せるラストは、感動でした。


    子供の透明感に頼るだけではなく、大人の現実や矛盾に、何も知らない子供が支えていたりと、絡め方が絶妙で、夢や目標を持ち続ける美しさも写し出していました。今がいつかになる、優しい時を過ごせた素敵な作品でした










    0

    2010/11/04 01:17

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大