ジャンヌ, またの名を奇跡 公演情報 ミュージカルを考えるチーム ビエンナーレ「ジャンヌ, またの名を奇跡」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    2日目公演を観劇しました。小劇場の舞台は好きだけど、はじめてみる作家さん、はじめてみる俳優さんたちで、先入観がないのが良かったかもしれない。

    圧倒された。これは、舞台が近い、それだけじゃない。
    小劇場のキャパシティはもったいないのでは、と思ったけれど、あのキャパシティでなければできない、とも思う。

    終演までにまた行きます。

    ネタバレBOX

    「ジャンヌ・ダルク」という少女のいくつもの可能性(奇跡というべきだろうか)を、女優の切り替えによって表現してゆく演出。
    いなか村の敬虔な少女、
    家族を奪われ、かなしみと復讐に燃える少女、
    啓示を携えて皇太子への使者として立つ少女、
    剣をとり騎士として従軍する少女、
    フルール・ド・リスを掲げ、司令官として君臨する少女、
    そして、もう、だれでもない、少女。
    すべてがジャンヌ・ダルクであり、だれ一人としてジャンヌ・ダルクではない。役の切り替わりのベルがあらわれるとドキドキして高揚した。
    ラストシーンが近づき、シャルルや、ジャックや、神学者たち、民衆たち、みなが思い思いの少女を思い浮かべて「ジャンヌ」を思う。もうあなたのジャンヌはどこにもいない。ここにいるだれでもない少女のなかに、あなたはあなたの愛したジャンヌを見出せるだろうか。
    変わってしまった彼女を、あなたは許せるだろうか。あなたは愛せるだろうか。ジャンヌの胸にロザリオが揺れている。それは木の、真鍮の、銀の、小さな、飾りのあるロザリオ。「わたしの祈りが足らなかったのです。」とジャンヌが叫ぶけれど、彼女はつねに祈りとともにあった。矢を受けて傷ついたときでさえ、ジャンヌは祈りのために起き上がり、彼女のための正午の鐘を望んでいた。

    ジャンヌはだれでもない。観客のわたしも、もう一度ベルが鳴ったら、もしかしたらジャンヌだったかもしれなかった。
    だって、あなたもわたしも、葡萄酒を飲んだのだから。

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    2018/06/01 07:39

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  • ご観劇有難うございました。

    あの空間ならではの劇場体験を味わっていただくべく製作して参りましたので、その想いが伝えられたのであれば幸いでございます。

    ビエンナーレでは、
    Corich!の「観たい!」「観てきた!」コメントをくださったお客様にささやかなグッズを贈呈しております。
    再来場の際に受付にて、コメント画面やアカウントなどご提示いただけばと思います。

    またのお越しを心よりお待ちしております。

    2018/06/01 11:22

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