〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』 公演情報 Aga-risk Entertainment「〜その企画、共謀につき〜『そして怒濤の伏線回収』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/09/16 (土) 13:00

    価格3,500円

    「会議はまだまだ終わらない」スタイル、健在ナリ。

    ネタバレBOX

    熱演を考えれば当然★5つでしょ、なのですが。

    ファンを巻き込んでのストーリー制作がゆえに、欲張りすぎたというか。まとめきれなかったというか。
    そんな風に感じてしまいました。

    一つは、「そして怒涛の伏線回収」の部分で、本来の商店街の問題が解決した後に「そして怒涛の~」部分が、
    少し蛇足に感じられたこと。ちょっと長い。そして、「なんとかして伏線を回収しないと!」が、本当に
    「なんとかする」感じになってしまって、「納得できないけど、無理やり」なケリのつけ方が多い。
    そして、ハイスピードに展開する部分で、(観客の)私の脳みそがついていけない。
    目からウロコの解決とかがあれば、気にはならなかったのかもしれない。

    もう1つは、話の筋の違和感。
    観劇中にいくつか感じて、いくつか忘れてしまったのだけど。
    例えば、アーケードの撤去が決まっているという話をする場面。
    商店街の活性化案というのが結局「アーケードの撤去の是非」とほぼイコールになってしまうのだけど、
    その部分で長い話し合いをした後に、「もう撤去は決まってるの!」はちょっとなぁ、という。
    エクスキューズとして、「若い世代に負の遺産を遺す訳にはいかないから、シニアの方でもう決めた」というのが出るけど、
    それならなおさらアーケードの撤去がメインになった時点で「実は……」としないと、つじつまが合わない。

    もちろん、「ストーリー的に必要なご都合主義というヤツだ!」というのは分かるのだけど、
    それなら「だって、アーケードの是非の話になるとは思わなかったから!」という方が個人的にはしっくり来るかな、と。

    全体的に言えば、いろんな要素をうまくくみ上げた脚本や、
    客入れのときの音楽が劇中で「ああ、そういう意図があったんだ」という気付きがあることや、
    ギリギリの声の大きさや、体育会系を思わせる体を使った熱演や、
    過去の伏線を探す場面で該当する台本の部分をスクロールして表示する演出など、
    とても素晴らしいと思いました。

    毎回ほぼ千秋楽を見に行く自分にとって、15回公演の2回目を見に行くのは珍しい感じなんですが、
    もし千秋楽に向けてまた何か変わって(改良されて)行くなら、それはとても楽しいことだと思います。

    あと、改めて。10人以上の人が120分中100分くらい舞台上で演技をしているというのは、
    とても楽しいものだなぁ、と思います。観客が自分で見る部分を選べるというのも。

    今回は、塗装業の男性が仕事を請け負うか注目される場面で、
    書記(クリーニング屋の娘)の女の子が「塗装」の「塗」までで書くのを一旦やめて、
    受諾した後に「装」を書き足す部分を見ていて、もしかすると観客全員が気付いる訳ではない部分を
    見れたかも、というのが楽しかったです。

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    2017/09/16 23:58

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