エンれぱ! Vol.1 公演情報 しむじゃっく「エンれぱ! Vol.1」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/09/01 (金)

    1日初日の舞台(ソワレ、85分)を拝見。

    ネタバレBOX

    初日の緊張故か、あるいは、狭いスペースの割に、傾斜が急なため、恐らく舞台からは迫って来る様に見えただろう客席からの圧迫感のせいか、少々、役者さんに「噛みサマ」が宿り過ぎた感あり。
    ただ、それは舞台を重ねれば修正されていくだろうし、(あくまで個人的な印象だが)けいこ不足などではなく、それだけ今回の公演への想いが強いのだろうと察せられたので、むしろ好意的に受け取れた。

    上演された短編3本のうち、最初の『二人小町』は、芥川龍之介の原作を現代風にアレンジしたもの。3人の役者さんのやり取りの妙に、客席の笑いが絶えない舞台だった。

    2本目の柴幸男作『つくりばなし』は、2015年12月、新宿眼科画廊で、いしいまいさん、津和野諒さんのペアで観たことがあったので、ついつい、それと比べながら拝見。
    叩き込むような笑いの連打は相変わらずだったが、2015年版の2人に感じた、夫婦間の細やかな気遣いの気配、今回のは希薄だったかなぁ。
    あくまで個人的な嗜好だが、このホン、「笑い」に寄り過ぎるだけでは勿体ないように思えた。

    最後の太宰治原作『女生徒』は、前2作品と違い、得てして観客に単調に取られがちな、表面上、起伏に乏しいストーリー故、演じ手の力量が問われる舞台。
    でっ、今回のお三方、なかなかに健闘。とりわけ「娘」役・出口昌美さんが最後の長台詞で発した「素直で真っ直ぐな声」には、何気にだが、胸アツになった。

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    2017/09/02 03:52

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