中国の不思議な役人 公演情報 青蛾館「中国の不思議な役人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/20 (月)

    指定された席が最前列だったこともあり、出演者の熱気に、ただただ圧倒されっ放しの2時間でした。

    ネタバレBOX

    日本軍が跋扈し始めた清朝末期の上海。一人の男が、日本軍の女将校から、街中でさらわれた妹を取り戻すことを条件に、当地を支配する「中国の不思議な役人」の殺害を持ちかけられる。しかし、この「不思議な役人」、実は、クビをはねられてても死なない不死の男。そして、「不思議な役人」の命を奪う唯一の方法…それは、彼に純愛を全うさせることだった。
    ちょうど、その頃、男の妹は、娼館に売られ、初めての客が当てがわれた。それは、まさしく、あの「不思議な役人」だった…。

    19日までやってた『身毒丸』とどっちにしようかと迷ったあげく、かなり味付けのキツイ寺山演劇。より「お手やわらに!」な方を、と選んだ本作だったんでしたが、どうして・どうして、こちらだって充分に味が濃い(笑)。最初の娼館のシーンから、頭で追うことをやめ、おのが乏しい感性に全てを委ねてみました。

    おどろおどろしい身体表現…目の前で繰り広げられる面妖な⁉︎世界観に、精神的な消耗度半端なく、擦り減る・擦り減る!
    ですが、終盤、ストラビンスキーの『春の祭典』を想起させる曲が流れた場面、出演者一同の歌唱が響き渡る場面……ちょい鳥肌が立ちました。
    演劇体験…そう、まさにめったに味わえない、貴重な「体験」をさせて頂いた思いです(それにしても、強烈な刺激だったなぁ~、笑)。

    役者陣。他の舞台で拝見した方が何名かおられる中、『弄ばれて』以来となる、ヒロイン役の橘花梨さんの可憐な熱演が目に焼き付きました。

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    2017/03/21 00:59

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