いつも心だけが追いつかない(終演御礼。ご感想お待ちしています。ワンダーランド・10月期クロスレービュー対象公演なのでぜひご投稿を) 公演情報 MU「いつも心だけが追いつかない(終演御礼。ご感想お待ちしています。ワンダーランド・10月期クロスレービュー対象公演なのでぜひご投稿を)」の観てきた!クチコミとコメント

  • ロマンチック
    MUの中では『無い光』と同じ方向性の、ロマンチックな路線。といっても随所に挟まれる会話はキチンとゲスだったり厳しかったりするのだけど。
    当たり前だけど主役二人の好演が光る。小園茉奈は、女子高生らしくないこともひっくるめて、“「自分、他の女子高生とは違うのよ」型女子高生”らしかった。

    主演の先生と生徒二人の時間、特にコーヒーを飲みながら話す時間が印象に残る。
    それに比べて、他の先生達の言動の動機・ロジックがいまいち腑に落ちなかった。「学校に問題が起きてちゃまずい」と言われれば頭ではなんとなくわかるのだけど、何故か腑に落ちなかった。
    そういう意味でも、主演二人の関係性や時間をこそ、もっともっと見たかった気もする。

    ともあれ、ハセガワアユム氏の、言っちゃいけないことなどをガシガシ言ったあとに見せる優しさ、ロマンチックさは、にくい。そんな作品。

    ネタバレBOX

    「自分自身の評価」と「自分の表現の評価」という意味だと、『無い光』にも共通するテーマにも感じられる。

    『無い光』は「自分の表現で、自分の好きな人を救えたら…」という、甘いけれど切実な願いを訴えて終わる。
    劇中ではそれを訴えて終わるが、もしそれで相手が救われたら、それは自分の功績なのだろうか。はたまた自分の表現の功績なのだろうか。
    言ってしまえば、『無い光』では自分と評価と表現の評価は未分化のままだった(だけど超ロマンチックでアツいから最高なんだけど)。

    本作では、自身の評価と表現の評価を切り分けようとしている。切り分けることで、「人間としての自分」と「絵描きとしての自分」のどちらを取るか選ぼうとしている。
    その上で、全く悪びれず「絵描きとしての先生」を勧める高校生の真っ直ぐさが、優しい反面、残酷。でもそれが高校生のピュアさなのかもしれない。

    個人的には、「女装癖」「目の前の女子生徒の体操着」という要素が、それぞれの自分の何かを象徴してたり、「着る」「脱ぐ」という行動が絡んでたりすると、もっとグッときたかもしれない。
    あ、上記の解釈が見当違いじゃなければだけど。

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    2012/10/07 03:14

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  • こんばんは、MU制作部です。

    コメント、ありがとうございます!

    『無い光』と絡めての作品へのご感想、とても興味深いものがあります。
    本作品は、『無い光』とは異なるロマンティシズムが根底に流れているのかもしれません。

    変態でも、ですが。笑

    このたびは御来場、まことにありがとうございました!

    2012/10/14 19:18

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