いつも心だけが追いつかない(終演御礼。ご感想お待ちしています。ワンダーランド・10月期クロスレービュー対象公演なのでぜひご投稿を) 公演情報 MU「いつも心だけが追いつかない(終演御礼。ご感想お待ちしています。ワンダーランド・10月期クロスレービュー対象公演なのでぜひご投稿を)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    白衣の下。
    バーに隣接した狭い空間に、文房具が置かれたテーブルやソファー。職員室にしてはおしゃれだなと思っていたのに、村上さんと小園さんが入ってきた途端、空気が学校のそれにガラっと変わって震えました。「ぶっこわれた学園」に笑いすぎて涙が止まらず、たくさんの印象的な言葉にたくさんのことを考えさせられながら楽しみました。そんな中でも鮮烈に心に残ったのは、初体験をするかどうかの微妙な時期にいる女子高生の揺れる気持ちでした。

    ネタバレBOX

    憧れの男性は、絵の具で汚れた白衣を着た、汗っかきで純朴そうな美術教師。彼のモデルになって、自分の絵を描くそのまっすぐな瞳に見つめられ続けて。性的に余裕の無い幼馴染の彼氏に比べて、どんなに大人で素敵な男性に見えていたことでしょう。

    私も彼女のようにピュアな年頃だったら、白衣を脱いだ彼の「生の姿」を見たいと思ったかもしれません。しかし今は、誰もが白衣の下に誰も知らない一面を持ってる、それが自分にとって良いことであるかそうでないかは分からない・・・だからあえて白衣の下は見ない、脱がそうとしない、そういう選択肢を取ることもする。ああ、恋愛の形って、こうも変わっていくものなんだなって、今の自分と照らし合わせて胸が熱くなりました。

    だからこそ、なんの曇りもなく憧れの先生に「処女を捨てたい。先生が好き」って言える岬が羨ましく思えて。白衣の下に彼女の体操着を着た先生が、自分の変態性はさておいて彼女に男女の道を説く奇妙な光景もなんだか美しく見えました。

    あとは、芸術とそれを産む人の人間性の関係。俺が変態でもこの絵をいいと思うか、と教師たちを追い回す安田を見て。ツイッターやフェイスブックで「産む側」の生の言葉を知りやすいことと重ね合わせ、これまたいろいろ考えさせられました。(私個人の考えとしては、人間性はどうあれ、それを凌駕できる人の芸術作品を観たいなって思います。)

    開演前に開かれていたフリマで、渡辺まの様の出品した可愛い帽子を買いました(100円!)。そのフリマの雰囲気も決して芝居を壊さない、むしろ良いスパイスになってるのは、さすがMU。心底オシャレな劇団だと思います。

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    2012/10/04 21:32

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  • こんばんは。MU制作です。

    コメントありがとうございます。
    女子生徒を中心とした、恋愛に関するコメント、興味深く拝見させて頂きました。

    また、フリマにて、渡辺まの出品の帽子をご購入いただき、ありがとうございました。
    あれは、今回もっとも安く提供していたものなはずです。笑

    また、12月に同会場にて『週末たち』という公演を予定しております。そちらもご期待ください!

    この度はご来場、誠にありがとうございました!

    2012/10/05 00:58

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