パイドパイパー と、千年のセピラ 公演情報 パイドパイパー と、千年のセピラ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 45件中
  • エンタメ系
    王道ファンタジーな分かりやすい芝居。主演の林遊眠さんはじめ、真壁めぐみさん、山口敦さん、素敵でした。

  • 満足度★★★★

    トリックスター
    19人で登場人物数百人を演じる。トリックスターのパイドパイパー、十字軍、そして近現代。パイドパイパーの秘密、由来、神の恩寵は…、対するは噛み?気弱で男らしいヒース、カッコよかったですぞ!物語前半を巧みな言葉で引っ張った従者の退場の仕方も見事!圧倒なセリフ量をこなす笛吹と狂言回しの先生!圧巻の2時間半は、ちょっと長いが、終わらないでほしくもある。笛吹き=パイドパイパーが最強の暗殺者の称号!しかし、この名無しのパイドパイパーこそその語源となった本人!他のもパイドパイパーが出てきますが、エスター、かませで、相方にそのちっさいのが…と紹介されところがツボでした。可愛いんですよ

  • 満足度★★★★

    千年のセピラ
    まさしく「パイドパイパー」エピソード:0であり歴史は繰り返すであり「荒野の7人」を先に観てから「七人の侍」を観る感覚のようでもあり、「あのキーワード」にはキターーーっ!だった。
    林遊眠嬢の基本アルト系の声と歯切れの良い台詞回しはとても心地好く、麻薬性があるんじゃなかろうか?
    次の公演が待ち遠しくなるくらいならまだしも、東京公演がしばらくない時に大阪まで行くようになったらコトだな。(爆)

  • 満足度★★★★

    かっこよかった
    長さも気にならないくらいで楽しかったです。

    出来れば「千年のセピラ」も観たかった…

  • 満足度★★★★★

    ハイドパイパー
    笛吹き男の伝承を大胆に膨らませ、現代風に蘇らせた笛を吹く者、「パイドパイパー」...その笛の音に隠された悲しい群像劇。
    この物語は、上手・下手対称の大きな館、または城砦をイメージさせるような建物で繰り広げられる。
    その物語は大きな舞台を見上げる観客と、見下ろす館・城壁の視線が交差するところで生まれていた。そこには多少の空間があるが、それを感じさせない迫力と臨場感があった。そして雰囲気は、人々が混沌とした時代時代を懸命に生きるが、しかし悠久の歴史の中ではほんの一瞬の出来事。そのような壮大感溢れる物語であった。

    ネタバレBOX

    冒頭に老婆が孫に語り聞かせる形で、ハーメルンの笛吹き男の物語を聞かせる。しかし、物語は1260年から約30年及び1945年という2時代を跨ぎ、伝承の話とは直接繋がらない。 

    1260年、ハーメルン市とミンデン司教軍のふ間で激しい激戦の末にハーメルン市民軍が壊滅する。その背景にはエーフェルシュタイン家と敵対関係にあるヴェルヘン家の勢力抗争が潜んでいる。舞台はそこにシュピーゲルベルグ家やエジプトの若きスルタン、それにテンプル騎士団が絡む壮大な物語になっている。 

    エーフェルシュタイン家の娘であり不死の存在のミリアムと、「千年のセピラ」で彼女を守るためパイドパイパーとなった夜の女王の娘…それが1945年では、歴史を変える力を持つ少女とパイドパイパーは時代を経ることで不死を感じさせる。その橋渡として歴史教師が登場し、子供たちに真の歴史を教えることになる。

    物語に登場するのは、「命」のあり方、それにどう向き合うかという人間本質を問うているように思える。死なない...永遠にいき続け使命を果たさなければならない。それはいつ終わるとも知れない、その限りない「命」...不老不死を願う話もあれば、この物語のように苦悩と苦痛が際限なく続く、という宿命。「命」のあり方は、人間の幸せとはと鋭く問う。

    「笛吹き男」の伝承をこうも大胆に解釈し脚色する、その発想力に驚かされる。この歴史エンターテイメントの面白さは、もちろん脚本、演出、舞台美術・技術の総合的な素晴らしさと賜物であろう。
    そして、この内容をしっかり体現させるキャストの演技。この制作サイドと役者陣の両輪がうまくかみ合った素晴らしい公演であった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ
    大きな舞台に小柄な女性が一人...しかし演じるのは登場人物とストーリーテラーの役割も担い、10名もの人物を演じ分ける。

    さて、舞台は同時上演する「パイドパイパー」との繋がり、その物語と興行の両方をうまく牽引するところは、作・演出 ナツメクニオ 氏の手腕の優れたところ。


    ネタバレBOX

    物語は、伝承でしか残っていない古代ローマの建国期におけるカピトリウムの砦を舞台に、そこで起きる謀略・戦争・愛情が壮大なスケールで描かれる...そんな前口上から始まる。このリードは、これから始まる一人芝居をワクワクさせる。

    物語は先に記したようにローマ建国期に実際に起きた事件をモチーフにしているらしい。砦を舞台にローマ人とザビニ人の争い、その昔にローマ人の奸計によってザビニ人の男子が殺害され、女子は奪略された。そしてローマ人に育て上げられた(ザビニ人)少女...。時は流れ、ザビニ人が今度は復讐のため砦を攻める。その少女は攻撃してくるザビニ人の新王に恋し、城壁を開門する。その後、恋した新王に裏切られ...。
    その霊魂はいつの日にか再びこの世に蘇り...パイドパイパーへ引き継がれる。一瞬、輪廻転生のような感じもする。

    さて、本公演は第26回池袋演劇祭大賞受賞を記念したものであり、東京公演のみハイドパイパーの舞台裏で進行する、もう一つの奇跡の物語であるという。
    伝承の世界であるから、そのモチーフを利用しつつも、大胆に発想し好きなように膨らませる。その内容は壮大なドラマであるが、一方細部に人間の愛憎というドラマも観える。悠久の歴史の中でも、なお一人ひとりの人間の営み無くしては刻まれない想いがしっかり伝わる。脚本、演出、舞台美術・技術は素晴らしかった。
    また、林遊眠サンが表情豊かで躍動感溢れる演技で魅了してくれた。全体的には素晴らしかったが、序盤から前半にかけて台詞と動きに精彩を欠いていたように観えたが、杞憂であろうか。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★

    『千年のセピラ』→『パイドパイパー』
    『パイドパイパー』と『千年のセピラ』、両方観劇しました。

    観た順番としては『千年のセピラ』→『パイドパイパー』で
    物語の時系列に沿った形で良かったかも。

    ネタバレBOX

    『千年のセピラ』

    『パイドパイパー』の前日譚で
    物語の鍵を握るパイドパイパー(林遊眠)誕生の物語。

    実際に伝承で残る古代ローマ帝国建国時の話を基に
    そこで起きた事件とそれにまつわる悲恋のエピソードを交えて描く。

    ローマの少女に姿を変えていた夜の女王を語り手として
    小国サビニ王国出身の女性タルペイアが
    幼い頃にローマの兵士にさらわれるも美しく成長した10年後に
    力を戻しつつあったサビニの新たな王ティトゥスと恋に落ち、
    カピトリウムの砦の戦いでサビニ側に加担するも
    ティトゥスに裏切られ殺されてしまう。
    夜の女王の力によって自らの望みを
    不死の力を持つ笛吹き芸人パイドパイパーとして転生し、
    長い時間の旅を始めていく。

    劇場が『パイドパイパー』本編と同じで
    広く作りこまれた舞台美術だったため、
    縦横に動き回っていて、見せ方もあるだろうけど、
    ちょっと広さに負けてしまっている気がしないでもなかった。
    だんだんと劇世界に入って、特に2幕以降は急激に盛り上がって、
    ラストに至るカタルシスは良かったという印象。

    林遊眠さんの凄さを再度体感しました。

    『パイドパイパー』
    これまで観たのが林遊眠さんの一人芝居だけだったので、
    複数人登場する作品は初めて。
    ただそのこれまで観た一人芝居は
    ショウダウンの型だったんだなと。

    彼女以外に二つの時代(1284年と1945年)に
    語り手のポジションを担うものがそれぞれおり、
    この時空を越えた壮大な物語が語られる。

    中世(1284年)。
    不死の存在であるミリアム(真壁愛)を巡って、
    ギョーム(三好健太)率いるテンプル騎士団から彼女を奪還するため、
    エーフェルシュタイン家最後のトリックスター・パイドパイパー(林遊眠)、
    ミリアムを守る騎士となったヒース(飯嶋松之助)と従者のマルヴォ(為房大輔)は
    テンプル騎士団と敵対するイスラムのスルタン・アシュラフ(伊藤駿九郎)たちと共闘し
    ミリアムの行方を追っていた・・・

    現代(1945年)。
    歴史の教師イグリッド先生(山口敦司)は生徒たちに
    教科書にない物語を話す。そのうちメリア(真壁愛)が来なくなってしまう。
    一方で某大国の諜報員アーシェ(根本沙織)たちは
    世界を終わらせる力を持つ少女を探して暗躍。
    そこにパイドパイパーとヒースが現れて・・・。

    主にこの二つの時間軸を行き来しながら
    最後は現代で収斂していく。

    ヒースが不死になったのがやや掴みにくかったかも。
    何となくで理解はできたけれど誰かに説明するとなると難しいかな。

    林遊眠さん演じる名無しのパイドパイパーは
    冒頭の陽気で飄々とした様子が楽しかったが、
    その後、性格が様々に変わり、
    キャラが一貫していないように思えたのが少し残念かな。

    あと彼女以外にも複数のパイドパイパーたちが登場するが
    笛による魔術を使える点は同じ、
    名無しの彼女だけは不死というのが「違い」だろうが、
    見方によっては混乱しかねないかなとも思った。

    ただやっぱりこれも終盤への盛り上がりは流石だし、
    壮大なテーマへと至ってもやり切れるパワーは凄かった。

    林遊眠さんはじめキャストの皆さんの健闘に拍手を送りたい。
  • 満足度★★★★

    パイドパイパー 観劇
    パイドパイパーを観て,翌日に千年のセピラを観て,振り返ってみると・・・パイドパイパーって,壮大なファンタジーなんだって自分の中にしっくりときます。確かに,観劇当日は2時間30分,休憩なしに集中力がちょっと途切れ,盛り込み過ぎだよねって思ったものの,振り返ってみると物語は繋がっており,特に意味のない場面ていうのもなく,これは2度観していたらもっと感動あったんじゃねえのって思ってしまう。とすれば,これは良い芝居だったんだよね。惜しい観劇をしてしまったと,ちょっと反省の次第である。

  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ
     劇団ショウダウンの「」パイドパイパー、スピンオフ公演である今作は、看板女優、林 遊眠の独り芝居である。
     狼に育てられたという伝説を持つローマの創設者、ロムルスとその奸計によって苦杯を舐めさせられたサビニ人に纏わる実際に起こったとされる事件の伝承をもとにショウダウンのナツメクニオが脚本化した。

    ネタバレBOX

     舞台装置は、無論、パイドパイパーと共有である。この舞台、中々優れた安定性のあるものになっている。その理由は、シンメトリーになっていることで安定感が増しているからである。更に、客席側天井近くに作られたオブジェの色彩や形態も円筒をアレンジしたような形の所々に時代の流れや戦闘によって破壊されたかのような切込み箇所があり、物語の内容に応じて観客の想像力を自在に羽ばたかせることに役だっている、と共に舞台奥中央の出捌け口は、砦の門とも、また、城の奥にひっそり設えられた部屋の扉ともなる効果的な設計。更にその周囲、上部に形作られた塀や踊り場は、丘にもなれば砦の壁や歩廊にも、更には丘へ続くアプローチともなるよう、くすんだ色彩が塗られているばかりか、歩廊の柱列には、様々な意匠が施され、自分はエルサレム旧市街の市壁を思い出した。因みにもともとヨーロッパやヨーロッパ諸国を相手に戦った国々、地域は、ギリシャ以来都市国家的な性格を持ち、地続きの大陸なので、各エリアで支配者が変われば、その支配地域も変わり、いつ何時他のエリアの侵攻を受けるか予断を許さなかったから、自分達の支配エリアの外域を塀で囲うのは当然のことであった。自分がかつて住んだ南仏モンペリエの旧市街には、今もかつて市を取り囲んでいた市壁の一部が残っていたし、道路の名前などにもその歴史が刻まれていた。日本でも江戸時代に一国一城令が出るまで軍事的に重要な地点には、多くの城が築かれていたことは、誰しも知る所である。まあ、日本と似ているというレベルで言えば、戦国時代の群雄割拠を思い描けばある程度重なるのではないか。だからこそ、諸地域、諸侯を従え、近代へ至る道筋をつけた絶対王政の時代、ヨーロッパでは、王権神授説のようなコンセプトが必要であったと言えるのではないか。無論、歴史は単純に前進することなどない。紆余曲折を経て取り敢えず進行してゆく。
    決定的間違いを糺す機会を失ってなお、例えば現在、我が「国」で原発再生が画策されているように。而も、誰の目にも原発のやっていることは、地球温暖化そのものであることがはっきりしているにも関わらず、だ。横道に逸れるし今まで何度か書いてきているので既読の方々には申し訳ないが、大切なことなので再度書かせて頂く。既に読んだ方々は段落を飛ばして読んで頂いて構わない。
    現在、日本の原発は100万キロワット級が通常だが、無論、このクラスの原発が作り出すエネルギーは、電力として供給されるそれの3倍。では、残りのエネルギーはどこへ行ってしまうのか? 水を温めているのである。日本の場合、原発は、過疎地の海辺に建設されることが多いので、この場合は海水を温めている。ではその量はどれくらいか? 1秒に70~80トンの水の水温を7度上げる。因みにこの水量は東京近郊を流れる川で言えば、荒川と多摩川2本の河川の一秒間に流れる水量を合わせた量にほぼ等しい。無論、温められた水に溶け込んでいたCO2 は蒸散する。コーラに熱を加えればどうなるか? 幼稚園児でも分かるだろう。以上の理由から原発を再稼働することによってCO2が減るというのは、無論嘘である。嘘でないというなら、それを原発推進側は証明せよ! たかが湯を沸かす為に、こんなに大量の死の灰を生じ、それらを無害化する技術もなければ、安全になるまで安心して埋める場所もなく、戦争になって通常ミサイルを原発に打ち込まれれば大惨事を引き起こすこと間違いない。こんな大きなリスクを背負うこと自体馬鹿げているのは、分かり切っていながら容認するのは、愚かな証拠である。
    また、内部被曝は、顧慮する必要がないというなら、イラク、コソボ、日本では殆ど報道されることのないアフガニスタンのDUが用いられた地域で起きている奇形児出産異常多発や放射性に起因することの多い、癌、白血病、その他の発症例が内部被ばくに無関係であることを証明せよ。本来、WHOがこんなことはとっくにやっていなければならないにも関わらず、IAEAとの協定によってそれができないことを、全世界に知らしめよ。これらの症例が放射性核種の内部被ばくではないとするなら、その原因を明確にせよ。化学的なケースの場合も可能性としてあるのだから。そして、原因が分かった時点でDUの被害実態を予測できたアメリカには、人道的な罪を問い、内部被ばくが原因との結論か化学毒性が原因との結論が出たならば、総ての被害者に対して最低限、その遺伝子破壊に対しての保証金支払いを命ずるべきである。そのためにアメリカの経済が破綻したとしてもそれは無論アメリカの責任である。少なくともアメリカが開戦理由としたことに関して罪のない国家をその人民を奈落に突き落としたのだから。
    更にISを敵視する連中は、このような組織が生まれた歴史的必然にアメリカ・イギリスが最も大きな責任を負っていることを指摘しない。このような欺瞞こそ、ISを生む土壌だということを意識していないかのようである。既に、そんな欺瞞は破綻しているのだが。さて、本論に戻ろう。
    物語は、ネプチューンの祭日にローマの仕掛けた奸計で攫われた数多くの女性のうち、ローマの前線指揮官、ホスティリウスに嫁がされそうになる美少女タルペイアやその妹のような存在として彼女同様神殿巫女として軟禁されているパミーナを中心に、サビニ人の王、ティトウス、前線指揮官のメッティウス、旅の預言者サンジェルマン伯爵らによって紡がれてゆく。
    人間ではなく鳥だがヘルメスという名を持つ鷹も重要な役割を果たす。無論、この名でギリシャ・ローマ神話との関連をも示すと共にヘルメスが葦笛を発明したこともパイドパイパーに関連していることを忘れてはなるまい。このようにして物語に広がりを与えていることも作家の上手さである。
    さて、事件後10年の間に勇猛果敢で知られるサビニ人は、3度の戦いをローマ挑んだが、難攻不落の砦カピトリウムを突き崩すことができずに敗退していた。王が変わり、衰えた力を挽回、ローマと互して戦えるまでに復活したサビニ人は4度目のカピトリウム攻撃を開始する。
    一方、女性の社会的地位は低く、男の政争の道具にされる、単に性の捌け口、子孫を残すための妊娠機械のように扱われる場合も多いのは、時代的背景であるから、止むおえない点ではあろう。
    ところで今作はパイドパイパーのスピンオフ作品であるから、そろそろその繋がりについても明かしておこう。実は、パミーナは、夜の女王の娘である。従って、彼女は不死。特別な力も持っている。その彼女は、自分と同じ孤りの寂しさを知り、孤独と戦ったタルペイアの、囚われて今は「祖国」となっているローマを恋故に裏切り、最愛の敵王の政治的判断によって裏切りを罰された悲恋と、女性の恋の形である深く狭い悲恋の強さを憐み、彼女に乗り移って、時を超える眠りについていたのだが、更にヘルメスから与えられた笛によって様々なものを操る力も持つ。長い眠りから醒めた時、常若の国の王ダナーンに拾われ、聖骸を持ち矢張り不死の存在である神々の娘、ミリアムのボディー・ガードとしての職を与えられる。こんな訳で彼女はパイドパイパー第1号なのである。
    ところで、今作でも、照明・音響が効果的に使われていて、改めてこの劇団のバランスの良さを感じさせた。

  • 満足度★★★

    笛吹き祭りの終わり
    マナナン上演中に、まだジャガーノートという仮題のチラシを手にした時から、この瞬間を楽しみにしていましたが、自分の望んだ大満足の演目とはなりませんでした。自分がセリフを聞き逃したのか、理解が足りないのか、多数のキーワードが、絵柄のないパズルを作っているかのように、ピースがピッタリはまることはなく、それぞれのキャラの行動の動機の説明が弱く、人間性の不在を感じました。誰もが知るあのSF映画だって、光る剣で戦うばかりではなく人間ドラマが根底にあります。決しておろそかにはできない要素です。パイドパイパーの世界観の壮大さのために、前作のベラミー少年の喪失体験の苦痛が、物語の原動力となっていたマナナンのような繊細さが犠牲になっていたように思います。それでも、パイドパイパー2回、セピラ2回と、この3日間は大いにショウダウンを満喫した幸せな時間でした。

    ネタバレBOX

    千年のセピラからの流れでいけば、名無しのパイドパイパーはミリアムに出会う前から不死の存在。不死ゆえにミリアムの守護者となったので、ミリアムから不死の恩恵は受けていないはず。ミリアムの不死の解放がパイドパイパーにも適応されたのはなぜなの? それに多数のパイドパイパーの存在。彼らは不死は与えられていないみたいだし、夜の女王の気まぐれ? そもそもミリアムの不死の恩恵はどうなると得られるのか。マルヴォは除外されてたし、ミリアムがヒースを選んだわけではないし。。。う〜ん。ヒースが家族を意識することも唐突過ぎるような、もう少しヒースと笛吹きの関係性が欲しいところ。ヒースが突然、笛吹きの名前を呼んでしまうとか、「装甲騎兵ボトムズ」のキリコとフィアナのよう関わりがあっても良かったのかも。名前を与えらてこそ存在意義を得て、生を全うできる気がします。一緒に生活していても「笛吹き」と呼ぶの? シクシク。それはあまりに笛吹きが可哀想。何気にアーシェが重要な役割を担うので、そこも何か個人エピソードが欲しかったところ。これって揚げ足取り? いえいえ、あくまでも個人的な希望と意見と素朴な疑問です。
  • 満足度★★★★

    『千年のセピラ』観劇
    やっぱ立体講釈師

    ネタバレBOX

    紀元前のローマ時代、色々あって功績を讃えられ、大事な人を守るべくパイドパイパーという永遠の命を与えられた少女の活躍を描いた活劇風講釈一人語り。

    下から上へ張り上げる独特の口調で動き回り、元気いっぱいさは伝わってきます。10分間の休憩を入れて1時間40分を一人で演じ切るのは大したものです。

    同じ調子で誰が誰だか良く分かりませんでしたが、パイドパイパーに強引に繋げて行ったことだけは理解できました。

    一人による芝居も劇団での芝居もそうですが、大声を張り上げるときだけ生かされる役者さんはどうかと思います。ま、宝塚の人も宝塚を辞めれば独特の口調をやめますからそれほど心配することもないのかもしれませんが。
  • 満足度★★★★★

    無題1587(15-276) 【千年のセピラ】
    19:00の回(曇)。

    18:30開場、19:00開演~19:40、休憩、19:57~20:42終演。日程決められずギリギリの予約で座席はI列。

    「スピンオフ」ということで「パイドパイパー」に繋がるのですが、途中、(本編を観た人向けに)もっと伏線を張ってもいいのではないかと思いました。

    ヒーロー/ヒロイン誕生秘話、たとえば「X-MEN ZERO」「STAR WARS EPISODE III:REVENGE OF THE SITH」「Batman Begins」。

    本編「パイドパイパー」が先か本作「千年のセピラ」が先か...

    本編を先に観ているので、逆だとどうなるか難しいところですが、最近は、一般的に(映画など)本編先行型ではないかなと思います。

    舞台が(横/縦/奥)広いので走りながらや位置を変えてのセリフはやや苦しいかな...と、いろいろ改善点はあると思いながらもこのような表現形式に挑戦すること、それを見届けるのもいいのではないかと思うのでした。

  • 満足度★★★★★

    無題1586(15-275) 【パイドパイパー】
    11:30の回(曇)。

    10:55会場着、受付(全席指定)、11:03開場。横に広い舞台(左右均等)、2階建て。11:27前説(アナウンス)、11:31開演の挨拶、開演~14:00終演。

    「マナナン・マクリル(2014/8@風姿花伝/2015/1@BASE)」に続いて3公演目になります。

    当パンに載っている「相関図」をみるとたくさんのカタカナ名、役者さん19名。小説でも映画でもカタカナ名を覚えるのが大の苦手で、本作も難易度が高く、また、座席はC列でしたが、時々、セリフが聴き取りにくいシーンがあり、筋を追うのに苦労しました。

    騎士というと、ずっと昔「中世騎士物語(ブルフィンチ)」を読もうとして頓挫しました。ちゃんと読んでおけば多少は理解が深まったのでしょう。

    本作の剣と魔法(笛)的な世界感はオーソドックな構成。「謎」を維持しながら最後に明かされるという展開は安心してお芝居に身をゆだねることができます。

    個人的にはもう少し小さな会場が好みなのですが、2016/1はBASE THEATERとのことでまた観に行きます。

  • 満足度★★★★

    パイドパイパー
    童話や史実を下敷きに時代を超えて駆け抜ける歴史エンターテインメント作品。この手のジャンルは好物なので楽しめましたが、全体のテンポや上演時間を考えると途中休憩があってもいい気がしました。終盤の入口あたりで「ちょっと休ませてくれ…」と思いました。

  • 満足度★★★★

    パイドパイパー観劇
    千秋楽のパイドパイパーを観劇。スピンオフである、千年のセピラを先に観たが、観た方がより楽しめますが、基本的には本編だけで十分な2時間30分の長編大活劇。
    ハーメルンの笛吹をベースに、時間軸をまたぐ良く練られた脚本と役者さん達の熱演で楽しめた舞台でした。
    ただ、少し話が難解な部分も多く、またもう少し削れる部分もあるのではとも思いました。
    役者さん達は皆さん熱演でしたが、あうるすぽっとの舞台が少し大き過ぎたかなと感じてしまう箇所も見受けられました。

    ショウダウンさんでは、初めて一人芝居以外を観ましたが、林遊眠さんが大変楽しそうなのが印象的でした。
    レスタト役の上杉逸平さんやマルヴォ/ジャック役の為房大輔さんが特に印象に残り、また物語の進行を説明する方が、出てくるのもある意味ショウダウンさんの特徴でしょうか。

    来年1月に再度東京公演を予定されておりますが、今から楽しみです。



  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ観劇
    本篇前にスピンオフの本作品を観劇。恐らく、順番的にもこの方が良いと思う。10分の休憩を挟み1時間50分の舞台。序盤、あうるすぽっとの広さの為、やや聞き取りにくい箇所や言いよどみも目立った。一人芝居には、広すぎるかなと感じていたが、中盤、終盤と気にならなくなっており、舞台に魅せられた。言いよどみが減ったというよりも、それが気にならない位、惹き付けられたからでしょう。ショウダウンさんの一人芝居は、観る度に思いますが、
    林遊眠という役者だから出来る稀有な舞台です。

    そして、どうしても役者さんに目を奪われがちですが、音響、照明も良く、また何と言っても脚本が素晴らしい!
    実話がベースなので、大筋は予想できるがそれでも展開に一喜一憂させられました。

  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ
    本編に引き続き、スピンオフ作品の『千年のセピラ』も見てきました。
    前日の出来は不本意だったと思います。
    が、それを見事に取り戻してました。
    本当に素晴らしかったです。
    クライマックスは涙が止まりませんでした。
    これを見て、再度、本編を見るとクライマックスのあの言葉の重みがより強くなり、その台詞とともに涙が。

  • 満足度★★★★

    『パイドパイパー』観ました
    ちょっとややっこしくて、話に入り込むのに時間がかかってしまいましたが、スケールの大きなファンタジー大作、大いに楽しませてもらいました。大人数でも、遊眠さんの存在感大きいなー。

  • 満足度★★★★★

    林遊眠一人芝居の魅力
    千年のセピラの二回目。今回はやや後方、首を動かさずに全体を見渡せる位置での観劇。劇が始まってみると、危惧していたほど会場の大きさは気にならず、BASE THEATERにはBASE THEATER用の、あうるすぽっとにはあうるすぽっと用のギアチェンジをされていました。セリフの多さと活劇シーンでのテンポを落とさぬよう、やや早口気味になる口調でも、見事に声量をコントロールされていたと感じました。今回は舞台の広さを考え、衣装を膨張色の白に選択したのかどうかは推測となってしまいますが、それでも、舞台上の遊眠さんは大きく見えるのが不思議です。
    昨夜の一回目より、一晩という短時間でクオリティを上げてきたセピラ。通常の一人芝居では、文字通り一人の視点によって展開される物語に対し、遊眠さんの一人芝居の特徴である複数人物の演じ分けによる、多様な視点から語れる物語が、ラストへ向けて集約されていく過程に伴う高揚感は、その場でしか得られない特別な時間として記憶に残ります。公演が続けば、今後ますます磨きがかかるであろう千年のセピラが公演二回で終わってしまうのは残念でなりません。しかも、遊眠さんご本人のブログでは、今後の一人芝居への積極的な意欲を語っておらず、観客のわがままを言えば、封印されることなく、今後も観劇できる機会がある事を願うばかりです。

  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ 観劇
    そうだよ,これが観たかった。前日に観た「パイドパイパー」ももちろん良い出来だったとは思うが,「羅針盤」からもう林遊民という役者の虜になっている者としては,これが待っていた作品である。東京だけの特別公演,しかも初日で,いくつか?と思った部分もないではないい。でも,そんなことは関係ない。一人芝居でありながら舞台には何人も同時に存在するように見せる演技力,しぐさ,表情,特筆すべきは声の徹り,申し分ないものであったと思う。賞賛と感動に値する作品,素晴らしい観劇の時間だった。劇団ショウダウン,また来年には東京に来るとのこと。もう,今から期待である。

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