せまい世界で夢をみる 公演情報 せまい世界で夢をみる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    舞台を降板した役者には覚悟があったのでしょうか。

    ネタバレBOX

    実の娘に再会し、拒否され、さらに自殺されてしまったことで死にたがっているホームレスに対して、ホームレス支援者の元ダメ脚本家が彼の希望を叶えようと、殺人を伴う実践的お芝居のシナリオを書き、ホームレス仲間や支援者仲間に参加するよう強要し、その結果殺人事件が起こったという話。

    自殺した女子高生に恋していた高校生を始めとして、殺人を拒否してお芝居から降りた仲間たちは役者になることを捨てたのですから、卒業公演なので仕方ないこととはいえ、終演後の舞台挨拶には出るべきでありませんし、ああもうこれで卒業しても役者にはなれないなと思いました。

    寺山修司は『青ひげ公の城』でいい役者は舞台上で死んでも何事もなかったかのように次の芝居に出て来ると言っていました。殺す側の役者の覚悟も必要ですが、あのホームレスが本当にいい役者の卵であると確信できれば、他の役者の卵も本当に殺すことができたかもしれないと考えると、ホームレス役の資質も大事でした。

    それくらいの気骨が必要だと思いましたが、卒業公演のシナリオとしては酷な内容であり、酷な指導先生でした。

    結局のところは、大声出して一生懸命やってますだけでは上手いも下手も判断できませんでした。
  • 満足度★★★

    ■約120分■
    メタフィクショナルな仕掛けが劇の焦点を曖昧にしていた印象。この題材なら、メタフィクショナルな要素は不要。

    ネタバレBOX

    メタフィクショナルな要素が強い前半部をほぼなくして、ストレートプレイに仕立て直したほうが良いのではないだろうか?
    元劇作家がホームレスの死を意味あるものとするためにどんな殺人劇を構想していたのか、もうひとつ伝わってこなかったのも不満。
  • 満足度★★★★★

    石村奈緒子さんというとんでもない快活で瞬発力の有る役者さんがおります。
    終盤はよう分からんかったけど、凄くいいモノを観たなという感じ。

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