もれなく漏れて 公演情報 もれなく漏れて」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/25 (土) 18:30

    これも登録忘れてたので登録。
    ぬいぐるみハンターとしては久しぶりの公演でしたが、
    神戸さん、浅利さん不在でも主演さんがなかなか頑張ってて、安藤さんのおじいさんといいコンビが良かった。
    最後のテキトーで元気な感じも、好きなぬいぐみハンターが戻って来た感じでした。

    ネタバレBOX

    詳細はココ
    https://blogs.yahoo.co.jp/minamonitokeruhikari/64008060.html
  • 満足度★★★★

    素直に素敵に面白かった。シュールな世界観の中のメタ的視点さえも使いこなす登場人物たちが交わす会話の心のくすぐり具合が絶妙。全てがずれたまま終わるんじゃなくて、ちゃんと世界に片足突っ込んで終わるのも好き
    なんかこう心の足腰が強い大人女性役といったらこの人って感じの志賀聖子さんの思春期潰しっぷりとか最高だった。シュールで構築された劇って、やはり台詞が命だと思うんだけど、もうざわつきワード満載でとにかく面白かった。内臓の痒いところに手が届く作品

  • 満足度★★★★★

    主役の見里瑞穂が、まあ見事にはまった演技だった。久々のぬいハンは期待にたがわなかった。

  • 満足度★★★★

    ショートコントを重ねて重ねて、一つの世界を描いていく。
    笑えて笑えて、ちょっとしんみりしつつも、やっぱり笑えて。
    これぞぬいぐるみハンターさんの真骨頂。

    これこれ。こういうのが好きなんだよ。僕は。
    小難しい話? とかどうでもいいんで。楽しく笑える話カモン!!

    基本的な雰囲気はアルプスの少女ハイジ的な? いや、でも舞台は現代日本? 的な? よく分からんけれど、まぁ、そんな感じ。

    一番の見所はヒロイン的なポジションたる満天ちゃんのドヤ顔。ドヤ顔が最高。ドヤ顔だけで笑える。
    あとは、ああ、これ以上はネタバレになるので、書きづらいけれど、ヒントはぱくっと食べ(略
    ああー、これ以上はネタバレーーーー!!!

    ネタバレBOX

    色々と不幸なこともあって客観的には不幸であっても、主観的には、その登場人物たる本人は幸せそうなお話というのもぬいぐるみハンターさんらしいと思う。

    奈南「どこ中?」から始まる、一連の流れが凄く好き。義務教育を受けていないので、中学という概念を知らない満天とのすれ違い。
    ちなみにご存じの通り「義務教育」の義務は教育を受ける義務ではなく、受けさせる義務だからね!
    龍三お前ぇだよお前ぇ。お前に対する義務なんだよ!
    世界は腐ってるとか汚れているとかどうでもいいけど法律は守ろうな!

    基本的に楽しく面白いお芝居
    ただ、それでも世界への絶望が重低音のように流れているのを感じる。

    面白き こともなき世を 面白く

    高杉晋作の辞世の句と呼ばれるものだが、面白くない世を面白く生きようという一見ポジティブなようでいて、しかし「面白くないこの世」というのが前提になっている。

    「現実(リアル)なんてクソゲーだ!!」
     ――神のみぞ知るセカイ 桂木桂馬より

    もちろんそう思うことも、ままあるけれど、それだけではないと僕は主張したい。

    「時空(とき)の果てまで、この世界は余さず我(オレ)の庭だ。
     故に我(オレ)が保証する。世界(ここ)は決して、そなたを飽きさせることはない」
     ―― Fate/Zero ギルガメッシュより

    そう、世界というのはとてもとても面白いものなのだ。不幸なこと理不尽なこと、沢山ホントにたくさんある。
    それでも世界の美しさ、数学の綺麗さ、自然科学の複雑さとシンプルさを素晴らしいと思う。
    (古典物理学なんてF=maで全ての物体の動作が全部予測できるんだよ? ニュートン凄くない? と感動したもの)

    「フィクションは素晴らしい。現実(リアル)なんてクソゲーだ!!」
    「自然科学のなんと複雑かつシンプルであることか。フィクションなんて人間が考えたもの。単純で予定調和ばかりでつまらない」

    この二つは僕の中で矛盾なく存在している。
    フィクションの綺麗さ心地よさに浸りつつも、同時に世界の幅広さに感心してしまう。
    その時の自分の心情によってどちらにも傾き得る。

    どちらも正しく、どちらも素晴らしい。
    だから、お芝居の世界から、こちらの世界に来た満天ちゃん。
    貴女にこの世界の祝福があらんことを。
  • 満足度★★★★

    常識と非常識では言い過ぎかもしれないが、何が世の常識なのかを問うような鋭い指摘にハッとさせられる。物語の大半は世間では常識と思われていること、その知っている人と知らない人のかみ合わない会話が面白可笑しく描かれる。その観せ方は会話(内容は重量級だが、喋りは軽妙)中心で、動作(格好)は笑いを誘う程度のもの。

    しかしラストは、しっかり物語としてオチがある見事な展開である。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、上手側に住んでいる家屋のようなものが作られている。中央は幕に山奥をイメージさせる絵(子供が描いたような山・雲・空)が描かれているだけ。その幕繋ぎ部分から出入りすることで、山奥(非日常)と外界(日常)を区別している。

    物語は、山奥で暮らす少女・満天は大好きな爺さん(実は叔父さん)、山羊飼いの少年、相棒の犬(のような生き物)と共に穏やかな日常を送っていた。
    純真無垢に育った満天は、この世界の仕組みを知らない。その満天の体調が優れない。治療のために山を降りようと提案する周囲だったが満天はそれを激しく拒む。已む無く治療のために街から医者がやって来たが、その非現実的な日常に驚き...。

    不便だが、そこには何か大事な忘れ物を思い出させてくれるような、懐かしさ優しさがある公演。都会暮らしに夢・希望を求め、一方で現実の生活に先が見えにくくなった場所で彷徨う現代人への清涼剤のようにも思える。純真無垢であるがゆえに、逆にリアリストでロマンチズムを紡ぐ。その少女・満天の目を通して見た世間は”スラッジ”かもしれない。

    全体的に少女の記憶に幽かな光を当てるような繊細さも感じられたが、ラストは殺人事件という衝撃的な現実が遮ってくるという展開に驚かされる。その伏線と思える 相棒の犬(刑事の隠語=犬)を早い段階で登場させている。

    自由な知的遊戯を展開する印象を与えているが、純粋・単純な疑問・質問という言葉(セリフ)を発するだけのもの。そこには難しい問題が潜み、複雑な思考を要するようだ。言葉に込められた内容、その肯定・否定の混乱するような議論が高尚な哲学のようにも...。現実・可能・論理世界という異なる視点を整理して観るようだが、場面は役者の演技力もあって可笑味をもって観られる。ちなみに満天の変顔を含め、その表情の豊かなことが面白さを倍加させているようだ。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    衝撃の始まりから終始、細かいネタと伏線と回収の連続。強烈なキャラクターと意外な展開と結末は独特の世界観。

  • 満足度★★★★

    久しぶりのぬいぐるみハンターでしたが、大いに楽しめました。
    とてもおススメです。

  • 満足度★★★

    満天の伽羅が絶妙にイイ!世間知らずのくせに妙に理屈っぽく、純真と言いつつ、人を持ち上げて下から見るような、そういうへんな目線も面白い。かなり強力なキャラクター。また、会話も全面的に面白いのだけど、ストーリーとするとどうも・・・流れも中弛みだし、最後もそんなもんかで終わってしまった。もう少し満天の状況をいじってほしかったですね。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/02/22 (水)

    価格2,800円

    初期のナイロン100℃のようなナンセンスなやり取りの合間にたまに哲学的だったり真理だったり風刺だったりの「ほぉ!」な部分を挟み込むが、その後の馬鹿馬鹿しさにいちいち覚えていられないのがクヤシイ。(笑)
    とはいえ、そのもったいなくも儚いのがまたイイ。
    そんな風に良い台詞を忘れさせてしまうのはリピートや台本購入を狙っての狡猾な戦略かはたまた三太さんの照れによるか?(笑)

  • 満足度★★★★

    ヒロインの見里瑞穂さん、初見でしたが驚くほど良かった。少し無茶な設定や突飛でたっぷりのセリフたちを、妙な説得力をもたせて不思議に可愛らしく魅せる勢いは作・演出の巧さも感じます。個性的な登場人物たち全員がイキイキと魅力的で、たっぷりのユーモアの中で照れくさげに散りばめられる素敵な言葉たちがとても良い。役者たちのちょっとしたしぐさや、本当に細かい表情も初日とは思えない素晴らしさ。そして予想を超えたストーリー展開ですっかり世界観に引き込まれてしまった。ぜひ続編もやってほしい!

    ネタバレBOX

    キャスト表に載っていない役者さんも良い味出してました。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/02/22 (水)

    ぬいぐるみハンター『もれなく漏れて』 於:OFF OFFシアター

    コント風味のゆるくてシュールなシチュエーションや掛け合いがとても楽しい。
    超世間知らずなヒロインが繰り出す面白なセリフの数々は素っ頓狂なようで、意外に核心をついていたりしてあなどれない。

    各登場人物のセリフの間が絶妙で、初日から完成度の高さを感じました。
    個人的にはおじいさんのキャラクターがとてもツボでした。

    ネタバレBOX

    新聞の切り抜きから発覚する満天の出自についてのくだりがすごく良かった。
    それまでのお気楽能天気な空気を一瞬で変えてくれました。
    そして、その雰囲気をそのまま引きずらない演出も良かった。

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