タイムリーパー光源氏 公演情報 タイムリーパー光源氏」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    コミカル源氏
     柳井氏のシナリオ発想の妙もさることながら話の持って行き方が実に巧みなことは流石である。

    ネタバレBOX

    而も3名の登場人物それぞれに振られた科白の適確さが、今作を極めてドラマチックなものにしている点で、柳井氏の劇作家としての力量を端的に示しているといえる。
     今回、源氏を扱ったのは「眠る羊」で、平家をベースにしたからであろう。眠る羊で滅びや滅亡へ向かう者たちの危機意識を扱ったのだとしたら、今回は、初心な素振りでしたたかな政治的逞しさ、生き抜く力の狡さを描いたと言えるかも知れない。而もこのように大人びたセンスを持ちながらも、17歳という年齢からくる幼さも併せ持つような光 源氏の道ならぬ恋の深刻な意味を、陰陽道を梃に対比し、タイムリープというコンセプトを接ぎ木することでコミカルに仕立てて楽しませてくれる。古民家ギャラリーを背景に展開される場面、場面は、風情のある庭と相俟って観る者を楽しませてくれる。惜しむらくは、若干、噛んだシーンが多かったこと。
  • へたれ光源氏が。
     プレイボーイになる前のヘタレ光源氏が面白い。
    恋の作法を学びどんどん成長する姿は好感が持てた。
     古民家の会場の雰囲気もすてきでした。

  • 満足度★★★★★

    観客をタイムスリップさせるタイムリーパー
    受付、開場は開演20分前。
    上演時間は65分。

    靴を脱いで上がる古民家での上演。
    (受付時に、靴をいれるビニール袋を貸してもらえる)
    最前列は少し低くはなりますが、
    全席椅子でした。

    脚本家さんの客席案内は、
    開演直前に設置される追加席の事も告げてくれて、
    親切でした。


    タイムリープ(時間を戻ってやりなおす)の演出はどうするのかなー…と思ってたら、
    そうきたか! という見せ方で、
    それによって色々想像させる部分が増して、
    とても面白かったです。


    終演後に台本(800円)や劇団グッズ販売あり。

    ネタバレBOX


    最初のシーンの、光源氏と景色のコラボレーションがとても雅で、
    「この人が光源氏(光る君)だ!」という説得力がありました。

    藤原さんが藤壺役だと思っていたので、
    キャスト表を見てびっくりしましたが
    作中の惟光の発言を聞いて納得。
    そして「重要人物を、あえて舞台上に出さない」柳井さんの脚本の力をつくづく感じました。

    平安的な小道具は扇子くらいなのに、
    (衣装も雰囲気程度)
    芝居が始まると平安時代になってしまう舞台の魔法にかけられた65分でした。

    夜公演だったので(?)、
    戸のガラスに役者さんの顔が映って、
    背中を向けているときも表情が見えたのがラッキーでした。

    繰り返される会話、
    出てくる言葉は同じなのに
    感情によって言い方が変わったり、
    それによって向かう先が変化してしまう(見える部分が変わる?)のが
    とても楽しく、
    繰り返しのダラダラ感がなくて良かったです。
  • 満足度★★★

    ちょっと衣装が派手だった、65分
    築60年の民家をギャラリーとして改装したスペースを舞台に見たて、それを会話劇にしたもの。衣装も平安時代をモチーフにしながらも、ちょっと派手さもあるものの、ベランダでの演出や、スペースの使い方もまあまあ、ちょっと衣装が派手だった、65分でした。

  • 満足度★★★★

    頑張る青春SF源氏物語かな...
    十七戦地・柳井祥緒氏が、説明文にあるような”恋のお作法を学び”というような単純な恋愛物語を描くとは思えなかったが、見事に”らしい”公演になっていた。
    この公演、平安時代の残暑という設定であるが、もともと外形から観せることはしていない。いや、その雰囲気は出すように工夫はしているが、小手先の芝居ではない。それでも少し気になるところが...。
    本公演は劇団員のみで成している総力戦だという。その表現する場...しあん、初めて訪れたが雰囲気のある会場で心地よかった。
    (上演時間65分)

    ネタバレBOX

    恋の作法を学び、愛しい人...藤壺を恋攻略する策を練る。陰陽道の秘術を用い、振られる前に時間を巻き戻し、その経験値を繰り返し上げていく。しかし、この恋攻略のシュミレーションを通じて自分の本心・欲望が炙り出されるというシュールな内容になっている。この相手の心を探るうち、自身を見つめ自信(自己主張)を持つようになる。

    相手への感情表現は、自分が素直になること。邪心があれば王命婦(藤壺の宮の侍女)が取り次いでくれない。ここで時代背景の重要性が明らかになる。本公演のシチュエーションであれば、現代に置き換えてもタイムリープという繰返しのシーンを作り出すことはできる。しかし平安時代に直接会えないという”しきたり”を取り入れることによって、実際登場しない藤壺の意思がこの王命婦を通じて伝えられる。しっかり第4の登場人物が立ち上がってくる。そして光源氏の本心・欲望が見えざる手によって翻弄されるところが面白い。

    その繰返しのキッカケのような事象...食用菊を食すること、蚊であろうか、それとも別のことが...。いずれにしても笑いの小ネタ・陰陽道の秘術を操る動作は滑稽であった。遊び心と、その裏に描くシュールな内容は、やはり十七戦地らしい。とは言え、上演時間が65分と短いこともあり、今まで観させてもらった公演に比べると、その描き込みが薄いという印象は否めない。

    登場人物は3人。その誰も演技は確かでチームワークが良い。比較的短い物語であるが、印象に残る演技であった。強いて言えば、鴨居の高さに演技が多少ぎこちなくなる、もしくは小さな演技になったこと。

    最後に気になること...外形(観)への印象として、例えば舞台入り口、庭へ出る際、「ガラッ」とガラス戸の音がする、現代のソファーセットなど、衣装の雰囲気への気遣いに比べて違和感があった。承知・納得できる範囲であるが、やはり内容とともに視覚も大切であることを再認識した。

    次回公演も楽しみにしております。

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