素晴らしきこの世界 公演情報 素晴らしきこの世界」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった
    観るものを決して退屈させないお芝居でした。
    再演ということで、脂が乗り切っている感じがしました。
    表現としてダイレクトに迫ってきて緊張を伴う面白い経験を
    させていただきました。
    これぞ醍醐味、という感じでした。

  • 満足度★★★★★

    どこまで天才なんだ…
    今回、10周年記念ということで、気合入りまくりなのが良く分かる舞台でした。そして、その熱気とパワーが巨大で強力な、その名の通り【愛情爆弾】と化し、お客様の心に消えることの無い心地よい爪跡を残してくれました。

    7年前に、すでにこの台本があったというのが、恐ろしい…
    やっぱり天才です、座長さん。
    そして、文字を立体化させる役者さん一同、本当に素晴らしいです。

    本当にありがとうございました。

    ネタバレBOX

    今回、私は声楽家連中をぞろぞろと連れて行ったんですけどね、
    みほさんとkottyちゃんのユニゾンで言うセリフが、
    ものも見事に倍音を生み出して、とても美しいハーモニーになっていたんですねえ~。
    気付いてましたか?声の相性は抜群ですからね、お二人は♪
    私はなんちゃってソプラノですが、他はみんな専門家なので、
    その子達が口をそろえて言っていたので、確かです♪

    台本では、ホントはチェリー衛生兵は、女性の役だと聞きました。
    それを初めて見る私は、男性が演じるチェリーを
    何の抵抗もなく受け入れ、涙してました。
    この書き換えの部分も含め、やっぱり座長さんは凄いと思いました。
    ええ、案の定、声はイっちゃってましたけど(涙)
    吉田君は、お芝居しているときは(!?)、本当にカッコイイ!!

    理由は分からないけど、何度も見たくなる作品ですね。
    再演して欲しいランキング、上位納得です。
    無駄に人が死ぬ話が大嫌いなんですが、無駄が無駄じゃなく、
    どうして命を失わなければならないのかを考えたときに、
    それは無駄ではなくなるんじゃないかな…と不思議な感覚に陥りました。

    ホントにありがとうございました♪

    しかし、未だに、余韻が凄すぎて勉強に身が入りません…
    簿記検定、私が砕け散って星のカケラになりそうです(笑)



    p.s さとこさん、私はやっぱり舞台上のさとこさんに会いたいです(^^)

  • 満足度★★★★

    後半の加速が・・・
    とても素晴らしい・・。

    正直な事を言うと、役者さんが何役も兼ね、並行してすすむ物語が、少々わかりにくい部分もあった・・。

    が、最後のクライマックスは素晴らしいの一言。
    どんどん引き込まれ、最後は熱いものが胸に込み上げた。

    相も変らぬ退屈な風景に時間を持て余す国境警備の場面から、物語は始まる。

    この辺り、近くて遠いお隣の国でもこんな情景があるのかな、などと思いを巡らせる。

    目的も意義も見出せず、戦いの前線に駆り出される兵士達。

    民間の村に紛れ込み、自軍の空爆に死に追いやられる仲間の兵士。
    Tレックスのポップな音楽をBGMに、戦争の悲惨な光景が淡々と描写される・・。

    南の自由の国への脱出を夢に描きながらも、国同士の戦いに翻弄される人々・・。

    日本にいれば意識させられることはほとんどないが、今この瞬間、何処かの国ではこのような殺伐とした場面が現実に繰り広げられているのだろう。

    平和と水はタダと思っている自分達に鳴らされる警鐘。

    平和ボケした今の日本で、こういう作品が書ける作者に、敬意を表したいと思う。


  • 満足度★★★★★

    見事!
    ストーリーの展開,場面の展開まったく見事です。つかみも良く,2時間最後まで引き込まれていました。何もない空間ですが,各場面見事に状況設定を演出しています。役者さん及び演出家に拍手!

  • 満足度★★★★

    観ました
    初めて愛情爆弾さんの舞台を観ました。
    最初はセットもない 役がくるくる変わっていく展開に戸惑いましたが、どんどん引き込まれていってストーリーにもひとりひとりの役者さん達にも見入ってしまいました。とても重いテーマであって、でもメリハリがあって観終わったあとも色いろ考えてしまいました。
    舞台の使い方とか、音楽の使い方とかもとても効果的だな!って感じました。何より、役者さん達の全身で頑張ってる感が伝わってきました!観にいってよかったです☆

  • 満足度★★★★

    練りこまれた本
    初日に観劇。

    いあ~、懐かしい顔ぶれ。
    ワタクシ、ここの劇団の皆々さま、好きですね~。

    好きって感覚、きっと芝居では裏切られないだろーなー。と好意的に思ってるのと、毒毒しい輩が居ない(^0^)

    全員が人の良さそうな顔をしてるんだよね。

    そんでもって、劇団員がみんな仲良しなんだと思う。
    そうゆう雰囲気が溢れ出ちゃってるもんだから、着席して、少したって芝原の初日挨拶なんかされた日には、満面の笑顔がこぼれるのでありんす。。

    あいも変わらず、舞台のセットは何もありません。

    言葉で魅了し表現力でみせる芝居。
    この手法、「地球割り」に似ています。

    基本はしっかりしてるし、発声も基礎が出来てるから安心して観られます。

    今回も一人の役者が3人位の役を演じてたけれど、名前を呼び合うから解り易かった!


    公演中なので、ネタバレBOXに。。





    ネタバレBOX



    「東の国」と「西の国」の果てしない戦争の最中、自国を守る為に配属された国境警備隊の3人。

    たった二枚の機密文書を届ける為に、東の国の兵隊が道に迷いながらも任務を続行し18人居た部下が3日で3人になってしまう経緯。

    はじっこの村では、三世代に渡って続いてる戦争の為に売春婦となって、自らの生活を守るキトラと孫娘のシイラ。
    そして村のその他の住民たち。

    戦争によって生み出された孤児の浮浪者3人組。



    国境付近にある小さな田舎街を舞台に、生き延びるために占領をたくらむ兵士達と、それを受け入れしたたかに生きるシイラ。

    全員が何の為に戦っているのか理解できない、この果てしなく続く戦争から、生き延びて故郷に帰る事だけを考える兵士達。

    全員が主役と言っても良い位、脇役がなく、見ごたえがあります。
    それでも、強いて言うならシイラの生き様が主軸でしょうか?

    シイラは、いつもあるものを受け入れ、男達を受け入れ、村人達やババァの言いなりになって、受け入れるだけの人生だった。それは、ある意味、楽をしてきたと言う事であり、そんな自分の人生に疑問を持ったシイラは本当の自分を取り戻す為に南の国へ行きたいと願う。

    死んだ兵士から金品を奪って生活をする孤児達も戦いから逃れる為に違う国に逃亡を夢見る。


    そう・・あの国境を越えると南の国へ行ける。
    国境警備隊が交代する夕方6時。
    3分30秒の間の一瞬だけ。

    ラベンダー色の夕暮れが透き通るような青に変わるその瞬間。
    チャンスはやってくる。



    やがて、戦争は激化し、兵士は少年兵を殺し、空爆が落とされる。

    南の国に行きたがっていたシイラも、他の住民も息絶える。

    孤児達はその空爆を見ながら「空から夕日が焼け落ちてきたのかと思った。西の国も東の国ももう、うんざりだよ。」と言って、南の国への脱出を試みる。

    埋まれた地雷を巧みに兵士に踏ませて、孤児2人だけが生き延びる。

    この最後のシーンが泣ける!


    生きてる時は生き抜く事だけ考えてればいいんだよ。


    そう・・・もう少しで訪れる新しい朝に向かってラブ&ピース!逞しく生きるのだ!


    Tレックスのポップな音楽を織り交ぜ一歩間違えれば陰気になりそうな物語を結構陽気に進ませる。

    古処誠二の『遮断』でも描写されてる兵士は、元来、住民を守る為の兵士だったはずが、戦争と言う理性の無い環境から、やがて住民から食料や他のものを奪ってまでも生き延びていくように成り下がっていく。

    戦争が続く限り未来が犠牲にされる。


    そんな、要所も練りこまれレベルが高いです。

    最初のシーンが最後の場面でうまく伏線が繋がる。


    素晴らしいです。

    これからみる方にお勧めです!


    言葉で痺れてください。(^0^)


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