美しい日々 公演情報 美しい日々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    「真実は一つだが、正義は・・・」
    作者のメッセージが、一貫してブレのない作品と感じた。

    笑いを交えながらも、深層を描く脚本が素晴らしい。

    誰が観ても“何か”を感じることでしょう。

    ネタバレBOX

    上演中なので、細かい内容については触れませんが、

    本作は、とある病院の同室に入院する患者たち、さらには、医師、看護師に纏わる“真実”、“正義”を巡る物語。

    「真実は一つだが、正義は一つではない」
    この台詞が響いた。
  • 満足度★★★★

    申し訳ないです・・・。
    実は観劇中に一緒に観に行った息子が急に体調を崩し、いきなり冷たい汗びっしょり!という状態で・・・約30分、話が動き始めた辺りから舞台に集中出来なくなってしまいました。ので、大まかな感想しか書けませんが・・・。看護師さんたちのキビキビした動きとサバサバした対応が良かった。対比的に困ったチャン揃いの患者。事なかれ主義の医師。イイバランスでした。ラストの先生の表情がパッと明るくなったのは印象的でした。

  • 満足度★★★★

    深みのある内容を丁寧に描く
    物語の展開が丁寧で分かり易い。観客に観てほしいという姿勢に好感が持てる。
    そのテーマから重たくなりそうだが、その演出はどちらかというと軽妙で、問題意識もさらりと観せる。重厚感を好む観客には物足りないかも...。しかし、自分は本公演の観せ方でも物語に引き込まれたし、楽しめた。

    ネタバレBOX

    梗概...プロローグがラーメン家での他客の因縁をつけられ暴力を見ないふり...暗転して舞台は、病室内に変わる。主人公は高校の教師であり、甲子園出場が決まっている。その学校の生徒が万引きをするが、その犯人は野球部員でる。それを見ていたが学校や世間体を気にし、誤認逮捕された生徒を庇わない。そしてその生徒が自殺未遂を...
    一方、この病院に医療過誤の噂があり、それを取材・調査している女性弁護士が登場する。この二つの話は直接交わることなく、別の話のように展開していたと思ったが...。エピローグはプロローグへという、芝居でよく見かける展開に収まる。
    この舞台セットは、下手にラーメン屋のミニカウンター、そして紗幕の奥が病室になっている。そこにはベットがあり入院患者が4人。さらにその奥に二階部が設けられ、そこにも紗幕がある。そこは屋上で、自殺未遂を図る場所をイメージさせる。

    この公演は、脚本・演出が丁寧で、また舞台セットはそれを助ける見事な作り込みである。萬劇場という奥行きのある舞台の特長を十分生かしていた。

    この公演を表層的に観れば医療過誤の追求が弱いと思う。ラストは女性弁護士の父親がこの病院の医療(手術)ミスで死んでしまう。それを告発するのが、直接ミスした医師を医学界から追放するだけで終わっている。
    本来であれば、個人責任の追及だけではなく、病院全体の隠蔽工作も含めその態勢を追求すべきところであろう。

    しかし、観方を人の心のあり方...真実と正義というキーワードから見れば、二つの物語は緩く交わる。教訓のようにならず、面白楽しく観せるという描き方は成功していたと思う。人は誰でも煩わしいことには関わり合いたくない、自己保身があるのではないか(少なくとも自分にはある)。その気持の自己変革を底流に描いており、テーマからすると重苦しくなりそうであるが、そこは軽妙だがしっかり観せており、自分は好感を持った。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    事実は真実の敵!
    ”ラ・マンチャの男”にある台詞がすぐに浮かびました!
    「一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために戦わないことだ」
    ”自分は面倒なことに関わりたくない”という現代人に警鐘を鳴らす作者の思いがひしひしと伝わります。

    ネタバレBOX

    ラーメン屋に現れたチンピラは本当に憎たらしかったです!
    裏を返せば、とても上手かった!
    医療ミスの隠ぺい工作、甲子園出場が決まった高校生の野球部員たちの喫煙に見てみぬふりの先生のせいで濡れ衣を着せられた一般生徒の自殺未遂。最後は気持ちが晴れるラストになります。
  • 満足度★★★★

    善い作品です。
     身近に有り得る出来事をモノローグとエピローグに配したのが効果的でした。
     設定としては、まずないだろう病室でしたが、そこは愛嬌かな(芝居の嘘という便利な言葉もあることだし)
     登場人物が皆前向きに感じられるのは、「真実」を知っているからなのでしょう。
    このテーマは重大です。社会の色んな事象に行きつきますから。

     前作のような、無駄な(冒頭部)台詞遊びが無く、斬りこんでくる作りは好感を持てました。今後も注目の作家です!

     難は、高校生の魂というか、分身というか、あれは一考の余地有りですね。
    創造したい動機は解りますが、必然性や存在の仕方に一工夫欲しかったです。

     次作にも期待!但し、この作家は桑原女史と違って、人間を温かな視線で視るのが旨いと思うので、犯罪をどう扱うのか少々疑問も交えての期待です。

  • 満足度★★★★★

    「正義とは?」
    登場人物や観客に問う、そんなメッセージを強く感じた舞台でした!笑いもありつつ見応えがありました。時系列、場面転換などの都合もあるのでしょうが、少し暗転の回数が多かったようにも感じました。

  • 満足度★★★★

    無題1580(15-269)
    19:00の回(曇)。

    18:45会場着、受付(全席指定)、19:00前説(アナウンス、120分)。

    上手、手前に小さなカウンター、箸立て。ほぼ全面薄地の布、奥には何が?

    19:06開演、入り口ドアを閉めていないので変わった演出かな、と思いましたがタイミング遅れでした。雨、カウンターはラーメン屋でした~21:09終演。

    「さくらノート(2011/4@ザムザ)」「YELL!(2013/1@シャイン)」以来の3作目です。
    モリさん「ごきげん!?アキラ(2014/3@ポケット)」「振り子時計物語(2013/11@笹塚)」。
    はらみかさんは「振り子時計物語」が初めてでようやくの2作目です。

    手前(らーめん屋)、メインの中央、奥、と立体的な舞台設定。

    ネタバレBOX

    キャラクターによっては幾分設定にもどかしさを感じましたが、シンプルな展開と役者さんたちに好感。もう少し、医療過誤について踏み込んでもよかったかなと思いました。
  • 満足度★★★★

    スッキリした方が好み
    とても丁寧な万人受けする作り。
    自分にはS.Eが邪魔だったかな。十分物語に入り込めていたので、却って興を醒ます結果に。
    いい話なので、シンプルに贅肉を削いだ方が個人的に満足度は高い。

  • 満足度★★★

    楽しめました
    かなり笑いの多い芝居だけれど(暗証番号ネタは爆笑)、本筋はすごくシリアスでまっとうな話。それだけに、医療などの設定の甘い部分がとても気になってしまいました。

  • 満足度★★★★

    よかった
    あっという間に惹きこまれる、とても素晴らしい作品でした。
    でも、見切り席だったんです。
    15センチ、こうしてくれたら、ああしてくれたら、という思いの
    二時間でした。

  • 満足度★★★★★

    花五重丸
     三拍子揃った素晴らしい劇団を発見した。笑いも随所に織り込みながら、オープニングからラスト迄、一貫して程よい運びで否応なく観客を虜にしてくれる。

    ネタバレBOX

    信の構造
      基本的に舞台は終始病院の相部屋で展開する。相部屋に同居しているのは、自称ミュージシャン、ピザ屋のバイトで生計を立てている岩瀬、岩瀬といつも漫才のような口論を戦わせている元甲子園のエースで現在は2軍の秋山。院内で落語をやり、おばあちゃん方に特に人気の守、野球部顧問だが、部員達が万引きを見つかりそうになり、無実の生徒に罪をなすりつけたことを目撃してしまった事実を公表できず、無実の生徒が校舎から飛び降り意識不明の重体となった事を悔い、自らも飛び降りて死にきれなかった直人、そして少し遅れて入院してくるのが、交通事故で怪我を負ったレストラン経営の桃井。彼は事故のショックで一時的な記憶喪失に陥っているが、妻とは離婚前提の別居中で、バイトの春香とできている。
     ところで、この病院には10年前に医療過誤による事件を隠蔽したとの噂があった。然し、証拠は挙がっていなかった。そんな噂の真偽を確かめようと守の落語のファンで弁護士の咲が入り込んでくる。事実は、如何様であるのか? という推理も無論可能だが、今作・この劇団の凄さは、上っ面ではなく、誰しもが抱える葛藤を描いている点である。その葛藤とは、卑怯。単純極まる世界を複雑怪奇な怪物に変えてしまう嘘という罠を拒むことのできない懶惰。一旦、嘘をついたが最後、それを誤魔化す為には嘘をつき続けなければならない、という単純明快な事実を背景にした悩み、と言えば通りがよいか。
     この誰しもが抱える卑怯者の壁を超える為には、自らの未来を敢えて棒に振り、取り敢えず成立している利害という名の人間関係を壊し、たった独り戦わねばならぬ、と皆考える。それで、問題解決の唯一の条件、勇気を挫かれてしまうのだ。この現実をしっかり見据えて描いているに留まらず、その解決法として信を舞台化していることが凄いのだ。この劇作家の深い人間理解と観察力、そして絶望に抗うパースペクティブに、心からなる賞賛を送りたい。また、巧みに筋を配置し構成している演出も、自然な仕上がりに達している。役者の力量も高い。
  • 満足度★★★★★

    気がつかない所に幸せがある。
    忙しい日々を過ごされている方々には、是非、見てもらいたいと思いました。
    明日からの活力になるのではないでしょうか。
    この劇団は、役者が良い。

    もっともっと羽ばたいて欲しい。

    ネタバレBOX

    ネタバレではありませんが、team6gさんに、応援メッセージ。

    Team6gさんは、初日から、千秋楽まで、観客がどっと増える劇団です。

    しかし、PRが、本当に苦手な劇団さんww
    でも、実力は、ビカイチなんですよ。
    毎回、大事な何かを思い出させてくれます。

    今回はPVを作ったみたいだけど、これからはもっとマメなPRを望みます。
    blogの開演日ギリギリ集中更新も卒業しましょー。

    実力はあるのだから、いい加減に、計画立てて、PRしてください。

    舞台の魅せ方はプロなんだから、PRの魅せ方もプロ根性見せてください。

    これからも、応援しています。

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