満足度★★★
歌詞が聞き取りにくいのが惜しい
初演も観て、これは本ステージで観たかったと思いましたが、今回もコンサートバージョンでの再演。
アバの曲は難解ですが、どれも名曲揃いで、聴きごたえはあるのですが、どうしても訳詞のせいか、歌詞の語数が多く、演奏に打ち消されて、聞き取れない部分が多かったのは残念でした。
特に、カルテットの歌唱部分は、4人の歌う歌詞が折り重なり、荘厳ではあるのですが、肝心の内容にも言及している台詞代りにもなっているので、どういう意味の歌詞かが聞き取れないのは、痛手でした。
初参加の戸井さんは、口跡も良く、滑舌も確かで、一番歌がきちんと響きました。
AKANE LIVさんはロックミュージカル、「モーツアルト」の時にも驚きましたが、大変魅力的な女優さんで、今回のスベトラーナ役も、心に残りました。
マテさんのアービターは、ちょっと他の俳優さんと異質過ぎて、何故キャスティングされたのか、やや疑問を感じました。
安蘭さん、石井さん、中川さんの歌唱力には、文句はないのですが、3人の心情の変化が、これもコンサートの弱みか、あまり表現されていないので、ストーリーの流れを、体感できるまでには理解し辛く、その点に、やや物足りなさが残りました。