CHESS in Concert セカンドヴァージョン 公演情報 CHESS in Concert セカンドヴァージョン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    歌詞が聞き取りにくいのが惜しい
    初演も観て、これは本ステージで観たかったと思いましたが、今回もコンサートバージョンでの再演。

    アバの曲は難解ですが、どれも名曲揃いで、聴きごたえはあるのですが、どうしても訳詞のせいか、歌詞の語数が多く、演奏に打ち消されて、聞き取れない部分が多かったのは残念でした。

    特に、カルテットの歌唱部分は、4人の歌う歌詞が折り重なり、荘厳ではあるのですが、肝心の内容にも言及している台詞代りにもなっているので、どういう意味の歌詞かが聞き取れないのは、痛手でした。

    初参加の戸井さんは、口跡も良く、滑舌も確かで、一番歌がきちんと響きました。

    AKANE LIVさんはロックミュージカル、「モーツアルト」の時にも驚きましたが、大変魅力的な女優さんで、今回のスベトラーナ役も、心に残りました。

    マテさんのアービターは、ちょっと他の俳優さんと異質過ぎて、何故キャスティングされたのか、やや疑問を感じました。

    安蘭さん、石井さん、中川さんの歌唱力には、文句はないのですが、3人の心情の変化が、これもコンサートの弱みか、あまり表現されていないので、ストーリーの流れを、体感できるまでには理解し辛く、その点に、やや物足りなさが残りました。

    ネタバレBOX

    チェスの国際試合が、政治的に利用される、ソ連とアメリカの冷戦時代のお話。

    セコンドを務めるフローレンスを巡って、新チャンピオンと元チャンピオンの二人の男性が、チェスだけではなく、恋の鞘当もしつつ、そこに、アメリカの諜報機関から派遣されたテレビ局員やソ連の思惑などが交錯し、3人は、チェスの駒のように動かされ、政治的に翻弄されて行くという、ちょっとビターなストーリー。

    昔なら、大国は何かと国民も大変だなと、他人事で観ていたかもしれませんが、わが国もこうもきな臭くなって来ると、我々も、また政府にチェスの駒のように動かされているのかもと、一種の怯えを感じて観てしまいました。

    とても、深い内容のミュージカルのようなので、いつか、コンサートではなく、本編の公演があればと期待します。

    アフタートークは、グダグダな部分もありましたが、マテさんと石井さんと、安蘭さんが、重唱で歌う歌をそれぞれ単独で歌われ、歌詞の内容がわかったのはありがたかったと思います。

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