煙の汽水域 公演情報 煙の汽水域」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    時間が進んで年を重ねて行く様子をとても上手く演じ演出されていて、夢中で観ていました。好きな舞台でした

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/07/13 (月) 19:00

    名前は知っていたが初見のユニット。丁寧で繊細な会話劇。(2分押し)81分。
     誠吾(阿岐之将一)の誕生日。20歳・35歳・50歳の3つの誕生日を描き、それぞれ「別れ」があるのだが、巧みに繋がれた物語が面白い。誠吾と友人の宍道(池岡亮介)はそのままだが、それぞれの場面に出てくる女性・母:秋・恋人:圭・愛人:時を異儀田夏葉が一人で演じる。巧妙で繊細な展開は面白いとは思うのだけれど、セリフフェチの私にはフィットしない言葉の選択もあったりした。タイトルは活きていない気がした。
     終演後、3分置いてアフタートーク20分弱。聞かない方が良かったかなとも思う。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/07/12 (日) 14:00

    場面場面が気持ち良く時系列に繋がり、主人公の人生を疑似体験した。
    芝居の余韻を楽しみながら、自分の汽水域に想いを馳せる。
    保坂さんの脚本力は流石でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    話の内容や雰囲気は良いが、今ひとつリアルさが感じられず、とりあえず着想をリブレットの形にしてみました、というような作為感がある。一つ一つのシーンは心中を覗かせる面白いものだし、素直に受け取る観客には刺さると思うが。80分程度であまり長くないのに、ウダウダ会話が続く場面もあって凝縮された感じではない。これからこの台本をもう少し練り肉付し深化させていきますよ、という、まだ途中の印象。それにしても、あんなにキャラが似た女性に人生で3回も出逢うものなのか。完璧に同じ人間にしか見えない。それが狙いなのかもしれないけど。また、あのように逃げてばかり言い訳ばかりで動かない男と一緒にいて楽しいだろうかと最大限疑問に感じる。つまらん男にしか見えないのだが。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2026/07/16 (木) 14:00

    20歳・35歳・50歳の主人公とその友人(+主人公に縁のある女性)を描いた三場の三人芝居。
    第一場はコミカルだが二場・三場と進むにつれ「背負うものが増えて」人生の重さというか「しんどさ」が蓄積されてゆくのがとても解り易い。
    また、この会場でσ(^-^) が観た作品では類を見ない写実的な装置と場が進むにつれて簡素になる転換のアイデアも見事。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    三人芝居は鈴木(阿岐之将一)を中心に唯一の親友・宍道(池岡亮介)と女性(異儀田夏葉)の年代記(女性は一役ではない)。ある男の人生がその特徴的な断面を通して本質が焙り出される、といった趣向で書かれた脚本に見える。三名の人物特に鈴木の存在のリアル度(本質を射たと感じられるか)が評価に直結しそうだ。
    手練れの役者、己の見聞の範疇になかった人生模様の提起、面白く観た。吟味は後刻記してみる。

    ネタバレBOX

    不倫相手の部屋で焼け死んだ夫の葬儀から鈴木家の自宅に戻った母。見たくない母の代わりに息子が検死に立ち会い、黒焦げの父を見た。話題は学校時代の息子の友人に。「すすすーん」とした佇まいで一人キレイな姿が際立っていた・・と母は言う。母が風呂を浴びてる間にその友人である宍道が、ビールの入ったコンビニ袋を下げて訪ねて来る。もろオバサンの寝巻の母が出てきて驚きの対面も、年の差恋愛の要素よりむしろ息子の友人で居てくれて有難うの体。ぶー垂れながらも割り切った風の母と、感情に埋もれる事のない息子、父の影が元々なく母子家庭に見える。宍道は今回の事件を知らず、訪問の理由は友人の誕生日だった。事情を聴いて驚き、死体を見たという鈴木の内心をおもんぱかるように背中をさする宍道。平気な様子だった鈴木はそれにほだされるような表情を一瞬見せ、暗転。(この振りは、鈴木の「抑えていた感情」を引き出してやった宍道、と見せて実は、鈴木の側には慰めるべき感情が元々ない・・という所に帰着する。むしろ撫でさする宍道の行為が、伏線になる。)
    明転すると三十になった鈴木の誕生日、長年付き合った彼女から別れを切り出されて荷物をまとめる作業日となっている。二人の関係を知る、まだ友人の宍道もいる。宍道は完全に彼女の味方。仕事を理由に子どもを作らず海外出張もして会社での地位を確保する。鈴木にはそれが必須であった。煮え切らずに終わった鈴木を責める宍道だが、彼女の方はさばさばしている。数々付き合った中で彼女は一番風変りで鈴木には勿体ない理解ある女性だったのに・・。宍道がはけた後、なぜここへ来ての別れなのかが呑み込めていない鈴木は、宍道の剣幕に動かされるようにして、復縁を迫る。彼女は「もう十分話した」と言いつつ一応は耳を貸すのだが、結局仕事の都合で相手の希望には添えないという話に辿り着く。「ほらね」と彼女は十分悟った顔で去って行く。
    最後の場面は五十になった二人。鈴木は既婚者で、浮気相手の自宅にいる。だがここでも別れ話。自分を見てほしいと女は言い、ありきたりな展開に見えるが、鈴木の方は予想に違わず家庭内付和が進行して妻が出て行って別居が始まった所。これを「朗報」として伝える鈴木に相手は冷めている。「だから?」彼女が鈴木と「真の関係」を望んでいた事は読み取れるが、妻と別れて自分と一緒に・・というタイプなのか、結婚が叶わぬ関係でもよかったのか・・不明。鈴木は仕事優先でやってきたから妻にも出会え、この女にも出会えたと思っている口で、現在の状態を肯定している。宍道がまた訪ねて来る。誕生日のケーキを持って。この時宍道は鈴木への思いを伝えてしまう。気持ち悪がる鈴木・・薄っぺらな鈴木をなぜ宍道は好いてきたのか・・これも不明。だが阿岐之氏の風貌が、納得させてしまう。凡庸で世間の風に流され問題意識もない、だがその風貌が何か期待させてしまう、そういう人って居るよな・・。従って、なぜ長年付き合ったのに今別れるのか、なぜ不倫関係になって今このタイミングで別れるのか・・彼は相手の本質に対する関心がない、だから「私を見ていない」と思われる。それが理由。
    鈴木を見続けてきた宍道もその言葉を突き付ける。ある種の報い。何となく生きて、何となく終わって行く人生。唯一の友人の存在も大して有難がってはいなかった鈴木は、その存在にも去られた後、何かを考え始めるのか・・芝居は鈴木を「絶望」へ追いやっておらず、闇から覗く「光」も見えない。それは特殊なあり方ではなく我々の多くがそうしている姿でもあり、孤独を噛みしめて死に行く存在。鈴木のぼんやりと空を見つめる姿が、のしかかるような不幸に見えないのも事実。作者が描きたかったものが何かは分からないが、人間の断面を見た気はした。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鈴木という男の、彼の人生の潮目が変わった20歳、35歳、50歳の時期を切り取った三場構成の舞台(家具の配置などはその都度変わる)。描かれていない時間をも想像させてくれる役者陣がいい。

    ネタバレBOX

    20歳のシーンでテレビから有珠山の噴火云々と聞こえてくるので、自分がリアルタイムで体験した'77年なのかと一瞬思ってしまったが、ガラケーが出てくるから2000年の噴火の方なのね。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    人は その時々の状況や環境に対して 抵抗したり受容したりしながら生きている と思う。そんな人の生き方をタイトルにある汽水域として捉えているよう。もっとも その人の本質は変わらないようでもある。

    物語はある男の30年間ー20歳・35歳・50歳ーの時々を切り取った話。必ずしも一般的にある状況ではないが、隣の隣 さらにその隣ぐらいにはあるかも知れない、そんな微妙な距離感の設定。時代に応じた三場面だが、薄暗がりの中でキャストだけで場転換している。その無言の人影に時の流れを感じさせる。まさに演出の妙。

    公演の魅力は、現実と虚構の境界線上を揺蕩うような描きで、その世界を役者の自然な演技が飄々と紡いでいくところ。淡々としているが何故か生き活きとしており観入ってしまう。台詞にもあるがデジャブ、そこに目に見えない家族(父と息子)の絆というか不思議な縁を感じる。
    (上演時間1時間20分)追記予定

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    初日の一回目を観ました。

    ムシラセはコミック的な面白さを持ってる団体、特に少女コミックやBLコミックのって印象が強く。
    そこに保坂さんの優しさとユーモアある視点と写真家としての瞬間を切り取る視点が、とてもよく乗ってる団体って印象で。
    若手の女優の躍動を観られる団体って印象も強かったりします。
    今作は、いつものムシラセからすると、割と静かな会話劇で。
    ただ、保坂さんが演出をつとめた、他団体も含めたここ数作でみると、確実に延長線にあるなって印象。

    昨年の『なんかの味』の4人芝居から、更に引き算した3人芝居は……80分ちょいの上演時間。
    上演時間以上に、他人の人生を感じられる佳作かな、と。
    肩こらないバランスの良さも、保坂さん演出の、ムシラセならでは。

    ”おじさん”を演劇の文脈で想像してみる、みたいな創作だったと当日パンフにありまして。
    僕自身はおじさんでして、結局、属性よりも今を大切にして、踏み出せるかってことだとエールを受け取った気分なんですけどね。
    他の観劇趣味のおじさんたちの、忖度ない感想を知りたいなって気分も出た観劇でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

     尺は80分、劣化日本の現状を或る意味映しているかも知れないが、その点に関する説明は終演後に追記する、

  • 実演鑑賞

    保坂萌の作演によるムシラセの2026年の新作。7月19日まで小劇場B1。80分。
    https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2026/08/post-66ed69.html

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