花と魚(第17回劇作家協会新人戯曲賞受賞作品) 公演情報 花と魚(第17回劇作家協会新人戯曲賞受賞作品)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 24件中
  • 20130915
    (^・ェ・^)はいけんしました!

  • 満足度★★★★

    遅くなりましたが・・・
    なかなか見応えのあるお話でした。
    舞台が地方の村?の話なのですが、役者さんの皆さん方言のお芝居が上手すぎて、聞き取れない場面があったのが残念。

  • 満足度★★★

    面白かった!
    『獣のための倫理学』に続き2本目
    いろいろな要素を持った話はとても面白かったです。個人的な好みかもしれませんが深刻に重たく演じ過ぎる事で逆にリアル感が薄れてしまって、緊張、恐怖が伝わって来なかった気がして。遠ーくの方で起こっている絵空事になりすぎてしまったのがちょっと残念でした。方言に関しては聞き取れない言葉があるものの全く気にならず。漁村の閉塞感を際立たせるのと、言葉を聞き取ろうと集中するのにも一役買って、とても良い効果だったんじゃないかと思いました。
    今後への期待も込めてちょっと辛めの星3つ。

  • 満足度★★★★

    リアルなおとぎ話
    害獣問題から地球の意志へ。現実問題から神話の世界まで貫かれた人間の罪深さ。見応えがありました。

  • 中身がぎっしり
    すごく大きな視点で俯瞰してしている。それでいて細部まで緻密に描写し、すごい出来上がりとなっていた。

  • 満足度★★★★★

    安心して観れます。
    完全にプロの劇団ですね。役者も上手いし、脚本も良いです。すごく、お勧めです。(本格的になまりすぎて聞き取れない場所が多かった所だけは、少し辛かったです。改善して頂けるともっと多くの大衆に受けが良くなると思います。)
    なんにせよ、これから要チェック劇団です。

  • 満足度★★★★★

    お勧めです。
    この劇団は、観て良かったと思いました。自信を持ってお勧めできます。

  • 観に行きました
    ミドル英二さんの点数が高かったので
    観に行きました。

    幻想的でよかったです。
    (ファンタジーっぽい感じには点数が甘いのかもしれない)

    衣装と、特に照明の効果が効いていました。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい筆力。
    『艶やかな骨』以来2度目の観劇。初演は未見。
    当日パンフレットのあいさつ、あらすじを読んだ上での鑑賞。

    原発事故とその対応・社会的混乱を、このような形でストーリーに仮託している、その筆力に、ただただ呆然。素晴らしい。
    原発事故や震災そのものを直截的に描くのではなく、架空の緊急事態を軸に、世界が描かれていくのが大変素晴らしい。
    架空の事態であるために、混乱の起きるさまや管理しようとしてしきれないさまなどが、そのまま現実にオーバーラップしてくるように感じた。

    ぜひ今回の舞台を観て欲しいし、今後も観続けたい劇団となった。

  • 無題825(13-264)
    19:30の回(曇)。表に「18:45受付、19:00開場、19:30開演、21:10終演、途中休憩なし」の案内。さらに、ガラスドアには受付開始までお待ちください、とメモが貼ってあります。18:47受付、整理券あり、18:59開場。初演の時は3面(コの字)、今回は対面(3列)、入り口に近い席に座ります。高さ10センチほどの舞台を挟んだ座席、壁際に布(主に赤)で編まれた網様のものが天井まで、反対側には薄汚れた椅子、バケツ、網、浮き球、ポット、傘、クーラー、扇風機、こけし...。床面は四角いタイル模様。電球がぶら下がっています。19:31開演?~客入れ中、セミの声、19:32前説(120分)、3人の女カッターで細工(赤、青、黄)...。気が付くと扇風機が回っている。小さな漁村でのお話~21:26終演。初演(2011/7@バビロン)をみていまして、CASTも随分変わっているようです。初日だったためかセリフが硬く、ぎこちなさを感じました。また、照明が明るく設定してあったため、前回の「(不安、恐怖の源)闇」のような感覚が薄れたこと、小道具がリアルになったことにやや違和感を感じました。どうしても「比較」になってしまいますが...

  • 満足度★★★★


    面白い。

    ネタバレBOX

    宮崎県の漁村に、半魚人のような怪物が海からやってきて、農作物を荒らしている。殺処分しろと主張する村人らを前に、国から派遣された職員らは共存を考える。しかし、それも空しく殺処分へ方向転換することになり、調査員の七生(北川義彦)は、血まみれになりながら怪物を殺し続ける。田舎の暗部が写し出された矢先、怪物が世界各地に出現するようになる。言い伝え通り村人らは次々に魚となってゆき、神楽の舞手・花(藤原薫)は赤ちゃんの絵を七生へ託す…。

    110分。色々削ったろうなと思うけど、登場人物全員が動いてて存在してっていい描き方だった。
    田舎っぽい特殊な閉鎖空間と排他的思想、差別意識…おぞましい感情を派手にせず描き、思わず引き込まれる。草野妻(鈴木理保)の手段を選ばないトコとか、先代会長の妻・日出子(峯岸のり子)のおだやかそうなツラしてえげつないトコとか。特に日出子は花の母の件(村の金持ち出し)も分ってたと思うが花に悪びれもしないとか、いいキャラ造形だと思う。根拠とかあいまいなところから、思い込み凄まじい行動力を見せる怖さを垣間見た。殺処分派の根拠より結果優先なトコとか。

    舞台は田舎だけど、会社とか教室とか狭い空間で起こりうる、人間の暗黒面の描き方が上手かった。何も起こってないけど恐怖心とか自尊心から結果を決めてかかる(観察・検討をすっとばして)という。

    人が魚になるって結末もいい(神話のくだりとか研究所の話はもうちょい尺とってもいいけど)。話だけきけば幻想的だけど、現実はそら恐ろしい。
    神が下した天罰というべきか。世界のサイクルというのか。伝説を知ってて神に近い存在だった?花はなにを思って魚になったのか。そんな中、最後まで諦めない七生が希望の星というのか。人間は存在し続けられるのか。それとも赤ちゃんの絵を新たな地球の生物が眺めているのか。
    神話的な終末が美しくもあり、厭世的でもある。
  • 満足度★★★★★

    参りました
    初演に続いて2度目の観劇ですが、その衝撃度は薄れていない。濃厚な世界にまたまた入り込んでしまいました。

  • 満足度★★★★

    抑え目な演技で観者を異界へと誘う、

    個人的には、「ザ・フォーリナー」観劇以来の澤口 渉サンの存在感が今回もいいですね。
    途中、情感溢れるシーンを紡いでゆくのかと思いきや本筋に戻したり、学生演劇の持つ浮遊感をそのままに実力の有る俳優陣で固めて仕上げた舞台みたいな・・・

  • 満足度★★★

    よかった
    迫力ある部隊だった。作者の強いメッセ-ジを感じた。

  • 満足度★★★

    みてきた
    そうなんですか

  • 満足度★★★★★

    緊張感がたまりませんでした
    公民館での議論、白熱してました。
    憎まれ役の女優の方、ものすごくはまってるなあと。はは。

    ネタバレBOX

    調査員が最初に、「負けがわかってても、抗わなきゃ」みたいに吐いて出て行く場面で終わりかと思ったら、まだ続きがあって。
    でも結局やっぱり「負けがわかってても、抗わなきゃ」みたいなことをまた言って終わり。
    二度聞かさせるとくどいような。

    濡れ衣を着せられた男とその妻。疑いが晴れた後、険悪な感じでしたが、あのあと仲直りできたのかなあと心配。でも魚になっちゃったんですよねえ。
  • 満足度★★★★

    見事な緊迫感!
    神楽にまつわる不思議な出来事。切羽詰まった村の人たち皆の緊迫感見事に表現されてました。
    はじまりの重い雰囲気がだんだん加速がつき、クライマックスへ。
    そして、どんでん返し的なあっと言わせる結末。
    話の組み立て素晴らしかったです。
    役者の皆さんとてもリアルな演技でした。特に那美江役の鈴木理保さん見事な演技でした。

  • 満足度★★★★

    壮大な物語。
    SF、ホラー、社会派、人間ドラマといった様々な要素を一つの物語として纏め上げた脚本が秀逸でした。

    初演から2年を経て、現実社会の動きに添って作品も幾分手が加えられていたように感じました。

    ネタバレBOX

    舞台上には時代を感じさせる小道具類が配置され、それもあってか舞台が若干窮屈に感じられ、役者の動きも制約されていた印象を受けたので、そのへん少しもったいなかったかなぁと感じました。
  • 満足度★★★★★

    葛藤
    一つの小さな村で起こった出来事が、ああいった結末に繋がっていくとは予想もしなかったです。
    個から人類へと移行していく過程には少しついていくのに戸惑いましたが、何より芝居で納得させて貰いました。
    劇中「心を納得させる」という台詞に、架空にしろ現実にしろ出来事に対してどう落とすかは、やはりここにあるのかなと思いました。

  • 満足度★★★★★

    花と魚と”手”
    生命体としての地球と人間というダイナミックなテーマ、
    深い人物造形、ねっとりした地方都市の人間関係、
    そして息もつかせぬ緊迫した台詞の応酬。
    バリバリ宮崎弁でところどころ理解できないのだけれど
    そんなことぶっ飛ばすリアリティと勢いを持っている。
    出演者全員、そのキャラクターが立体的で本当に素晴らしい。
    今この作品を再演してくれたことに心から感謝したいと思う。

    ネタバレBOX

    対面式の客席に挟まれた舞台スペースは極めてシンプル。
    壁面に上から下がっている魚網は、何かを祝うかのように紅白の布で編まれている。
    その向かい側には集会所の椅子や茶器などこまごました備品が置かれている。

    もっと観光客を誘致しようと準備している宮崎県の小さな漁村に
    怪物“足のある巨大な魚”が現れて次第に増殖、住民生活を脅かす。
    民間の野生生物調査員が呼ばれ、対策を相談するが
    村は“保護”と“駆除”とで真っ二つに割れる。
    村に伝わる伝説、意図的に流される噂、組織と個人の葛藤、信頼と裏切り…と
    有事の際の人間模様てんこ盛りだ。
    だがあっと驚く結末は、どこか神話的でどのかでさえある。

    感情的に主張し、相手を存在から否定する会話の応酬は観ていて心拍数が上がる。
    この会話が早口の宮崎弁でところどころ聞き取れず良く分からない。
    でも方言なんてどこもそんなもので、正確にはわからないけど大体理解できる。
    この”手加減しない方言”が、冷静さを欠いた会話に緊迫感を与え
    シュールなファンタジーっぽい展開を超リアルに見せる。

    海千山千でしたたかな村人の思惑を複雑に交差させつつ
    困難に立ち向かう人々を描いたかと思うと
    “所詮人智の及ばぬところなのだ”というオチが極めて爽快。
    生命体のサイクルの中で、ほんの一瞬もがいて終わる人間など
    塵のような存在だと感じる。

    「祈っても願ってもかなわないことがある」と主人公七生(北川義彦)が言う。
    謙虚さを喪った人類に、主役の座を明け渡す以外どんな未来があるというのだろう。
    「魚が陸へ上がり、海に花が咲く、そして人は魚になる」という村に伝わる言い伝えが
    ”ご神体”の異様な姿と共に妙な現実味を帯びてくる。
    その中で、諦観しつつ同時に諦めない七生の選択は人間の向日性を見るようで清々しい。

    へらへらしているようで一番事態を冷静に見ている須田大和を演じた澤口渉さん、
    へらへらぶりも徹底していたが、後半七生にタオルを渡すところなど
    大和の深い気持ちが視線や一挙手一投足に表れていて素晴らしかった。

    婦人部部長の須田日出子を演じた峯岸のり子さん、
    50代で演劇を始めた方と知って本当にびっくりした。
    風琴工房の「国語の時間」やガレキの太鼓の「地響き立てて嘘をつく」でも
    さらりとした手触りながら要としての存在感ありまくりだった。
    今回の天然なんだかしたたかなんだかよくわからない、
    でも事の核心の近くにいることは確か…という役にハマり過ぎるほどハマってる。
    力の抜けた居ずまいが絶妙。

    野生動物の保護を説くセンターの所長 佐糖勇樹さん、
    嘘つきで他人を叩きのめすように非難し村中を引っかき回す那美江役鈴木理保さん等
    徹底した隙のないキャラの構築が見事で、人間ってこういうとこあるよなと思わず納得。

    この“壮大なテーマを地面に下ろして来て人間とすり合わせるような作業”に
    緻密に黙々と(勝手に想像している)取り組む柳井祥緒さんという人を尊敬する。
    今この若さで、この充実ぶりにこれからも期待せずにはいられない。

    十七戦地のフライヤーはいつも端正で美しいが
    今回のこの“手”のアップの静謐な絵はどうだ。
    一目で座長北川義彦さんと判る手、物語の結末を左右する手だ。
    花(藤原薫)が描く絵は全て現実のものと成る。
    足のある魚も、そして最後に描いた“赤ちゃん”の絵もきっと現実のものとなるだろう。
    その赤ちゃんを抱く手となることを確信させる、そんな手をしている。

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