幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい 公演情報 幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★★

    アマヤドリ、スタート。
    (ひょっとこ乱舞改め)アマヤドリ「幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい」を横浜STスポットで観る。
    前回の公演「うれしい悲鳴」が大掛かりだったのでそのイメージでいたが、今回はシンプルでコンパクト。3年前の作品の改訂版とのこと。なぜか、FLIPLIP「オモイオモイ」を思い出す。トーンが似ているのかな。
    仲良したちの小さな閉じた世界。マレビトと厄災。優しい善良な小市民が立ち上がるとき、不幸が始まる。ひっそりと暮らしたかったのに。ストーリーとしては、陰鬱にもなりかねないところを、軽めの動きと音楽で上手く中和している。やや時代な感じ?もあり。前回に比べると、若干物足りなさはあるかなぁ。

  • 満足度★★★★

    物語の濃密度増す
    今回の公演に改訂してるのもあると思うが、小さめのスペースで上演する事により物語の濃密さがあがってた。
    面白かった。ただ上演時間(公称1時間45分)があと一割程度短いとさらによかったかも。

  • 満足度★★★★

    初演より説得力が増す
    初演よりも内容に合った広さの会場での上演となり、説得力が増した感じ。
    そして「ミイラ取りがミイラに…」ではないが、いつの間にか立場が変わっているラストとそれを明かす場面でのあおりの照明が特に印象的。
    なお、出演者が少なくても「身体を傾けた後に、その方向に駆け出す」動きは健在なのにニヤリ。

  • 満足度★★★★★

    初演より良かった
    前より狭くなった小屋が作品の世界観に合っていたことと、
    物語の要素を絞り込んでシンプルにしたこと、
    主演の松下仁さんが前作のチョウ・ソンハさんより、役にハマっていたことが要因だと思う。
    もちろん、チョウさんも大々々好きです。

  • 満足度★★★★★

    携帯の液晶を光らせている客は客ではない
    土曜の晩の公演を観ました。ちょうど真ん中中央あたりに座っていた方が、携帯の液晶をピカピカ光らせていました。暗転でもピカピカ。近ければ蹴とばしたのですが。作品を汚す客は客ではないので芝居を観ないでほしい。作品は素晴らしかったです。

  • 満足度★★★

    再出発
    団体名が変わって中身がどう変わるか期待と不安を抱きながら観劇。結果的には(脚本が旧作の改訂版ということもあってか)大きくは変わっていなかった。こんな狭い場所で大丈夫かと心配したけどむしろちょうど良かった。群舞のキレも変わらず、芝居は濃縮された印象。

  • 満足度★★★★★

    面白い
    さすがの出来栄え。
    恐ろしい物語のはずが、観終わって気持ちの良さが不思議。
    この劇団の都会の雑踏の表現が好き。

  • 満足度★★★★

    ハコの大小は関係ないなぁ・・・
    面白かった。
    STスポット初満足できる芝居でありました。
    ほとんど素舞台の質素な作りを逆手に取っての、
    素早いイメージ補足など、なかなか見事な作品でした。

  • 満足度★★★★

    爽やかに描かれた狂気と孤独
    監禁をモチーフに人の孤独さを描いていましたが、陰鬱な雰囲気にはならず、笑える場面も多い、スピード感と澄んだ空気感のある演出で、爽やかな印象の残る作品でした。

    3人がルームシェアする一戸建ての家に、監禁から逃げ出してきたという女性をかくまうことになり、保護しているはずが次第に監禁状態へと変わって行き、シェアメイトの3人の関係もバラバラになってしまう様が、回想劇の形式を用いて客観的な視点を保つ構成によって描かれていました。

    ダンスとは異なる独特の身体表現や、リズミカルな台詞の掛け合い等、舞台芸術ならではの表現も効果的に用いられていて、テンポの緩急が心地良かったです。
    リアリズムではない手法が多く用いられていても、1人1役や直線的な時間の流れ等、ドラマにおける基礎的な部分はオーソドックスな表現だったので、物語の構造が安定していて分かり易かったです。
    以前と現在の監禁する男が非リアルな状態で出会うシーンで、机の脚同士を合わせて重ねて置いて、2人の鏡合わせ的な関係を視覚化していたのが印象的でした。

    以前に監禁していた男がゴルフクラブを持って威嚇するように振る舞っていたのに違和感を覚えました。気弱そうな主人公との表裏一体感を強調するために敢えてコントラストをつけたのかもしれませんが、ステレオタイプ的過ぎるように感じました。

  • 満足度★★★★★

    変化
    何か が、変わろうと、
    こういう すてきな舞台を観る事の、
    きっかけになった ふとした 縁 に、
    感謝したくなったり。
    しました。
    なんとなく。

    ネタバレBOX

    モンキーチョップブルックナー を観ても
    幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい を観ても
    ラストの 光景は美しくて
    なぜか 泣きそうになります
  • 満足度★★★★★

    窓ガラス1枚、犬の腹の皮1枚向こう側の「社会」
    STスポットという小さなスペースで、まるで若くて新しい劇団のような姿勢。
    (受付とか客入れに出演者が対応したりして)
    どことなく、フレッシュさを感じた。
    そして、とにかく面白い。

    けど言いたいこともある。

    ネタバレBOX

    2009年にシアタートラムで上演された『モンキー・チョップ・ブルックナー!!』を大幅に改訂した作品。

    そのときの私の感想は、「私の中では、間違いなく今年度ベストワン!!」というものだった。

    http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=55152#divulge

    なので、それの改訂作品ということで、さらにハードルが上がったと思う。


    『モンキー・チョップ・ブルックナー!!』のときのPOPさは気配を消し、個人的に勝手に「ひょっとこフォーメーション」と呼んでいる群舞もかなり控え目、それによって、「ドラマ」と「テーマ」が、まるで鋭いキリで突き刺すようにピンポイントで攻めてきた。

    基本となるストーリーは、前作と同じながら、前作では、監禁女性・三谷を数人の女優が演じていたのだが、今回は、1人、笠井里美さんだけが演じる。
    その姿は、前回のときには、強い、いわば「押し」の守って欲しいオーラだったのが、今回は、「引き」の守って欲しいオーラとなっていた。

    つまり、「押しのオーラ」のときには、それに対抗する小田も、強さがないとダメであり、前回の感想で私は小田を演じたチョウソンハさんを「小田の気持ちの動きと、それを表現する台詞と身体の動きの縦横無尽さは、まるで化け物とかモンスターのようだ。それぐらい凄い」評した。例えば、人に対するときの詰め寄り方の変化がもの凄かったのだ。

    今回の「引きのオーラ」が出ている三谷に対抗する小田(松下仁さん)は、まさに「引き」に対応している演技だったのではないだろうか。徐々に変な方向にすべっていく様も、ちょっとだけ軌道が外れてしまいました、という雰囲気で、黒テープのくだりはかなりインパクトが増していた。

    そして、三谷の存在が薄くなることで、小田の意味が鮮明に浮かび上がってくるのだ。
    「監禁」という「束縛」の状況の逆転が前回であったとすれば、今回は、「監禁」というエッセンスは、小田の中にある「観客席に自分はいる」という気づきを与え、それは、「プレイヤーとして社会にかかわっている、ほかの人たちとは自分は違うのだ」ということを意識させた。

    つまり、小田と社会の関係が明らかになってくることで、小田は安心してしまったということなのだ。
    三谷はそのための触媒にしかすぎず、しかし、そばにいないことには、不安になってしまう。

    小田と社会は「窓ガラス一枚」だけ(も)、「犬のお腹の皮一枚」だけ(も)隔たっている。
    それを教えてくれたのが三谷である。
    小田は自分の感じていた(社会との)違和感をこうして「コトバ」にすることで、「わかった」のだ。

    つまり、三谷は小田にとっての「本当」で「唯一」の理解者であり、グル(導師)でもある、という勘違いから、勘違い=恋愛的な感情に結びついているようになるし、周囲からはそうとしか見えない関係になっていく。しかし、これは男女の恋愛ではない、もっと深いところでの結び付きである。
    ただし、それは「小田からの一方通行」の可能性が高い。

    こうした「ドラマ」と「テーマ」を満載しながらも、「笑い」をまぶし、抜群の構成と演出、展開のテンポで2時間近い舞台は息つく暇もなく進むのだ。

    そして、何より役者もいい。

    とても面白かった。
    アマヤドリはこうしてスタートしたのだ。

    ただ、ひとこと言っておきたいことがある。
    前回「大爆破」とまで言っておいての、「アマヤドリ」である。
    大爆破したんだから、「ひょっとこ乱舞」はないもの、として考えていた。
    なのに、ひょっとこの作品の改訂版だったのは少々残念。
    新作で、アマヤドリのスタートを切ってほしかった。

    そういう意味では「アマヤドリ(ひょっとこ乱舞改め)」のカッコの中だって、もういらないんじゃないだろうか。
    何のために劇団名は大爆破したのかはわからないが、「アマヤドリ」だけでやっていけばいいんじゃないのだろうか。
    それともいつまでもいつまでも、大爆破したはずの「(ひょっとこ乱舞)」の古い殻を付けていくつもりなのだろうか。
  • 満足度★★★★★

    監禁と窓
     ストーリーとして展開してゆくものと、描かれている世界の間にある深い淵が、個々人と世界の断絶を表現して興味深い。面白い表現方法だ。ストーリーとしては「監禁事件」である。但し、本当に犯罪としての監禁が行われているか否かは、劇中でも謎である。なぜなら、監禁されていた場所から逃げ出してきた、と言う少女の証言があるだけだからだ。彼女が逃げ込んだ先は、男二人、女一人がシェアする一軒家。この少女が転がり込んでくるまで、三人の関係は良好であったが。
     シェアメンバーのうちに一人が、彼女を守ると約束したことから、それぞれの人間関係は罅割れてゆく。その展開の中で見えてくるものは、各々の幻想領域の不一致、世界との共存不可能性、個々の絶対的孤独、寄る辺なさ、これら諸事情故の根本的不安から誰一人自由ではないという事実。それを各々が知っているが故の、自己監禁。生存の与件を得る為の自己監禁部屋での窓の必要と疎外。これらが、ラストで象徴的なシーンを創る。

  • 満足度★★★★★

    初。 気持ち良かった!
    役者さんの発する、たたみかける言葉、静かな言葉、どれもが、すぅーと抵抗なく頭の中に流れ込んでくる快感を初めて味わいました。
    台詞の意味を咀嚼するのに時間がかかり、役者さんの動きに追いつかなかったり、疲れて聞き飛ばしたりすることも度々・・な私が、1時間45分、あの凝縮された空間に自然に入り込んでいたことにまず驚き。 余計な負荷がない、磨かれた言葉だけで台詞が成り立っているというか・・。
    アマヤドリさんは初観劇。迷いながらも物は試し!とばかりにチケットを購入したのですが、こういうお芝居に出会ったりすると、やっぱり観劇やめられないなーと思ったりします。演劇って素敵ですね。改めて。

    ネタバレBOX

    あの場面&あの照明の中で「サルビアの花」と来ましたか!
    昭和のフォークソングが、まるでこの作品のために書かれた曲に聞こえました。
    若者の恋愛(の、ちょっとエゴで病んだ一面)は、普遍なのかな、と思ったり。
    選曲はどなたが?若い方ばかりなのに。
    ひさしぶりに聞いて、懐かしすぎて(歳バレ)・・・こっそり口ずさみながら帰りました。
  • 満足度★★★★★

    心配は杞憂だった。
    思ったよりも狭いと観じた「STスポット」の公演だったけど、いざ始まってみると、そんな心配は杞憂だったと感じた。所狭しと役者が駆け巡り、引き込まれる演出と戯曲。密室劇という意味で、あの劇場だったのかなと今思う。榊菜津美さんのお芝居は面白い。観てて楽しいです。

  • 満足度★★★★★

    疾走感
    初めてアマヤドリさんを観劇してきました。
    スピード感、緩急がたまらなくいい、そして何より舞台との距離が近く
    役者さんが身近にかんじられることでそのスピード感、空気をダイレクトに感じやすかったです。
    また次回公演もぜひ観たいです!

  • 緊張と緩和の芸術
    軽い乗りでほいほいいくシーンと、
    まばたきを忘れそうな緊迫シーン、
    身体的にも感情的にも緩急のメリハリが心地よく、
    あっという間の105分でした。

    演劇見慣れてない人にもお勧め!

  • 満足度★★★★★

    テンポの良い
    お芝居とスピード感のあるパフォーマンスを堪能しました。 また、開演前の準備体操が期待感をあおられたのを手始めに、セリフを唱和する部分ではすべてバッチリ決まって感心させられ、アブノーマルな関係になりつつもそれ以上突っ込まない進行により、重くて暗い話ではなく不思議な雰囲気の恋愛物語にまとめた上手さを感じさせました。 劇団名を変えて1回目の公演ながら、舞台挨拶が無かったのは自信の現れなのでしょう。 今後の意気込みみたいなものを聞きたかったとも思いますが・・・。 最初から最後まで楽しませてもらい、お尻が痛いのも気になりませんでした(というのだけはウソです)。

  • 満足度★★★★★

    「乱舞」はなくとも
    アマヤドリに名前は変わっても、広田淳一の繊細で鋭い言葉の魔力と、空間的に存在感のある役者陣は健在。
    乱舞はなくとも、しっかり惹きこまれた1時間45分。 

    乱舞成分がなかったことで、作品の「物語」としての豊かさ/鮮やかさがより強く感じられたのも、新しい劇団・アマヤドリとしての今後の方向性を感じられて好印象。 

    もっとちゃんとこの作品の世界観を見つめるため、もう一回味わいたくなったり。
    春風舎とかでやってたらリピートかけられたのに、残念。

  • 満足度★★★★★

    大満足!観るべし!!
    個人的には、非常に幸せな時間を過ごせた!!
    今年73本観劇して、初の☆5つ!!
    いや~、もう1回観たい!!
    東京公演がないというのも味わい深い!
    「監禁」を巡る物語のため、合わない人もいるかもしれないが、
    オススメしたい作品!
    上演時間約105分。

    ネタバレBOX

    ネタバレはしない。ただ一言、観るべし!!

    公演後、一番最初に拍手して、最後まで拍手するつもりでいたが、
    拍手なりやまず、ダブルコール。当然だと思う。

    小劇場公演ならではの魅力ある演出の数々、堪能できた!
    公演終了後に、役者全員について、コメントしようかと思う。
    非常に魅力的な役者陣であった。

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