くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 49件中
  • 満足度★★★★★

    2012年のダルカラで一番好きな作品
    凱旋公演も観てみたかった。

  • 満足度★★★★★

    気になって
    初めてでしたが、観ました。シンプルでかつ深い物語でした。

    ネタバレBOX

    開演前には、配役のネコちゃんが舞台上で
    お茶のサービスをしてくれるという、カフェがあり
    何やらアットホームな感じ。

    そこからぬるっと自然に始まった。

    家族の話で、夫を失った母の視点から
    息子や娘、家政夫を交えて描いている。

    この主人公の母がイライラさせるが、
    時折見せる表情や演技で
    一様には感情移入できないことを感じた。

    リアルさで重い中に
    母の幻覚として登場するネコちゃんたちの
    ポップさがよいアクセントになっていた。

    シンプルに、時折ポップで、
    それでいて家族についてを描ききった秀作だと思う。
  • 20120317
    (^・ェ・^)はいけんしました

  • 満足度★★★★★

    POPでおしゃれなふりをして・・・
    作品としては、最近のダルカラの公演の中ではちょっと毛色の違うテイスト。開演前に舞台上で観客に紅茶をサービスしたり、かわいいネコが出てきたり、いかにも今回はPOPでおしゃれな作品に挑戦!かと思えた。

    しかし、後半になると、さすがの谷賢一作品、どこにでもある家族の問題を独特の目線で、しっかりと奥深く描いている。ネコがあまりにかわいいので、コメディタッチの作品かと誤解してしまうが、実は本格派の作品。最後にはぐさっと心をえぐられた。

    主役である母親役をダルカラの演技派俳優大原研二に演じさせている。ここら辺も谷演出はさすがである。

  • 満足度★★

    愚かすぎる母の造形は何のため?
     うーん、こんなにも人生は牢獄めいていたんでしょうか。この物語が何を救うんだろうか? あるいは何を壊したいのか? 誰に見せたい芝居なのかよく分からなかった。エンタメとしては共感に乏しいし、逆に単に無理解な母や家族への恨みを果たしたいのだとも思えないし……?
     とにかく主要人物たる母親が、「内助の功」を絶対的な価値として信じる超保守的なジェンダー観の持ち主であるのがキツい。もちろんこの過剰に類型的なキャラクター造形は故意になされたものに違いないが、にしても、まったくそこに厚みがなく、「家庭=主婦=母親」を絶対視するあまり、盲目的で愚かすぎて、まいった。いくらなんでもこれはないと思う。物語が人間賛歌である必要はもちろんなくて、人の醜さを描いたり、時には何かを激しく糾弾したりしてもいいけど、人間やその生きる世界を過度に低く見積もるようなことは、作家としてやってはいけないことだとわたしは思う。作家はなんでも書けてしまうのだから(演劇の台本は、編集者や書評家の厳しい目に晒される小説に比べてチェックが緩すぎるとしばしば思う……)。もちろん「あえて」書いているのは分かる。しかしその「あえて」がどこに向かうのかの倫理的なタガは必要ではないだろうか。
     彼女の記憶を呼び起こし、その気持ちを代弁する二匹の猫(?)は、生き生きとしていて愛嬌もあったけれども、ギスギスする空気を和らげるという緩衝材以上の効果は感じられなかった。とにかく彼女たちがいなかったら相当キツかったのは確か。開演前には希望者に猫たちが紅茶を振る舞ってくれるサービスがあり(わたしもいただきました、美味しかったです)、フレンドリーな開演のアナウンスも含めて親近感を抱かせるものになっていた。アトリエ春風舎は地下にあり、ともすれば息苦しい雰囲気も帯びかねない劇場ではあるので、アットホームな空間へと読み換える演出は面白かったと思います。
     ただ「劇中で使用する煙草の煙は少なめのもので云々……」というエクスキューズがあるにも関わらず、開演前に主宰者が喫煙所でタバコを吸っていたのは、狙いなのかなんなのか。アトリエ春風舎は構造上、タバコの煙の中を通って劇場に入らざるをえない。あそこでしか吸えないのかもしれないが、あまり気持ちのいい感じはしなかった。穿った見方かもしれないけども、それが一種の反骨精神を示すポーズなのだとしたら、闘う方向を間違っていると思います。(以下、ネタバレボックスに続く)  

    ネタバレBOX

     愚かな母だけではなく、周囲の人間の描かれ方も微妙だった。例えば家政婦(?)がキレるシーンで、雑巾を投げつけるのをためらうまでは良かったが、その後の罵倒がちょっと言い過ぎではないかと思う。まともにコミュニケーションもとらなかったくせに勝手に不満を抱え込んでキレるのは、幼稚としか思えない。そもそも雇い主の元夫の死(それも亡くなったばかり)に対して、「自殺の可能性が云々……」とか平然と口にしてしまうのは家政婦(?)として(人間としても)かなり無作法ではないだろうか。「最後にキレる役」として配置されたとしか思えない。
  • 満足度★★★★

    「お母さん」という生き物
    「お母さん」という生き物は、家族の中でも人一倍「よかれ」と思って行動する人なのではないでしょうか。その頑張りには当然、勘違いもあれば、間違いもある。この作品はそんな「お母さんの頑張り」の苦さ、痛さを克明に描き出しながら、「家族の絆」のあり方を鋭く問うものでした。

    ネタバレBOX

    夫をなくし、情緒不安定になった母のもとに集った兄妹。それをきっかけに、この家族と母の「これまで」が紐解かれます。

    夫の仕事を自慢にし、その悩みや痛みを受け入れなかったこと。子供たちの進学や就職をめぐる無理解、無神経。そのくせ何かにつけ「○○してあげる」とのたまう独善的な態度……。そりゃあこのお母さん、子供とうまく行かないはずです。なかでも受験勉強に勤しむ妹に向かって「そんなに頑張らなくていいのよ(女の子だし)」と持論を展開する場面の会話のリアリティは、演技も含め、絶品。ホントに苛々しちゃいました。

    ただ、このリアリティの精度が上がれば上がるほど、「どうしてここまで憎悪を鮮やかに描くのか」という疑問も湧きました。ここに描かれた「お母さんの勘違い」の一つひとつは、そうそう珍しいものではありませんから……芝居の効果を狙うにしても、キャラクターの臭みが強すぎるような気がしました。もうちょっとでも共感できる、人としてのブレがあっても(父の死による動揺がソレでもあるのですが)、物語は十分面白く、さらに豊かになったのではないかと思います。

    終幕、脚本家の長男は、父の遺した本物の遺書を隠し、母の気に入るようなストーリーを盛り込んだ偽の遺書を読んで聞かせます。その「優しさ」が家族の最後の絆なのか……ちょっとホッとしつつも、複雑な気もする、考えさせられるラストでした。

    アフタートークでは「あのお母さん、マジで嫌いな人は?」「いや、分かるという人は?」と客席への逆質問があったのですが、私はどちらにも手を挙げられませんでした。帰り道にも「うーん、どっちなのかなぁ…」と考えていたのですが、もしかしてこの「うーん…」自体が、この芝居の狙ったところ、「思うツボ」だったのかもしれませんね。
  • 満足度★★★

    演劇の特性を活かすアグレッシブな演出
     開演前の数十分は2人の女優さんが猫耳や尻尾をつけた可愛らしい衣裳でお茶をふるまい、舞台上でお客様との触れ合いタイムが繰り広げられました。最前列に座っていたのですが、私はちょっと入って行きづらかったです。開演時刻になると会場案内をしていた劇団員の方々も舞台上に出てきて、日常から地続きにお芝居が始まる演出になっていました。会場の空気を和ませ、観客が舞台を身近に感じてきたところで、さらにグっと惹きつける巧みなオープニングだったと思います。

     父、母、息子、娘の4人家族のお話でした。父が突然事故で亡くなり、一人になった母は家政夫に家事をまかせ、2匹の猫と会話をしています。母役を男性が演じるので、さっきまでお茶を淹れていた女優さんが猫役を演じても、無理なくファンタジーとして受け入れることができました。
     葬儀のために帰ってきた息子と娘には猫の姿は見えません。幻想の猫と堂々と話をして、家政夫に対する態度がコロコロと豹変する母は精神を病んでいるようにも見えるのですが、猫たちが元気に軽快なムードを作るので過度な深刻さは生まれません。娯楽性を重視する演出が成功していたと思います。
     亡くなった父も登場する回想シーンでは、猫たちが当時の母を演じ、その回想を母が外から見守る構造でした。ひねりが入った劇中劇で虚構性が増し、家庭内の確執を暴く痛々しい場面でも、冷静に観察できたのが良かったです。

     以上のような工夫をこらした演出は刺激的でしたが、谷さんの作品をほぼ10年観てきた者としては、戯曲に物足りなさを感じました。いわばステレオタイプな家族の物語で、私の想像力の及ばない境地へと連れて行ってくれなかったのが残念です。役者さんの演技がおぼつかなくて、私にとっては正視に堪えない場面もありました。私が谷さんの実績と比較してしまうせいなのでしょうが、1人を除き出演者を劇団員だけにしたことで、演技力の未熟さが表面化したようにも思います。

     カラフルな照明で空間を派手に、賑やかにしていたのが良かったです。ただ、ある部分だけを照らして空間を分けるような効果も、もっとあっても良かったのではないかと思いました。日本語の歌詞の曲が流れていましたが、邪魔にならずポップなムードになっていたのが個性的で楽しめました。でも音楽が特に印象に残ったこと自体は、作品全体として良かったのかどうか悩むところです。

    ネタバレBOX

     多地域ツアー用と思われる身軽そうな舞台美術でしたが、貧相すぎないのが良かったです。折り畳み式ダイニングセットの周囲に、雑誌の紙を撒き散らして演技スペースをつくる演出もいいですね。開演前にタイトルの『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』の文字が天井から吊り下がっていたのは、長塚圭史さん演出のミュージカル『十一ぴきのネコ』へのオマージュかしら。可愛らしかったです。

     父は税理士でしたが本当は税理士の仕事が嫌いでした。引退したいと言い出した父を母は拒絶。“税理士の妻”という地位に、母はまだまだしがみついていたかったのです。母は息子が演劇を続けることに反対で、一方的に「税理士になれ、父の事務所を継げ」とうるさく言い続けていました。対して受験生の娘には「女なんだから大学に受からなくてもいい。自分のような専業主婦の人生でも幸せなのだ」と、勉強の邪魔をします。言い争いの末には「(あなたは)自分のことばっかり考えて!(ひどい)」と、自分を棚に上げて怒ってしまう、わがままで高圧的な母親でした。見てて本当にイライラしますね(笑)。

     遺言書が見つかり、父は伴侶であったはずの母に遺産を残さないほど恨みを持っていたことがわかります。きれいごとで済ませない展開がいいですね。現実はこんなものだと思いますし、家族の話にはこれぐらいの毒があって欲しいです。
     でも、この4人家族が“普通の生活”を送ることができていたのは、家事全般を当然のごとく引き受けてきた母のおかげです。大学を中退し結婚後も演劇を続けている息子は、父の遺言書をねつ造して、まるで歌舞伎の「勧進帳」のように、母が悲しまない内容に新創作して読みあげました。真実がいつも正しいわけではないと判断し、嘘(フィクション)の力で人間を救う名場面でした。息子が芸術を志す者として立派な態度を示したことを嬉しく思いました。

     父を演じた塚越健一さんの演技が良かったです。長年ギュっと本音を押し込めてきた寡黙なたたずまいに説得力がありました。
  • 満足度★★★★

    母親という人生
    お母さんの闇サイドの描写はリアル。家族としてひとつ屋根の下に暮らしていても感じる孤独。失われる自分。広がらない世界。どこにでもあるような珍しくない人生。
    醜悪なまでの家族の心のぶつかり合いを描いていながらも、嫌悪感やエグさは感じませんでした。抱きしめてあげたいくらい。私が女性だからかもしれません。
    開演前の猫カフェ、キュートな猫ちゃんたちにおもてなしされたかったけど、ちょっと勇気が足りませんでした(笑)

  • 満足度★★★

    猫はかわいかった
    個人的には母親の妄想、夢の世界の話、亡くなる前の走馬灯とも思え、また、夫を亡くして痴呆になりかけてるのを救う物語とも思えた。
    まあ、観る人によって捉え方は変わるかな。

  • 満足度★★★★

    嘘かよ!
    っと最後に突っ込まずにはいられない。谷節健在。
    以前から大原さんのコミカルな演技を観たいと思っていたので存分に楽しませて貰った。ネコちゃん二人(匹?)も大変キュートで可愛いかった。

  • 満足度★★★★

    谷賢一 外見に?騙されるな!
    唐突に存在する2匹の猫がストーリーを動かしたり,時間を上手く使ったり。女優が演りそうな役をあえて男性が担当したりと,ダルくなるかもしれない家庭の話を新しい感性で脚色してた気がします。やはり,谷感性から目が離せない。クロムを『押し出しが強い役者が揃っている』と書いた気がしますが,ダルカラは『sensitive な役者が揃ってる』と書ける気がしました。 なお,私の中の谷さんのpublic image は修正致しました!

  • 満足度★★★

    グロポップ?
    初見の劇団でした。おもったよりグロくもなく、ポップでもなく(照明がポップ?)とてもストレートな演劇という印象を受けました。普通に楽しめました。次回も観てみたいと思います。

  • 満足度★★★

    面白かったです
    開演前から猫ちゃんたちのお茶会があって、まったりした雰囲気から始まるのは面白かったです。始まるときは観客も緊張するものですが、そういうのがなくてすんなり芝居の世界に入ることができました。その後は徐々に盛り上がっていき、素直に物語の世界に入ることができました。
    猫たちの演技も面白く見ることができましたが、ぼくがいちばん面白く感じ役者は息子役の方でした。素直な感じで舞台に立つことができているのだと思いました。立っているだけでも魅力を感じることができました。お母さん役の方は、狙いをよく考えて作りこんでいるのでしょうが、グロテスクすぎて好きになれませんでした。(そういう役なのかもしれません)
    機会があったらまた見たいです。
    台本を買いたかったのですが、なんとなく買いそびれてしまいました。

  • 満足度★★★★

    家族モノど真ん中
    ある意味で家族モノど真ん中。
    終盤で「イイ話」に向かい、谷さんってば結婚して作風が変わったか?(爆)と思いきや、最終的な落とし所はやはりダルカラ風でまんまと騙される(笑)。
    また、ある場面では母に対して自分も(意味として)同じことをしていたことに気付いてハッとさせられる。
    こうして俯瞰して、あるいは他人事として見るとワカるけれど、自分でやっている時は気付かないんだよなぁ。
    それにしてもこれといい、ラフメーカーといい、遺書がポイントとなる作品を中2日で観るとは…

  • 満足度★★★★★

    劇団初見です。
    ハートフルでPOPで、しかし鋭い棘を持った刺激的な作品でした。ツイッターでのRTやこちらでの満足度の高さから(感想はネタバレを警戒して未読)、どんな闇に包まれたモンスター的な家族が描かれるのかと思っていたら。

    その家族には確実に愛があり、登場人物の誰もがごく普通の人間だと私には思えました。だからこそ、噛み合わない歯車が悲劇へと向かうことの恐怖を強く感じて。じわじわと描き出されるそれは、とてつもない重苦しさを客席へと伝え、様々な環境で生きてきた観客に様々な感情を抱かせるに充分。しかし猫ちゃん達を中心に、一貫してPOPさを失わない・・・。

    なんという劇団なのだろう、と心底震えました。脚本・演出はもちろん、役者力も、決して芝居を壊さない出迎え・見送りの温かいおもてなし感も。どれもが秀逸で、今まで私が見てきた小劇場の劇団としては最高の力を持った団体だと感じました。上演台本を買った私に気さくに話しかけてきてくれた谷さんに人柄の良さも感じ、劇団人気の高さの理由を体感して一気にファンになってしまいました。これからも観たいと思うに留まらず、演劇観さえ変えられた思いです。素敵でした。

    ネタバレBOX

    実を言うと、谷さんの作品は「幸せの歌をうたう犬ども」を観ています。しかしそのときは、客席を意識していないエゴイスティックな作品だと感じて、その疎外感からダルカラを観ることをずっと敬遠してました、ごめんなさいm(_ _)m

    そのときとは180度違う今回の感覚に自分自身驚いてます。29歳の男性である谷さんが50代の女性の生をあれだけリアルに痛みを以って描き出せることに心底震えて。その衝撃は、10代の頃に三島由紀夫の「金閣寺」を読んだときと同じもの。この脚本はもう文学と言ってしまっていいと思いつつ、演劇でしか表現できない多角的な演出で魅せてくれたその才能に脱帽です。

    あと、百花さんは初見ではないのですが、こんなに魅力的でキュートな彼女を観たのは初めてでした。可愛かったぁ。
  • 満足度★★★★

    初見
    初見の私には、『猛毒』とさえ感じたが、重くはなく、ポップに仕上っている作品は、不思議な魅力でした。

    ネタバレBOX

    入場すると、メチャ可愛い猫ちゃん(百花亜希さん、なかむら凛さん)が、お茶会に、誘ってくれる。無料のお茶と、ハッピーターンまで頂き、ほんわかな気分で、開演を待ちました。

    ある家族の父が亡くなり、見えてくる、家族の関係。
    母(大原研二さん)は、どう見たって男性なのに、『母』にしか見えない不思議さ、良かったです。過去の母の言動をキュートな猫ちゃん達が、再現したり、本音を代弁したり。故に、母の嫌な部分が中和されて、効果的でした。

    誰しも秘めている『毒』をもつ登場人物それぞれに、痛みがあったせいか、理解もできた。
    ラストの嫁(掘奈津美さん)それまでの控えめな感じから一転、悪魔の微笑みに変わる姿、良かったです。
    その一撃は、後味悪くなりそうで、重くはならない、不思議な魅力があったので違う作品も、観たいと思いました。
  • 満足度★★★★★

    4回目
    平田オリザをキャンセルして、こっちの追加公演を見た。
    だって、こっちの方が面白いんだも~ん。
    お母さん役の男優さん良いね。
    役者はみんな良い。

  • 満足度★★★★★

    二回目を
    初日にも観たのですが、やはり気になり千秋楽の追加公演にも行ってきました。この作品が全国様々な都市でのツアーを重ねた結果、初日とは全く違うものになっていました。初日が悪かったと言うのは全くないのですが、今回の凱旋公演では照明や美術、そして全体の演出というのが大きく違い、一回観た作品なのですが、違った作品を見ているかの様に引き込まれました。役者さんもとても素晴らしくより恐ろしい皮肉な作品になっていて素晴らしかったです。
    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    父親の悲哀
    設定とほぼ同じ家族構成の「母親」として、興味深く観ました。
    日常の「あるある」が満載でしたね。夫や子供の成功を通してしか自己実現できない母の愚かさ、悲しさが分かりやすく、やや誇張気味に書かれていました。
    以前観た舞台「ハーパーリーガン」の主婦ハーパーは、家を飛び出しますが、この母親は家族・家庭という全世界の中で、もがく姿が悲しい。
    でも、今どきあそこまで家族に感情を吐き出せるお母さんはむしろ貴重かも。羨ましささえ感じました。
    対比して描かれる父親が秀逸。妻に初めて本音を吐露した後に1本の煙草さえ許されずに味わう深い孤独。悟った表情の父親役の塚越さんが素晴らしく、胸に迫りました。
    あそこは妻として黙って火をつけてやらにゃ!と思わず心の中での突っ込みに力が入ってしまいました(笑)
    こちらの劇団は初見でしたが、脚本の谷さんがお若い男性なのでビックリ。ここまで母親の感情にリアルな脚本、実生活での関係が良くないと逆に書けないんじゃないかなあと余計なことを思っていたら、アフタートークを聞いて納得。谷さんのお母様、素敵な方ですね。
    また機会があれば観たいと思う劇団でした。

  • 満足度★★★★★

    観る事ができた
    予約するのを忘れていて、当日券を期待して行ったがどうにか観る事ができた。初見でしたけど、すばらしかったです。

    いかにもありそうな家庭での出来事を猫の口を借りて、うまく話しをつないでいるところなどほくそ笑んでしまいました。

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