満足度★★★★★
3日目ソワレ
プラスチックモデルで喩えれば、初日ソワレはまだバリやランナーとの繋がり部分が残っていたのにこの日は水ペーパーで仕上げたように滑らかで、しかしランタイムは5分ほど増の130分。(ダブルコール含む)
楽はやはりシアターガイド通り150分か?(笑)
満足度★★★★★
ポップな舞台
暴力団まがいの凶悪な行為を実行する集団「泳ぐ魚」に所属する無鉄砲野郎。その被害者であるイキ過ぎ女。そんな彼らが出会った瞬間、恋に落ちる。二人を主体として物語は動いていくが導入されるポップなダンスや照明の演出効果によってどす黒く悲しい物語を少しは軽くしていたと思う。何人ものミミが重なり合って感情を表現するさまは素晴らしいと感じた。
満足度★★★★★
3.11―劇団ほのおと共に観劇
…ひょっとこ乱舞に大爆破はして欲しくなかった。
ひょっとこ乱舞自体の公演もかなり良かったが、
千秋楽同時公演の劇団ほのおが極めて良かった。
この日に観に行けて良かった。
本物の力を肌で感じれた。
この表現力の真実味は多ジャンルにも通じて
生かせられるものなのかという可能性を考えた日でもあった。
満足度★★★★★
大爆破の日に初めて。
3月11日の大爆破の日に初めてのひょっとこ体験でした。
群舞は、さながら魚群(泳ぐ魚)のごとく、舞台が一つの有機体としてとして感じられ、素晴らしいエネルギーと統率力(ネガではないです勿論)が感じられました。戯曲は綿密ながら、時間の往来が自由で、詩のようなリズミカルな大量の台詞。これらを実現する、動く身体としゃべる身体、強いからだ達が躍動していました。
「泳ぐ魚」というのはなんとも示唆的ワードで、統率がとれているものの、意思決定主体の見えない感じ、中心の不在を示しているようで、いかにも日本なのではないかと思えてきました。
主人公にあたる二人のエピソードから、「個」の存立、世界との関係性、いろんなことを考えながら、豊かな余韻を味わいました。
大爆破の日に初めて行って、これでお別れだなんて少し悲しいくらいです。新生「アマヤドリ」は別のコンセプトになるのでしょうかね。
プチフェニックス企画の「ほのお」公演、私としては、観ること出来て、貴重な言葉に触れたと、思います。機会を作って下さったことに感謝します。
豊かな観劇体験でした。素敵な時間を有難うございました
満足度★★★★★
新たに旅立つ決意を見た。
ひょっとこ乱舞のいいところは独自のスタイルを持っているところ。群衆での動きからダンスに移るところなどは、オリジナリティが高い上にとても素敵だ。
今回はストーリー性に少し重点が行き、その分詩的な部分が抑えめであった気がする。舞台美術・音響・照明・演技、それらのひとつひとつが水準高く、そのトータルバランスがこれまた見事なのである。
それにしてもひょっとこ乱舞には素敵な役者が揃っている。劇団員だけでも豪華さを感じさせるくらいなのに、今回客演陣がまた凄い。次回、アマヤドリと改名して、劇団がどう変貌するのか、楽しみでならない。
満足度★★★★★
日本がひっくり返る!
大爆破っていうだけあってホントに日本がひっくり返っちゃうんじゃないかっていうほどの衝撃を受けた!
いや、話はとてもシンプルなのにこの厚みはなんだろう。最前列で観せていただきエライ満足◎
満足度★★★★★
果て
福島の劇団『ほのお』の朗読劇を 観ても 思ったのです 事は、
言葉 に 私は、心とかを とても揺さぶられて、しまうという 事でした。
うれしい悲鳴の 舞台も、場面場面の 空気感のような もの が、
すてきでしたし、
たたかう ミミちゃんに 圧倒されました。
爆破の煙が おさまって いろんな道が 見えるのだろうなと、思います
満足度★★★★★
最終回
突き刺さる言葉がたくさんあって、せつなくなる言葉がたくさんでした。
言葉がどんどん悲鳴になって聞こえてくる。
緊張感のある内容だし、芝居もそうでした。
笑う場所がいろいろあって、突然出てきて、笑わせて、また心地いい緊張感に浸る、そんな繰り返しに感じました。
うれしい悲鳴の前に、「ほのお」の朗読劇があって、
千秋楽のチケットを取っておいてよかったと思いました。
アマヤドリが楽しみです。
満足度★★★★★
5日目マチネ+総括
法制度、仕事論、天皇制などを皮肉ったり疑問を投げかけたりして観客に考えさせる内容にしても、随時入る乱舞(?)にしても、ひょっとこ乱舞そのもので、カーテンコールでは贅沢な食事を終えた時のような満足感に包まれる。
満足度★★★★★
宇宙。
昨年、自然のパワーはすごい、実感した。
でも、最近、人間のもつパワーだってすごい、それが大勢なら、尚すごい。
演劇が生み出すパワーだってすごい。
そう思うようになりました。
人間賛歌のおはなしだと思います。
なんか、電力が作れそうなほど、すごい大爆破だったと思います。
おもしろかった。
満足度★★★★★
戯曲こそ素晴らしい
みなさんあまり指摘していないので書きますが、戯曲が非常によくできています。岸田賞を取ると思います。
もちろん、改善できることは、演出面も含めていろいろあるのでしょう(厳しい評価をする方が指摘する点のいくつかには同意できました)。しかし、「大爆破」ですから、はなから上演されるものの完成度は目指していなかったと思われます。それにしても、戯曲の完成度は非常に高い。
物語の構成に破綻がなく、伏線がきちんと機能しています。古典的な結構を備えていると言いたいほどです。語りの使い分けも見事で、平田オリザ以降の口語ダイアローグと野田秀樹的モノローグが、自由自在に使い分けられていました。具体的なことはネタバレBOXに。
ともかく、これだけ多形的・多義的な意味作用を含みながら、物語としてきちんと構築された戯曲を、評価しないわけにはいきません。ぜひ公刊していただきたいと思います。
満足度★★★★★
舞台が物語と肉体でうねるようだ
なんとなくひょっとこには「理系(的文学系)」を感じていたが、今回は「マネジメント系(的文学系)」とか「社会学系(的文学系)」の印象。
深いところを描いたと思うと、遠いところから、気がつくとすぐ間近まで来ている。
やっぱり、「日本」なんだよな。
「日本人」だよなと感じてしまう。
満足度★★★★★
最終公演と銘打つ覚悟と気迫を感じた
脚本が秀逸。
改めてじっくり読んでみたい。
男と女、最小単位の人間の関わりを描きながら、表現しているものはスケールが大きく、我々が日ごろ気づいていながら見ないフリをしている現実。痛く、切ない。
乱舞の迫力は合唱におけるユニゾンのようなエネルギーと説得力をもって訴えてくる。身体表現のうつくしさ。演者の呼吸、感覚を合わせ、ひとつの乱舞にするには相当訓練を積んでいるのでは。
舞台美術も空間を上手く使っていてよかった。
満足度★★★★
感度
照明がとてもキレイでした。そして舞台の広さ高さ空間をふんだんに使ったスケールの大きさ(美術だけではなく、肉体も。物語とダンスがピシッと合った)に圧倒されました。あの大人数のダンス(乱舞)はため息が出るほど美しかった。決して一糸乱れぬというわけではないのですが、なんか痺れる。音、音楽もよかった。ちょっぴり詰め込みすぎ感と終り方に何か足りなさ(かな?)はあったけれど、凄いパワーで全部見せてくれた感じ。
あらすじにあるように『感度』を巡る舞台でした。『痛み』がわからない悲しみ。