学生版日本の問題 公演情報 学生版日本の問題」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 24件中
  • 満足度★★★★

    Bチーム観劇
    ちょっと手狭な ギャラリーLE DECO 4F でどんな演目を見せてくれるのかなと、気楽に構えていたら期待以上! 

    思出横丁の『鼻曲がりの残像』、、、抽象的な女性3人がつくりだす異様な空間が想いを重く重く伝えてくる。 この雰囲気はいい。  

    そして「日本の問題」というイベントに相応しかった、劇団けったマシーンの『喫茶しののめ』。 
    日本の問題に対してひとつの解を、妹を偲ぶ兄から悲しくも心温まるものが伝わりいたくよかった! 

    ルイザちゃんの片言日本語の様子が可愛い☆ 

  • 満足度★★★

    Bチームを観ました
    小劇場版と合わせ、全バージョン観劇したが、両方観てよかったと思える企画だった。

    好みの問題だが、私個人の満足感はAチームのほうがあった。

    ネタバレBOX

    思い出横丁「鼻曲りの残像」は、鎮魂劇なのだろうか。タイトルの意味がよくわからないのと、観念的な内容で、暗い中で泣き叫ぶ演技が続くので、胃もたれ感が残った。

    荒川チョモランマ「独り、だなんて言わせない」。

    これも初見の劇団で、観る前に想像していたのに近い団風だった。

    クリスマスイブに、女性ばかり集まってパーティーをやるが、とりとめない会話の中からそれぞれが抱えている問題があぶりだされていく。

    出演者の役名が「若草物語」の登場人物なのだが、原作とはあまり関係性がなかった。

    前2つの作品が、女子高の演劇にもありそうな内容だったのに比べ、3番目のけったマシ-ンの「喫茶しののめ」は、外国人労働者を登場させるなど、ビターな味わいで、学生版のくくりとは関係なく、ドラマとして見ごたえがあった。
  • 満足度★★★★

    Aチームを先に観ました

    初見の四次元ボックス以外は、既に知っている劇団で、興味津々で観劇しました。

    ネタバレBOX

    ミームの心臓の「vital signs」は、フクシマを思わせる作品で、若者らしいつくりになっていたが、個人的にはもうひとつ胸に響いてこなかった。

    声を出すと気持ちいいの会の「役者乞食」はギョットさせられる表題だが、農業と演劇活動の対比が興味深い。

    オリジナルの現代劇をこの劇団で観るのは初めてだが、俳優の演技がいつもの声きもの特色を表現していて見ごたえがあった。

    四次元ボックスは、初めて観る劇団だったが、ダンスを取りいれ、スピーディーで表現が面白かった。

    日本の問題と言うよりは、人間の内面の問題と言えそうだが、主人公が若者なので、現代社会の諷刺が若者の視点で描かれていたといえる。
  • 満足度★★★★

    活力に満ちた演劇たち

    学生劇団6団体が、「日本の問題」をテーマに短編で挑む公演。

    A日程を観劇。

    Aに参加していたのは



    ミームの心臓

    四次元ボックス

    演劇集団 声を出すと気持ちいいの会



    の3団体。



    ミームの心臓は、台詞が極めて美しい。それだけに、その台詞を口に出す役者陣が台詞回しに酔っている感があり、

    こちらに言葉がストレートに響かない、ちょいと辛い展開。



    四次元ボックスは舞台の使い方が極めて上手い。

    狭い所を縦横無尽に動き回り繰り出すパフォーマンスが素晴らしい。

    台本のバカバカしさも良い感じだったが、この空間性はクセになる。

    ただ、「日本の問題」だったかは微妙な所だが。



    そして、声を出すと気持ちいいの会。

    今回は古典に題材を取らず、一人の役者のドキュメンタリー的な作り方。

    ダイナミックさは抑え目だったが、その分のエネルギーを丸ごと空気感を作り上げる事に使っていた。

    素晴らしい。

    一人の俳優がすらりと何役もこなすのもスタイリッシュで見応えがある。

    そしてラスト。

    演劇らしい、演劇の壊し方がイカす。





    総じて、エネルギーに満ち満ちた公演でした。

    B日程を観られなかったのが悔やまれる。

  • 満足度★★★★★

    Aを観ました。
    学生演劇とはいえ、予想外の演劇レベルの高さにまず吃驚。そして「個」の問題を「公」に繋げることをストレートに表現しないスカした感が学生らしくていいな、と。『四次元ボックス』は笑いと無駄にカッコいいダンスでひたすら楽しく、直後の『声を出すと気持ちいいの会』では怒られた(汗)。役者も観客も日本国民も全員文字通り怒られた。直接怒られる演劇なんて初めてです(笑)
    『ミームの心臓』は重々しさの中浮き彫りになる絶望と希望を描き出していましたが、このテーマに関しては震災後様々な団体で取り上げていたのでちょっと分が悪かったかも。でも3団体のバランスはとても良かったと思います。ああやっぱりBも観たかった。いい公演だったんだろうなぁ。

    ネタバレBOX

    役者さんはやっぱ「声きも」の後藤くんですね。
    「鋼鉄村松」で注目して、彼を観に来たようなものです。
    今回も驚くほど繊細な演技に見入りました。
    子供のように振るえてて、なんだか切なかったです。

    ちなみに彼がおじいさんと稲刈りをするシーンは、同じルデコ(の5F)で観た満島ひかりちゃん主演の「農業少女」を思い出しました。
    郷愁感では負けてませんでしたよ。
    ちなみに劇団はアロッタファジャイナでした。
  • 満足度★★★★

    続けて【A】も観劇
    学生版日本の問題【B】のあと続けて【A】観劇。
    こちらも見応えある組み合わせで、
    こういうことを問題としてあげるのかと興味深かった。
    学生版6団体とても自由な発想、表現があふれていた。

    以下、観た順。 

    ミームの心臓『vital signs』

    四次元ボックス 『あんのーん』

    声を出すと気持ちいいの会『役者乞食』

    ネタバレBOX

    詳しくは後日書く予定。


    ミームの心臓は3作目の観劇。『vital signs』は「安楽死」がテーマ。

    四次元ボックスは初観劇。 『あんのーん』は「幸不幸」がテーマ。

    声を出すと気持ちいいの会は2作目の観劇。『役者乞食』は「農業」…がテーマに見せかけての…?
  • 満足度★★★★

    【B】から観劇
    学生版日本の問題【B】観劇。
    なかなかおもしろい組み合わせで、
    こういうことを問題としてあげるのかと興味深かった。
    すごく良い企画だと思います。

    以下、観た順。

    思出横丁は初観劇。『鼻曲りの残象』アングラな匂いのする作風。
    舞台美術が凝っていて印象的。橋本さん、存在感あるなぁ。

    荒川チョモランマは2作目の観劇。『独り、だなんて言わせない』
    なんだかんだ楽しいかんじもあり、異星人まで現れて…
    でも深刻なんだよな…この問題。クリスマスカードありがとう!

    劇団けったマシーンは4作目の観劇。『喫茶しののめ』
    社会派をうたっている劇団だけあり
    非常にまっすぐに問題に立ち向かう作品に仕上がっていたのでは。
    細部はすこし気になったけれど見応えがあり。
    コーヒー飲んでゆったりとした時間、クールダウン。
    落ち着いてホッとできる場所や時間…たしかに大切かも。

    ネタバレBOX

    思出横丁は「人生指針の喪失」がテーマ。
    舞台美術も和のテイストが。なかなか凝っていて印象的。
    棺桶?に「身体の部分を表す漢字」が無数に貼られている。
    途中で裏返すとそこには「」の文字が。
    この棺桶には手紙が無数に入っていて、
    真ん中にはへその緒のような腸のような編んだ太い組紐が出ている。
    これに3人の女が同じく少し細い編んだ紐で繋がっている。
    そして棺桶の周りをめぐり嘆き、周りの缶の中で手紙を焼いたりもするのだけれども…ちょっと後半は煙かったかなぁ。
    始まる前から流れていた演説?の声けっこう効いてた。


    荒川チョモランマは「孤独死」がテーマ。だったのね。
    クリスマスがらみの…恋愛事情がらみの…精神的な病…
    異星人まで現れて…でもたしかに深刻なんだよなこの問題。
    「もうすぐ死ぬんだから、いいよ」と自分の彼女を男が女友達に自分の彼女を貸していたけれどいまいちそこがわかりにくかったかな。レズビアンなのかと途中まで思って観てました。でもそれも関係してた?違うかな?ミームの心臓の旗揚げ公演【ヴィジョン】で観た令奈さんが
    今回コミカルでとぼけていてすごく良かった。


    劇団けったマシーンは「入国管理」がテーマ。
    今回しっかりとした演技ができる俳優さんが集まったようでとても見応えがありました。でも…この回の小澤さんはすごく硬かったような印象が。わざとかもしれませんが。長瀬さんはぬいぐるみハンターで観た時の印象とはまた違ったかわいいだけではない強さや良さがあったように思います。すこし気になったのは私だけかもしれないけれど犯人の「捨てぜりふ」。主宰の鳥越さんから理由をお聞きしましたが少し違和感が残ったかな。ラストに解決方法とまでは行かないけれど光を思わせるストーリーでなかなか良かった。
  • 満足度★★★★

    A観劇
    小劇場版も観させてもらいましたが、こちらのほうが抽象的に捉えてるように感じました。個人的には「あんのーん」が面白かったです。
    Bも観たかったのですが、時間的に都合がつかなかったのが残念でした。

  • 満足度★★★★

    学生もいろいろ考えているな
    A版を見ました。生と死、幸と不幸そして日本の農業がテーマで、学生の視線が世間で言われているほどレベルが低くなくて安心しました。
    中でも日芸の出し物はコミカルであり、でもおちゃらけだけでない面白い芝居でした。

  • 満足度★★★

    小劇場版より楽しいかもしれません。
    丁度見易い時間だし、ルデコの空間もよかった。クリスマス時期に6劇団さんが好演です。(6劇団あるので感想はTBに)中学生位のお客さんも居るのはとても意味のある事。小劇場版とは違って内面というほどではねいけど「気の持ちようで変えられる」そんな方向で固まった感じでした。

  • 満足度★★★★★

    変化の兆し
    2011年の締めくくりにふさわしい企画だった。日本の問題はまさに我々が直面する問題であり文化の問題でもあるからだ。

    2011年は総括すると古い昭和的な日本が崩壊した1年だったのではないだろうか?その崩壊の中から既に新しいものが生まれつつあり、来年は違うベクトルでの再生の元年になるのではないかと芝居を観ながら感じた。

    来年が楽しみな気持ちのなる企画だった。

  • 満足度★★★

    Bチーム観劇
    「けった」のテイストは好みでした。 ほかも特色があって楽しめた。

  • 満足度★★★★

    A班:「自分の」「問題」が「日本の」あるいは「世界の」、そして「目下の」「問題」である
    正面からぶつかっている心地良さを感じた3作品。

    ネタバレBOX

    「日本の問題」というテーマは、大風呂敷でカッコいい。キャッチーである。
    で、作品として見せるためには、それぞれのクリエイターたちが、自分のそばに「日本の」と「問題」を手繰り寄せる作業となる。当然。

    ここで、「日本の」はどこかに行きがちで、「問題」がクローズアップされる。これも当然。そして、クローズアップされたいくつかの「問題」の中にターゲットを見つけ作品として生み出すわけだ。
    さらに言えば、ほったらかしにしてあった「日本の」を、その生み出された作品の上に乗せてみて、「うんうん、これも似合う」と言うことで、「日本の問題」をテーマにした作品が完成する。

    「日本の」「問題」というときに、投網のごとく広げて捕まえようとするよりは、そうした「問題」に分け入るほうが、ピンとくる。
    それは、作品を生み出すときの、その感覚が、観る側にとっても理解しやすいからだ。
    つまり、「日本の」「問題」と言われても、ピンとこないということがあり、さらに、結局のところ「自分の」「問題」が「日本の」あるいは「世界の」、そして「目下の」「問題」であるからだろう。

    そうした「他人の」「問題」を観ることで、「自分の」「問題」を意識することになる。

    A班
    【ミームの心臓『vital signs』】★★★★
    良くも悪くも、真面目。真面目すぎるところがあるのがミームの心臓の印象。
    個人的に、この数週間いろいろあって、「生きる」という「生物的」なことではなく、「生きている」という「社会生活=人間的」な視点から考えざるを得ないところにあるので、この作品の示すものは重い。
    「vital signs」が示す「生」の意味・無意味が重すぎる。
    「死」は、結局のところ、生者の都合、あるいはエゴでしかなく、「自分と一緒に生きている」という言葉は、あまりにも軽くなってしまう。
    「そのとき」に、本当に直面したら、そんな簡単に振る舞えるのか? という問い掛けに、生真面目に答えている作品であろうが、それがあまりにも真面目すぎて、一直線上にしか存在してないように見えてくる。
    主人公の思い詰めたような一直線さ、一途さが、若さ故の行動と発言であり、その奥にいる、作者の気持ち・考えが顔を出してくる。そこがスリリングであり、緊張感が生まれてくる。
    そんな、「良くも悪くも」「生真面目な」アプローチと意識が、ミームの心臓であり、だからこそ、この劇団を続けて観ていきたいと思うのではないだろうか。
    たぶん、その背にある「危うさ」が(今は見えていないと思うが)、今後この劇団にとって、どう作用してくるのかということを見届けるのも、楽しみになってくるだろう。
    強いて付け加えるのであれば、視線・視点を、もう2つぐらい持てるといいのかもしれないと思うのだが。…これは余計なことかもしれないな。

    【四次元ボックス『あんのーん』】★★★
    言いたいことが、非常にストレートで、わかりやすい。
    ユーモアの加え方もいい感じだ。
    黒と白に象徴される、内部での葛藤は、観ている側には理解しやすい手法だ。
    「陰陽」の自己の対決ということで、「自死」について語っていく。
    「自死」を選んだ現在の「自分」が、実のところそれを望んでいないという点の指摘はよくわかる。
    それは「止められるものならば、止めたい」という意識が働いているからだ。
    しかし、彼を取り巻く環境には、止める力はない。仕事にも、家族(母親)にも。
    結局止めるのは「自分しかない」という結論であろうが、そこの部分が、単なる内なる葛藤のみになってしまっているところが、もうひとつ弱い気がする。
    そんなことはわかっているのだから、そこよりもう一歩踏み込んだ「何か」が、さらに必要だったのではないだろうか。
    その端緒でも十分。
    そして、彼を止めることができなかった、彼を取り巻く周囲の不幸との関係も、少々ありきたりな印象で、自分と周囲との関係性までも含めて、どんなに乱暴でもいいから、自分なりの道筋を見せたほうがよかったように思える。


    【声を出すと気持ちいいの会『役者乞食』】★★★★★★
    タイトルが刺激的。この1本を観ることができたというだけで、日本の問題(学生版)を観て良かったと思える作品だった。
    ここでは「農業」を中心に据えているが、これは「農業」に限ったことではない、重要なことが語られていたと思う。
    つまり、「(日本の・世界の)問題」について、誰もが無関心ではないのだが、「無関心ではない」というのは、「関心を持っている」とは微妙に違うということだ。
    つい最近観た、チェルフィッチュ『三月の5日間』にも関係していて、『三月の5日間』では、イラク空爆を挟んだ5日間に、渋谷のラブホに居続けた若い男女を中心に描いていたのだが、彼らにしても「イラクの戦争」に「関心がないわけではない」のだが、その距離感が微妙なのだ。
    つまり、ここで「日本の農業の未来」を憂う劇中劇を上演する姿は、「関心ありますよ」ということを見せるためのひとつのポーズのようなものであり、それがメッセージで、ポリシーで、オピニオンなんかであり、つまりのところ、カッコいい感じなわけなのだ。
    そういうスタンスや視点を持っていることは大切なのだが、そういう自分の足元についてはまったく見ていない。
    「一億総評論家」になってしまったということで、「日本の問題」の当パンで、この企画の総合プロデューサー・松枝氏が書いている「都知事選の下馬評とその結果」にも流れているものでもある。
    足元が見えてない人に対して、「じゃお前がやれよ」というのは、一番厳しい指摘でもあるということだ。
    しかし、「じゃお前がやれよ」は、すべてにおいて「正しい」のか、と問えばそうとも言えない。それは「向き不向き」というレベルの話から、「それをやるための支援」という人も必要だということもあるからだ。
    例えば、この作品にあるように、演劇にして日本の農業の未来を憂うことも、実は大切なことではないかということなのだ。
    それがこの作品では語られているのではないだろうか。生産性という点では低く、親や祖父のスネをかじっている劇中の主人公は、兄からは唾棄すべき存在でしかないのだが、彼にできることは、確実に「ある」ということなのだ。彼は「作品」で、祖父の伝えてきた「農業」を支えることができるのではないか、ということだ。もちろん「意識」があっての上で。
    それは身勝手で甘ちゃんな、ある意味言い訳的なものかもしれないのだが、それを自ら選択した以上、そこは全うしなくてはならない最後の一線なのではないだろうか。
    『役者乞食』と返す刀で自らを斬りつけている中に、そうした気概があるのではないかということを、握り飯を頬張る姿に見たような気がした。
    蛇足だが、最近活動を休止したゴジゲンの目次さんの挨拶が、頭をよぎった。これもひとつの回答。
    http://blog.livedoor.jp/gojiblog/archives/1867243.html
  • 満足度★★★

    B
    奇しくも「絆」が共通点と思われる。

  • AB観ました。
    個人的にはBが好きです。
    女の子っぽかったから。

    ネタバレBOX

    Aはコエキモがノスタルジックで
    原風景が目に浮かびました。

    Bは思出横丁がアングラで好きでした。
    言葉が綺麗なだけじゃではなく、染みた。

    あと荒川チョモランマ。
    可愛い&あるあるネタからの若草物語。
    アホ可愛いだけじゃなくて
    小さな幸せさえ、眩しくて大変な人々なんだと思ったら
    愛おしくなる地球人。
  • 満足度★★★★

    A班観劇
    「声きも」が期待以上の作品でした。観劇後、お米を噛みしめて食べたくなって、ルデコ近くのファミレスに直行、ライスを注文してしまいました。ミームの心臓の会話から世界観を徐々に明らかにして行く感じや、四次元ボックスのパフォーマンスも良かったです。

  • 満足度★★★★★

    AB
    21日と22日 2日間に またがって 観ました。
    Aの次にBを観る 順番がいいなと なんとなく個人的には、思います。

    ネタバレBOX

    素敵なプレゼントも付いてきますし、観に行くならば 両方を
  • 満足度★★★★

    B班観劇
    三者三様。
    大人版より好きだな(全部観てる訳じゃないけど)。

    ネタバレBOX

    思出横丁『鼻曲りの残像』
    初見の劇団。
    繋がれた白装束の女性3人、届かない手紙など、
    現実の何かに置き換えて観る事は容易いけど、
    なかなか伝わり難い表現を選択している。
    いつもこうなのかな?
    ポエジーな台詞に光るものがある。

    荒川チョモランマ『独り、だなんて言わせない』
    リア充とは程遠いクリスマスを過ごす女性たちの生態を、
    宇宙人が調査するというシニカルでファンタジックな一編。
    孤独死がテーマらしいがちょっと無理があるかなぁ。
    最後の一行が静かな余韻を残す。
    タイプの違う女優4人が実に華やか。

    劇団けったマシーン『喫茶しののめ』
    初見の劇団。
    外国人労働者が住む町の問題を一軒の喫茶店を舞台に描いたストレートプレイ。
    短い時間の中で確かな情感を生み出している。
    かなり好みだ。本公演も観てみたい。
  • 満足度★★★★★

    総括すると
    『日本の問題』というお題を掲げて公演を打っているにもかかわらず、
    現実的な問題を取り上げたのは6団体中2団体。あとの団体はいずれも精神的な問題を取り上げていて、やっぱり若い人は現実に失望していて精神世界にその生き場所を探しているんだなぁと感じました。
    現実とガチンコで戦う劇団も逃げ延びて自分の世界を追求する劇団もどちらも演劇としてあって欲しいと思います。
    その意味では良かったと思います。是非沢山の大人と子供に見て欲しい。

  • 満足度★★★

    B級グルメの楽しさ
    Bチームだけに、B級グルメというわけでもないが、レストランでは味わえないマニアックでちょっと危険だったり、ファンタジックだったり、シチュエーションホラー的だったりいやぁ、学生団体結構見ているつもりだけれど、まだまだ面白い劇団てあるんだてあるんだなぁと思った。
    今回は鉄パイプの足場席で見ましたが、これもまたオツです。

    ネタバレBOX

    Aチームから見ないで、Bチームから見た方が良かったかも。
    火を燃すのはいいけどあの狭い空間でもしすぎじゃないかと心配した『思い出横丁』。斬新というか、なんというかへその緒を南京錠のロープでつながれた3体の女子が延々この世に見れんを馳せる。6団体中一番の大道具。残念ながら物珍しさしか印象が残りませんでした。
    『荒チョモ』現実から段階的にファンタジックに持っていく展開は面白かった。ただ、孤独死のメッセージは読み取れず。おまけに、クリスマスプレゼントの封筒も入ってませんでした。
    『けった』は、本格的で正直ホッとしたところもあります。
    外国人労働者の問題を取り上げ、学生版日本の問題をちゃんと取り入れた貴重な2つ目の団体。生活苦に悩む外国人労働者が強盗に入った喫茶店で亡き女店主の願いが叶う『美味しいコーヒーを飲む時は、ナイフを置くんじゃないかと』これはいいね。もう少し、掘り下げられれば良かったと思う。2日間楽しめました。

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