今がいつかになる前に 公演情報 今がいつかになる前に」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-11件 / 11件中
  • 満足度★★★★

    観劇
    観劇

  • 満足度★★★★★

    小学校の教室で
    リアルな舞台セットに魅せられ、そこで繰り広げられる生徒と教師の人間模様に魅せられた。ちょっと苦い思い出なども蘇って、その郷愁は切なく甘く広かった。

  • 満足度★★★★

    生々しいったらありゃあしない
    写実的な装置も相俟ってやたらに生々しく、児童たちにホンキで腹を立てたり、ある場面ではバレないかと我がことのように肝を冷やす。
    が、静かな(むしろ腰を引き気味の?)熱血教師や、誰もが哀しみを抱えていることを示唆する終盤で浄化される。

  • 満足度★★★★★

    心を打ち抜く濃密な舞台
     「観たい!」欄のタイトルに記した「心を打ち抜く濃密な舞台」を、初めてそのまま「観てきた!」欄のタイトルにします。それは、期待感がそのまま実感として味わえたからです。

     とある私立女子学園初等部(小学校)の一日を舞台にして、思い悩む教師ら大人たち、目立ち過ぎてはいけない暗黙のルールなど大人の世界にも通じるような空気感を漂わせる子どもたち、それぞれの微妙な心理をえぐり出すようなリアルで濃密な舞台は本当にお見事でした。

     細かい点では若干気になることもいくつかあったけど、その辺も含め、あとはネタバレにて。

    ネタバレBOX

     全体的には素晴らしい出来栄えで心に沁み入る良作だったと思います。その上で、ここでは、些細な点ながら、ちょっと気になったことから書いておきます。

     まずは、ハロプロファン、ハロプロ関係者と思われる方々の観劇が少なくなかったのは当然なのですが、私の観た回は、十数名くらいの集団で客席前方中央に席を指定した男性陣が、芝居が始まる直前まで、ずっと大声でおしゃべりし続け、なかには、席から立ち上がって後ろを向いて、後ろ席の人にベラベラまくしたて、かなり離れている私の席まで話している内容が聞こえてくる始末。ここは打ち上げの居酒屋ではないのだから、普通の劇場での開演前の雰囲気とは明らかに異なる一部の人のマナーの欠如には係の人がさりげなく一言、注意してほしかったです。

     もう一つは、芝居の中身ですが、どうしても理解できなかったのが、脱サラで熱血漢?タイプの土屋先生の言動。実は、私の身内関係者は私以外はほぼ全員が教師であり、私も仕事がら教育現場の取材は数多く行ってきましたが、ひ弱な教師役の春山先生に対して抗戦的に振る舞うのは、それはそれでよいのですが、かりにも勤務中の教師の会議で、ああいう態度を取り、挙句の果ては「オメェは……」なんていう言い方は、いくら芝居とはいえ、勤務中の公の場では、あり得ません。前説には「綿密な取材」と書いてありましたので指摘しておきますが、ここは教育現場の誤解にもつながることもあるだけに、はっきり言って物語の進行やキャラ立てを考えただけの稚拙な表現であり、この点に関してだけは不愉快でした。けっして演じ手の役者さんが悪いのではなく、この土屋先生のキャラは、この物語を通じての全体のトーンや表現が見事だっただけに、浮いて見え、私にとっては、他の本筋を散漫にする「じゃま」なキャラでした。

     さて、この些細な点を除いては、これは見応えのある作品でした。小学校の一教室という狭い空間での一日は、大人にせよ子どもにそよ、現代社会が抱える集団生活上の複雑な関係をそのままの世界観として描いた妙味に溢れていました。

     例えば、生徒たちの見せる何気ない悪戯や遊び、付き合いの世界に悪魔的なものを感じてしまって悩む今井先生(斎藤ナツ子)の思いが本当によく表現されており、素晴らしいの一言でした。

     また、豊島先生(川嵜美栄子)の割り切り方と心温かさの両面性、瀬尾主任(半田周平)の人に優しい主任ぶりと理事長との不倫ぶりという公私での男としての顔の違い、中里教頭(中神一保)の悲哀さ、その妻であり理事長の弓枝(川崎初夏)のしたたかさなども、なかなか濃密に描かれ、これも十分に評価したいと思います。

     子ども5人衆も皆、見事。これが今どきの小学6年生かと思うと背筋が寒くなる思いと同時に、ラストで、自分たちの思いの全てを泣きながらぶちまける生徒二人を優しく抱き寄せ、「そんなに早く大人にならなくていいんだよ」と「素」な心情で励ます今井先生、とても素敵でジーンときました。

     このラストは素敵そのものですが、やや、ここに至る過程が唐突で、微妙な子どもたちの世界観がなんとも急に和解へとつながってしまうような表現上の物足りなさを感じたのも事実ですが…。

     とても素晴らしい作品だったので、気付いた点はすべて書いておきたかったので、長くなってしまいました(笑)。
  • 満足度★★★★★

    秀逸!
    これはもうさすがとしか言いようがない。ある1日の小学校の放課後の中に様々な問題を盛り込み,多くのことを考えさせられる密度の濃い舞台であった。一瞬たりとも気を抜くことの出来ない,いや,観劇後にも緊張と思いが後を引く。ハロプロエッグをゲストに,小学校を舞台に,大人のための芝居を作り上げる空間ゼリー,お見事!。この舞台は多くの大人に観てもらいたい一品です。

  • 満足度★★★

    登場人物それぞれの書き分けと
    子供の事情と、大人の事情の収束のさせ方は上手い。

    ネタバレBOX

    展開されていく様々なエピソードが気持ちの中かで積み重なっていかず、散漫になっているのが勿体無い。
  • 満足度★★★★★

    もっとコメディ的な舞台なのかと
    誤解していた。だって出演がハロプロでしょ?そうしたら、すんごく嬉しい誤解だったことが判明!
    10月30日、私立女子小学校6年生のクラスで起こったことを描写した作品だったが実に真摯な内容だった。終盤は泣けた。何度もハンカチを目に当てて泣いた。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は今井先生を軸に構成。今井先生は窓から教え子らがうさぎを二階から紐で吊るしているのを発見する。うさぎは無事だったが、先生は命についてコンコンと生徒に教え諭すが当の生徒らは反省もなければ罪悪感もない。遊びの一環なのだ。

    この事件をきっかけに今井先生は「子供が可愛いと思えたのは最初の一か月だけだった。」と主任教師に告白し悩む。退職も視野に入れているようなそぶりだ。一方で悩む今井をしり目に中里教頭は生徒の保護者の方に関心がいく。「あまり大げさに生徒を怒るな。今井先生は厳しすぎる。」というのだ。

    これらの事も含めて教師らは放課後に会議を催すがこの会議の情景はまるで小学生そのものだった。笑)
    更に教頭の妻である理事長は瀬尾先生と不倫の仲にあり会議の始まりと終わりに人目を忍んでキスして抱擁する。机の上に押し倒された理事長を観ているワタクシのほうが「生徒が入ってきたらどうするねん!」なんつってスリルとサスペンスを味わう。苦笑!

    そんな密な時間もつかの間、瀬尾は教頭に「すべてを知っている。俺の女房と寝るんじゃない。もう二度と会うな」と迫られ、挙句、理事長にもあっさりと別れを告げられる。生甲斐を失ったかのように絶望する瀬野は号泣するも、教室に戻った生徒の樋口は瀬野を労わる。どっちが教師なのか。笑)更に樋口は母親を亡くしたばかりだ。

    また生徒達の学校が全て、友達が全て、といった特有の感情を表現しながら、なんとかみんなの中に紛れ込んで普通なふりをしていたいという孤立しない願望にしがみつく生徒。そのためには人と違うことをしないこと。教師からの特別扱いを避ける生徒。要は人より目立ってはいけないのだ。

    一方でそういった空気に溺れることなく自分の意見を主張し正義感の強い樋口。孤独が怖くないのだ。しかし孤独が怖くない理由も母を亡くしたことで既に孤独となっている現況に我慢していたようだった。終盤で「おかあさ~ん」と叫んで泣くシーンは完璧にやられて一緒に泣いた。

    教師の仕事も大変そうだけれど、一つの教室で30人の生徒と向き合う生徒らも大変なのだ。とにかく上手くやって行かなくてはならない。人が人と共に生きる限るどこかでせめぎ合い、どこかで摩擦を起こし、どこかに歪みが生じるのは仕方がないのだが、なにしろ、30人も居るのだ・・。

    やがて、生徒らの行動に対し「先生、あんまり解ってないね。」と樋口に言われ自信を失った今井は「退職願」を書いていたが愚鈍そうにみえた春山先生が、それを止める為に吐くセリフに心が打たれる。

    そして放課後、うさぎを吊るした主犯格の未来に樋口が「生き物はすぐに死んじゃうんだよ。お母さんだってあっという間に死んじゃった。だから一生懸命生きなきゃダメ。」と諭し「おかあさ~ん」と泣きじゃくる。その途端、今井先生は生徒たちが色んなことに無理をし我慢していた事に初めて気づき「二人ともごめんね。そんなに急いで大人にならなくてもいい。」と二人を抱きしめるのだった。

    学園ものっていつ観てもいいな・・。と思う。この舞台をみながら「あの頃」を思い出すからだ。あの頃の残酷さや楽しさや孤立感や連帯感、ざわめきや土埃の匂いや賑わいを、振り返り過ごした時間は愛おしい時代だったと思う。

    思い出は当時よりも美しく光り輝いているのだ。

    素晴らしい舞台だった。生徒たちと向き合い悩む、生真面目な女教師を主役に配置したのはやはり秀逸だったと思う。生徒たちの演技もさながらキャストらの演技力でも魅せた。そうしてやはり、本が素敵だ。

  • 満足度★★★★

    目に見える物事だけでは推し量れない人間の気持ち
    とある私立の女子小学校の放課後に起こるいくつかの出来事を通じて、子ども、大人の揺れ動く思いを見事に表現。
    『女子小学校』、生徒は『ハロプロエッグ』とくれば、お決まりの『学園もの』を想像するかもしれないが、そこはやはり、空間ゼリー。
    何気ない放課後の一こまを切り取りながらも、内容は極めて真摯で、多くのことを考えさせられる内容の濃い舞台に仕上がっていた。

    ネタバレBOX

    大人の代表である教師による『不倫』、『いじめ』、『生徒指導』。
    子どもの代表である生徒による『いじめ』=『いじめられないために個性を消すこと』。
    など、複数のテーマを立てながらも、他者の目に見えることが物事のすべてではない、人間の微妙な気持ちを見事に表現。
    『いじめ』を例にとれば、はたから見れば、一見いじめられていると見受けられる者が必ずしもそれをいじめとは受け止めておらず、いじめている側もいつ自分が標的にされるかもしれないという漠然とした不安を旨に日々過ごしているといった、目には見ない内面の様子を単なる台詞による吐露ではなく、行動を通じて表現するなど卓越した舞台であった。
    前作暗ポップに続いて、たいへん良い舞台となっていた。

    惜しむらくは、ハロプロファン、ハロプロ関係者と思われる人々の観劇が多く、舞台の途中での私語があったり、前節でお願いしたにもかかわらず、携帯の電源を切らずに、メールを着信し、しまいにはメールに返信をするという者が少ながらず見受けられたことである。
    商業的に成り立たせなくてはいけない面もあろうが、通常の舞台を見慣れた者にとってはとても違和感を感じたことも事実である。


  • 満足度★★★★★

    小学校が舞台だけど、大人の作品
    大人に、なりきれない大人達の世界と、大人の真似してるわけではないけど、大人並の世界が、繰り広げられている子供達。メチャ!可愛い子役様5人の演技力が、純粋なだけでは、いられない、大人の哀愁も映しだし、感動いたしました。次回作も、絶対、観たいと思いました。***追加の当日券出して下さるようです。早めに連絡した方が、良さそう?お勧めです。   

    ネタバレBOX

    小学校から大学まで一貫教育の私立校6年1組での、出来事。無邪気な子供達の言動だが、時に天使に悪魔に、映ってしまう子供達に、担任の今井先生(斎藤ナツ子さん)は、教師として続ける限界を感じていた。この5人の子役達が、キャラも感情も、見事に演じるので、誰もが、子供の頃を思い出さずには、いられない。

    みんなから評価の高い学年主任の瀬尾先生(米田周平さん)が、教師を目指すきっかけでもある恋の相手とは、不倫だったり・・・この瀬尾先生、爽やかなんだけど、彼女に甘えたり、男だったりと、いろんな顔の見せ方、見事でした。

    個性的な先生、教師を夢みる教育実習生、スクールカウンセラーや、理事長夫婦らも含め、学校と言う硬い環境の会議なのに、大人として、割り切れなかったり・・・違う職種でも、大人と言えど気持ちは共通。
    今時の学校事情に驚かされるが、子供の正義は、同じで安心したり。と、物語に引き込まれるのは、作品の秀逸さ、脇を固める役者さんの力量だからこそ、と思いました。
    特に、理事長夫婦(川崎初夏さん、中神一保さん)が、大人の哀愁を醸し出し、見事でした。

    瀬尾先生の絶望を立て直すきっかけが、何も知らない子供の一言だったり、なんてこともある。

    悩みつつ生徒を思いやる今井先生の健気さも、良く出ていました。ちょっと頼りにならないような春山先生(木村延生さん)だけど、自分を励ます方法も子供達で、それが今井先生への励みになるシーンも、素敵でした。

    そんな中で、今井も教師を続けていく、また明日を見つけ出せるラストは、感動でした。


    子供の透明感に頼るだけではなく、大人の現実や矛盾に、何も知らない子供が支えていたりと、絡め方が絶妙で、夢や目標を持ち続ける美しさも写し出していました。今がいつかになる、優しい時を過ごせた素敵な作品でした










  • 満足度★★★★★

    明日や将来の僕は、将来なりたい僕自身になっているでしょうか
     本作品を観て、印象に残った劇中の台詞から、タイトル『今がいつかになる前に』に込められたテーマを僕の視点で解釈します。

     『過ぎた時間(とき)はもどせない』
     『(仕事を辞めようと思っても)続けていけば、世界が変わってみえるようになる』
     『また明日』

     本作品は小学校が舞台となっています。それにちなんで、僕が小学生だったときを振り返ってみました。
     あのとき、もっと頑張っていれば、今とは違う結果になっていたかもしれない、と後悔することばかり連想してしまいます。
     今回は小学校ですが、これに限らず、高校生の時に片思いをしていた女の子に告白しておけばよかった。子どもだった時の方が今より幸せだったと考えてしまいます。

     誰もが、過去、昔の「いつか」に「たられば」と、後悔することが多いのではないでしょうか。僕はそう考えます。
     10代、20代でどのように頑張ったかで、30代、40代の生き方が変わってくると考えます。過去の「いつか」にいた僕にとって、今の僕は期待に応えているでしょうか。ウソや言い訳をついていないでしょうか。
     「大人だから」「子供だから」で割り切っていないでしょうか。

     「また明日」は劇中ではふつうのあいさつですが、明日が『今がいつかになる』ときです。
     今がいつかになったとき、要するに、明日や将来の僕は、将来なりたい僕自身になっているでしょうか。

     何かを辞めよう、あきらめようと思っても、必死に続けていけば、世界が変わってみえるようになります。過ぎた時間はもどせないので、今を大切に、明日の僕のために頑張っていこう。また明日。僕はこう考えます。

    ネタバレBOX

     理事長の中里弓枝先生と瀬尾先生、昔は先生と男子生徒で、恋愛関係にあった。
     恋愛に『大人だから』『子どもだから』という言い訳で割り切れない。僕はこう考えます。
     瀬尾先生役の半田さんが机を蹴飛ばして苦悩するシーンで「恋愛は気持ちで出来ている」と考えさせられました。
  • 満足度★★★★★

    これだけ観る前コメントが多い芝居に、最初に感想を書くのが怖いですが…
    年に一度の空間ゼリー(空ゼ)本公演。
    舞台は、私立女子小学校6年生の生徒達と教師達を、ある事件を中心に描写。
    空ゼの「今」も投影しているという。
    小学校を舞台に、実際の女子小(中)学生が5人出演する小劇場演劇は珍しい。
    (空ゼがアップフロントエージェンシー(モー娘。とかハロプロ関係が所属)とコラボしていることも少し影響している?)

    変わらない正義感を持ち続けるのか、自分を・個性を抑えて周りに合わせるのか…小6にして、すでに大人のような処世術を自然に身につける子供たち。
    それとは正反対に、外見は大人でも、実は自信が持てずに大人になりきれない教師たち。
    教室での教員達の会議の様子は、小学生の授業における人間関係と何ら変わらない。
    それでも、子供は子供なのか。

    「学校もの」ということで類型的な話なのかと思いきや、微妙で意外な切り口があって、深い。
    そこが坪井さん・空ゼならでは。

    それにしても、5人の子たちの輝きは、それだけでインパクトが大きくて圧倒されてしまう。
    特にカーテンコールで見せる素の部分の方が強烈に感じるのは、単に自分が年を取ったせいでしょうか。

    ちなみに、潘めぐみさんのお母様は『機動戦士 ガンダム』ララァ・スン、
    『美少女戦士セーラームーン』ルナなどの声で有名な声優の潘恵子さんでした。
    池田秀一(シャア)さんから花束が来てたので気付きました。

    ネタバレBOX

    あと不謹慎ですけれど?小学校の教室での教師同士のラブシーンに、ドキドキの緊張感。
    特に「演劇」は、映画と違ってリアルタイムで目の前で進行している。
    実際の小中学生が一緒に演技している同じ「空間」だからか。

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