TorinGi(トリンギ)「捨てる。」再演【キャスト写真UP】 公演情報 TorinGi(トリンギ)「捨てる。」再演【キャスト写真UP】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★★

    再演でも濃密
    再演となるからキャストはどうなるかなと思っていましたが、蒻崎さんと中村さんは前回と同じ役で今回も出演で、その他は役者が変更となっておりました。

    初演と比べ、キャラの性格というか気持ちを変更してきていたように感じましたが、いい方向に変更されておりさらに良い作品に仕上がってました。
    特に、きょうだい編は姉の力が強くなる事により、面白さが増しておりました。
    面白く、濃密な時間でした。

  • 満足度★★★★★

    ...よかった!
    (随分時間がたってしまったが)
    すばらしい作品でもあり、ズシッとくる作品でもあった。

    自分と重なる部分はないはずなのに、気分が重くなったのは
    役者一人一人の影響力が大きかった故のことだろう。


    最後の最後で、”それでもやっぱり”にホロッときた♪

  • 満足度★★★★

    スローカーブ、直球、チェンジアップで三球三振
    とあるバーで常連客とその家族たちが会話の3話オムニバス。
    1話目は「いとこ編」で、結婚式帰りの男女3人のいとこたちを描き、その3人とちょうど入れ替わるように入ってきた姉(=田舎から上京してきた)と弟(=東京でマンガ家をして多少売れた)による2話目が「きょうだい編」。
    それぞれの会話で血の濃さというか、血縁の距離というか、そういったものがこの2編に如実に顕れているのが巧い。
    で、またも入れ替わりか?と思いきや、今回はその2人が出て行ってからしばらく間が空く…んだが、実はいとこ3人組よりも早く待ち合わせだという少女が入店しており(しかも彼女はそれぞれのエピソードに1言2言辛辣な言葉を投げる)、彼女とマスターの会話でつなぐワケで、この構成も見事。
    そうして始まる「おやこ編」は、前2編がスローカーブとストレートの速球であるのに対して変化球、的な。
    4親等、2親等と来て今度は1親等なので繋がりはより濃いかと思いきや、かつて自分(と母)を捨てた父親と対峙する娘、ということで「近いけれど遠い」感覚。決裂しての別れのように見えるものの実は…な終わり方もイイ感じ。

  • 満足度★★★★★

    秀逸!
    「葬式クラス」で米内山陽子さんの脚本に惚れまして、今回は純粋に脚本家目当てで観劇しましたが、今回も脚本は巧みで見事でした。人間の業なのか性分なのか捨てる捨てないで悩み、寂しげだけど懸命に生きている人々の描写が良かったです。
    演者も脚本の巧さに負けないくらい、上手かったです。二話目の姉弟の話は、自己の夢の実現と相手への愛情・思いやりにも葛藤しながら喧嘩している様は、本人達は辛いのかもしれませんが兄弟のいない自分には少し羨ましかったです。

  • 満足度★★★

    捨てられない。
    血縁を題材にしたドラマをユーモラスに。
    オーバーアクト気味かなと感じた。エビス駅前バーのキャパでは。
    ナチュラルな導入、ラストのじんわり感はとても好きだ。
    権八亜希子、加賀美秀明が印象に残る。
    客層が若くて意外だった。

    ネタバレBOX

    全編出ずっぱりの権八亜希子の存在が作品に清涼感をもたらしていたと思う。
    従姉妹同士の恋愛なんて、よくよく考えるとドロドロだよ(笑)
  • 満足度★★★★★

    タイトル
    タイトルから暗い話だと思っていたんですが
    とても優しい、暖かい気持ちになれる作品でした。

    きょうだい編が結構好きですね。
    セリフのチョイスやダメな人間の描写が好みにバッチリでした。

    いつもは面白い作品ってあっという間の感覚があるんですけど
    今回は70分の作品なのに見ごたえがあった気がします。
    この会場だとこのくらいの時間がちょうどいぃと思いますしね!

    ネタバレBOX

    もちろん「捨てる。」という単語がテーマなんですけど
    観劇後に心に残った言葉は「ゆるす」でした。
  • 満足度★★★★

    台本の力に人物の空気が加味されて
    初演も非常に印象に残るお芝居でしたが
    今回は、台本の魅力に加えて
    役者たちの作りだす空気感に
    初演とは異なるふくらみがうまれていて。

    よしんば物語の記憶は残っていても、
    あれよあれよという間に
    時間を忘れて見入ってしまいました。

    ネタバレBOX

    バーでの会話劇。

    初演時も、台本に仕込まれた
    キャラクター達が抱えるものが
    鮮やかに浮かび上がって
    舌を巻いたのですが、
    再演の今回は、
    キャラクター間での
    空気がしっかりと作られていて
    それぞれの心情が編み合わされた質感で
    伝わってきます。

    役者たちの表情やしぐさに
    台詞を超えた言葉をささやくような深さがあって、
    そこに台詞で作られた骨格に満ちる空気が生まれる。
    それぞれのなかにある
    「捨てる」というキーワードは
    単に切り出されるだけではなく
    キャラクターが過ごしてきた時間が
    しなやかに裏打ちされていて。

    誰が主人公ということではなく
    7つのキャラクターの時間が
    そのバーでしなやかにクロスしていくのです。

    初演とは半分以上の役者が変わって
    舞台のニュアンスも少し変化して・・・。
    初演・再演と観る中で
    重なるものだけでなく、
    しっかりと組まれた物語に
    役者たちの醸し出す色の違いを映し出す
    懐の深さがあることにも瞠目。

    初演時同様、
    そして初演時とはまた違ったテイストで
    観る側に印象の強い
    舞台となりました。

    ほんと、
    お勧めの一作かと思います。

    ☆☆☆★★★◎◎△△




  • 満足度★★★★★

    前作を超える出来!
    前回も素敵な作品だと思ったが、今回はさらにいい。前回と比べて、きょうだい編が大きく伸びた。二人の名優のぶつかり合いが実に面白い。そしてそのシーンが楽しめた結果、最後のシーンがとても泣けた。

  • 満足度★★★★

    「捨てる。」というタイトル
    全く予備知識一切なしで行きました。
    というのも、行こうと思ってたんですが
    いつ行くか決めてなかったので。
    仕事を早く終われたので
    急に行って、そんで何も考えず観ました。
    近すぎて、最初は演者さんとの空気とうまく混ざれなくて、やきもき。

    ネタバレBOX

    お酒が入っていたからとか、そういうのを度外視して
    予想外の号泣でした。特に「おやこ編」。

    上記のような訳で、タイトルすらちょっと把握せずに観ました
    ごめんなさい(>_<)

    「いとこ編」で、フイに耳に入ってきた台詞「捨てる」という単語が
    ものすごく色を持っていました。
    そこで、「あぁそうかこの作品のタイトルは”捨てる。”なんだ」と把握。
    観る人にも、演ずる人にも、それぞれの人生の中での「捨てる」があって
    観ながらいろんなことを思いました。

    一番共感できたのは「きょうだい編」かな。
    同じような境遇の人を知っているから。
    きっと今、悩んでいる最中だから。

    「おやこ編」の尚美の、傷みと、隠している感情がものすごく伝わってきて
    最後は号泣してしまいました。

    脚本のあらゆる所に米内山さんの拘りが垣間見えて
    やはり女性作家さんの細やかさに、脱帽しました。
  • 満足度★★★★

    初演より
    タイトになり、物語や人物造型が増し増しなのが良い感じ!

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