「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。 公演情報 「霞葬(かすみそう)」公演終了しました。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-17件 / 17件中
  • 満足度★★★

    一生
    赤ちゃんからおばあちゃんまで演じるのってすごいなぁと思った。
    セットがかわいかった。

  • 観劇
    アッサリ風味でしたが、楽しめました。

  • 満足度★★

    淡々とした感じを受けました
    なんとなく巨匠の「火の鳥」を思い出しました。
    ただ日常が時間経過し過ぎていくのみで心情描写が少なく、
    命という湖の浅瀬で「パチャパチャ」ってしているだけの感じ受けました。
    もっと深みにまで入り込んでもよかったのでは?

  • 満足度★★★★

    人間の寿命について考えさせられました
    神様の世界に一人舞い込んできた少女。赤ん坊から老女、そして死を迎える人間という存在が丹念に描かれていました。カスミ草ではなく霞葬というタイトルもぴったりでしたね。

  • 満足度★★★★

    演技力と語学力
    ベク・ソヌさんを見ていたら、時につたない日本語でも十分な演技力というものがあるのだなと、感じました。私は特におばあさんになってからの彼女が好き。(また涙。おばあさんに弱い)。小道具として椅子が使われていましたが、「人間の作ったもの」を感じさせるので、あの世界ではちょっと違和感がありました。椅子は確かに持ち運びには便利だけれど、ただの箱をふわふわにするとかした方が良いのでは?

  • 満足度★★★

    まさに霞のように
    まさに霞のように、ふわっとしたファンタジーでした。そこそこ面白いんだけど、つかみどころがなくて、自分には中途半端な気がします。

  • 満足度★★★★

    観ました
    初見。とてもよかったです。また次回も行きます。

  • 満足度★★★★

    しゃれたタイトル
    そして内容もよかった。今回初めて観た劇団。一言でいえば大人の絵本的な印象で、人間の一生を客観的に見ることができた。女優人の演技が押しなべてよかった。とくに韓国のベク・ソヌさんの演技はなかなか上手かった。比較すると男優人はちょっと演技が甘かったように思う。

  • 満足度★★★★★

    静かに感動いたしました!!
    劇団印象さん、またまたよかったです!さすがです!その感想を絵と文で描いていますので、もしよろしかったら→http://blue.ap.teacup.com/chigusa/

  • 満足度★★★★

    清涼感のあるお芝居
    舞台セットや照明、お芝居も全てがシンプルで純粋、すっきりとしていて素直な印象を受けました。
    それぞれの役者さんも力があり、演出も一貫していてとてもよく纏まっていた芝居だと思いました。

    ネタバレBOX

    イワナガ(イワナガヒメ)とサクヤ(コノハナサクヤヒメ)は共に古事記や日本書紀に登場する姉妹の神々であり、日本書紀では人間が短命になる切っ掛けを作りだしたと記されている二人の神が、人間の乳幼児を拾って育てると言う展開もちょっと皮肉なようであり、面白かったです。
    神々の世界でただ一人の人間『ミカ』を演じたベク・ソヌさんの演技も秀逸でした。
    つかまり立ちもできない幼児から、99歳で老衰で死に舞台から降りるまで見事に演じ切っていたように思います。
    幼児や老人期は気にならなかったのですが、成人期の演技では日本語発音のたどたどしさが少し気になってしまいました。

    『生きるという事』『死ぬという事』人間としての『限りある生』について考えさせられました。
    99歳になったミカの寿命を止める提案を受け入れようとしたサクヤも、考えた末に受け入れない決断をしたイワナガも、清々しく死に向かったミカもそれぞれのキャラクターがとても素敵でした。

    芝居の冒頭と最後のシーンで、天の羽衣を使用しイワナガが空を駆け地上に向かう演技と演出は、ミカの一生を見守った後だからこそ映えるシーンでした。
    シンプルで押しつけがましくなく、それでいて心に残る内容でした。
  • 満足度★★★★

    思い出という宝物
    登場するキャストの人数と物語が吉祥寺シアターでは広すぎたように思う。舞台に空間が目立った為だろうか、美術そのものにも何となく、あっさりしていたように思う。これで舞台のキャパが狭ければ霞がかったさまや、雲の演出をドライアイスか霧で演出できたはずだ。惜しい。べク・ソヌの演技力は際立っていた。更にイワナガ役の龍田和美が飛ぶシーンは周りの風のささやきも聞こえてきそうなほどの演技で美しかった。鷹かと感じたほど。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    世界を見守る神々と人間のお話。ある日イワナガは一人の人間の赤ちゃんを拾う。「人間を飼っていると変になる」という理由から神が人間を育てることは禁じられていたが、さだまさし似の裁判長の「経過を報告するなら宜しい。」との判断で飼うことになる。これがミカだ。

    ミカはすくすくと育ちながらもいつしか母と自分の違いに気づいていく。いつまでも年をとらない若々しい神々。一方で確実に年齢を重ねていき死を迎えるミカ。つまり神時間と人間時間の経過の差には大きな隔たりがあり、神は20年前のことを「さっき」といい、ミカは「ずっと昔」という。

    そんな中、神々は人間が眠るという行為を羨ましく思う。神は眠る必要がないからだ。「神が人間を飼うと人間になりたくなる」という感情も露呈させながらミカを媒体に人間の一生を淡々と綴っていく。この演出は意外に説得力のある場面だと思う。人の一生はなんて短くて儚いものだ、という戒めにもなり、自分の人生を改めて見つめるきっかけになるからだ。人生が何年あるかは人それぞれだが、人によって生きられる長さが違うということはこの世の大きな不条理だ。

    だからワタクシ達はいつも自分自身が好きでいられるように生きなければならないのだ、とも思う。

    こうしてミカは99歳で静かに眠るように人生を全うしたのだが、ミカにとって神々に育てられたという現実はきっと不幸だったに違いない。ミカが神々に残してやったものは、思い出という宝物だ。

    序盤、撒かれた伏線をきっちりと終盤で回収し美しいながらも道徳的な物語だったと思う。観終わった後に色々考えさせられた舞台。ちゃんと生きてるか?と問われたら、解らない。。


  • 20100717
    。・`ω´・)ノ ストレートで純粋なおしばい。美術がきれいでした

  • 満足度★★★

    アジアンな世界観
    初めてこの劇団を観ました。
    神々の世界に人間が来るという話で、物語としては淡々とした感じですが、人が生きているということを愛おしく感じさせる、素敵な内容でした。
    大人のための童話というテイストを狙ったのでしょうが、演出がベタ過ぎて子供向けの芝居みたいに感じられるところが所々にあり、残念でした。美術や衣装、あとチラシの淡くて可愛らいビジュアルセンスは新鮮で良かったです。

    韓国から客演のベク・ソヌさんの演技に惹き付けられました。最初に赤ん坊役で出てきた時は日本語が駄目でそういう役なのかなと思いましたが(その後は日本語の台詞を話します)、幼児〜少女〜老婆を1時間ちょっとの間にリアルに演じきり、その表情と声の表現力に驚きました。
    他の女優陣も魅力的でした。それに較べて男性陣が弱かったのが残念。

    もっと洗練されて行くと、とても素晴らしい劇団になると思います。

  • 満足度★★★★

    心をふくらませてくれました
    私のブログに書いた感想です。

    「今年観た演劇の中で、一番独創的で、インパクトの強いものでした。(まだ半年近くも今年は残ってはいますが・・・)
    最初、「いわなが」が飛ぶシーンから始まったときに、
    「あ、不条理劇かもしれない、しまった!」と思ったのですが、それも杞憂。

    のんびりとした時間の流れの中で、やさしい雰囲気の物語がすすんでいきます。
    軽い台詞の連続ながら、無理なく耳に、頭に、心に入ってきます。

    やっかいな、時間がテーマの劇でしたが、これもメルヘンのようなストーリーの中に
    「隠喩」のようにさりげなく横たえているようで、押しつけがましく感じられることはありませんでした。

    「日韓交流」と銘打った劇でした。ミカ役のベク・ソヌさんの演技も、それぞれの年代を、それぞれの魅力で演じていていたと思います。(在日の方?日本語も上手です)

    関心したのは、場を転じる時の工夫です。暗転を使わずに、常に誰か一人を残し、それから次の場面が引き継がれる手法は、見事でした。

    七人の役者が、みな個性的であったことも、劇団の強みです。

    今朝の朝日新聞の「天声人語」に、ジョークが載っていました。
    たびたび遅れる列車に腹を立てた客が、「こんなんじゃ、時刻表なんていらないじゃないか」 それに駅員が答える。
    「お客さん、時刻表がなくなったら、遅れているかどうかわからなってしまいます。」

    関係ないかな。いや、時間や「老い」や「死」もそう。
    否応なくつきあわされているからこそ、制御できないからこそ、それはまた貴重なものなのだ、と。

    示唆に富む、素敵な劇に出会えた感じでした。」

    ありがとうございました。

  • 満足度★★★★

    時がゆっくりと流れていました。
    それはなんだか、ちょっとだけ大人向けの絵本のようで、フワッとした雰囲気に包まれました。

    ネタバレBOX

    とにかくゆ〜っくりとした流れを感じました。

    もしかしたらそれは、神様達の時の流れの中に引きずりこまれたせいかもしれないな、なんて・・・。

    物語は絵本というか、むしろ神様達に与えられた道徳の時間のようで、なんだか色んなことを考えさせられました。

    面白かったです。
    とても。
  • 満足度★★★★

    すがすがしい感動!
    不老不死の神々と寿命のある人間の話。

    ネタバレBOX

    星を生みだす神と、死者を葬る神が存在するところがユニークでした。

    神々の世界と人間界が別々に存在するところや生命感から、オペラ「ニーべルングの指環」シリーズを思い出しました。オペラでは神々は黄金のリンゴを食べて不老不死を維持しますが、本作では霞を食べています。人間に与える食事にリンゴが出てきたのが印象的でした。

    赤ちゃんだった人間も自分たちよりも年老いてしまうことに戸惑う神々、まるで人間が犬を飼っているような状況です。実は我々の話でもあったということです。

    娘から急激に年寄りに変化するときのしぐさ、死んだ後すっと背筋が伸びて退出していく姿は秀逸でした。

    ところで、若い役者さんが年寄りを表現しようとすると、だみ声でなぜか高音で、そうなんじゃよ的なしゃべり方をします。今回のベク・ソヌさんは無理に高音にはせず、口をもぐもぐさせ、股関節が広がったような感じで腰が曲がり、ゆっくりとした動きで自然に年寄りを表現していました。非常に参考になると思います。
  • 満足度★★★★

    ないものねだりの民と神。
    日本神話の神々を語り口に、有限に存在している人間の尊厳を逆説的に描く作品。
    神さまも人間と同じように欲深く『ないものねだり』をしてしまうよ、という視点が面白い。
    物語は会話劇として成立させながら、ここぞという時には身体性の躍動感でもってキメてくるので、物語にうねりがあった。
    天井の高い吉祥寺シアターを存分に生かした舞台美術、橙色に浮かぶ照明、丁寧に制作された衣装はどれもシンプルでありながら作品の持つ、浮遊感のある不思議色に違和感なく染まっていた。
    韓国から招かれたべク・ソヌさんの演技がとにかく素晴らしい。『女の一生』という難しい役どころを気負いせず、非常に豊かに表現されていた。
    特に役者、演出家を志しているひとに観てもらいたいですね。彼女の佇まいから『演劇』について何かを得られるような気がします。

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