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shelfアクティング・ワークショップ開催。2017/11/10(金)~12(日)

  • YasuhitoYANO YasuhitoYANO(343)

    カテゴリ:ワークショップ告知 返信(2) 閲覧(144) 2017/10/10 15:23

―――与えられた言葉(台詞)について、その言葉を発すべき身体の在りようを探ることから演技を組み立てる。テキストと俳優との適切な距離を探り、そのために必要な身体の取り扱い方、空間への関わり方の方法を考える。―――

参加者各自が持ち寄った自身の方法を検証しつつ、shelfが取り組んでいる「語り(narrative)」の方法を軸に実践を通して短いシーン作成までを行います。みなさまのご応募心よりお待ちしております。

【日程】2017/11/10(金)11(土)12(日)の3日間 *原則3日間連続参加可能な方を優先

【時間】11/10(金)11(土)18:30~22:00、12(日)13:30~17:00

【場所】世田谷区内 ※ご応募頂いた方に直接お知らせいたします。

【申込〆切】2017/11/8(水)24:00まで

【参加費】6,000円 ※参加日数に関わらず料金一律。複数コマの受講をお勧めします。

【応募資格】年齢・舞台経験不問。

【定員】各回定員20名(予定)

【内容】
簡単なボディワーク(ストレッチ、呼吸法、重心のコントロール等)及び、イプセン「ヘッダ・ガブラー」のテキストを使った短いシーン創作までを予定。

【申込方法】
お名前、ご住所、電話番号、年齢、プロフィール及び、shelf作品の観劇の有無(あれば作品名)をご記入の上info@theatre-shelf.orgまでお申し込みください。折り返しご連絡いたします。

【shelf、及び矢野靖人の今後の予定】
・2018年5月上旬 shelf「Hedda Gabler」(作/ヘンリック・イプセン)をリクリエイション。中国は南京大学の招聘を中心に南京・上海2都市4劇場ツアー実施

・2018年6-7月 W!ld Rice Singapore Theatre Fest!val 2018 参加作品 “Too Many Lives”(新作書き下ろし、作/アルフィアン・サアット)演出のため、矢野がシンガポールにて6週間に渡って滞在制作を実施、(会場/LASSSALE COLLAGE OF THE ARTS)

・2018年12月 shelf新作、「つく、きえる」(作/ローラント・シンメルプフェニヒ)制作、上演。(会場/CLASKA 8th Galleryを予定)

【お申し込み・お問い合わせ先】
〒156-0045 世田谷区桜上水3-9-6-102
e-mail info@theatre-shelf.org
tel. 090-6139-9578 fax. 03-5317-0802
  • オーディション実施者は合格者になるべく早く契約書を提示し、正式な契約を結びましょう。双方が納得できる公平で健全な関係を築き、突然の参加キャンセルなどのトラブルを回避しましょう。
  • オーディション合格者はなるべく早く実施者から契約書を受け取り、よく読んだうえで正式な契約を結びましょう。想定外のチケット販売ノルマやグッズ買取の強要などから身を守りましょう。
  • ―――与えられた言葉(台詞)について、その言葉を発すべき身体の在りようを探ることから演技を組み立てる。テキストと俳優との適切な距離を探り、そのために必要な身体の取り扱い方、空間への関わり方の方法を考える。―――
     
     
    shelfでワークショップを実施するときには必ずここからスタートするのですが、この「テキストと俳優の適切な距離」を、というのが、少々理解して貰いにくい場合が多いようです。取り敢えずは皆さんにお聞きしたいのは先ず、自分が普段発している言葉と、自分の考えとの間に、乖離、距離を感じたことは、皆さん今までにありませんでしょうか。

    若しくは、例えばエチュードや、公衆の面前で自分の考えや意見を自由に喋って、と言われてもどうしてもうまく喋れない、言葉が出てこない。

    自分の考えをうまく表明できない。遠慮してしまう。という経験は、少なからぬ人が少なからず(それは俳優に限らず)経験しているのではないかと思います。

    ところが、経験の浅い俳優は(…残念ながら経験の浅い俳優に限らないのですが、)何故か、与えられた台詞を抵抗なくするすると”喋れて”しまう。

    他人の言葉だからなのか? これを喋って良いと、戯曲や演出家に許可、お墨付きを与えられている(と感じてしまう)からなのか…?

    そしてそのようにするすると喋られてしまった言葉には、たいていの場合、リアリティがない。

    ここで、ではリアリティとは何ぞや? という話をすると長くなるので割愛しますが、とにかくリアルではない。

    そういう感覚を、演出家に限らず観客の方であっても持ったことがあるのではないかと思います。

    ここに演技というものの本質がある。と僕は考えています。

    演技では出来てしまうけど、普段は出来ない。その”楽しさ”は、現実世界で叶わないことを叶えられる”フィクション”の特権である”と同時に諸刃の刃でもあり”、現実に即さない発語行為としての演技を許容してしまうと、劇世界は途端に崩れてしまう。

    実は、ここで起きていることの本質は意外と簡単な話なのです。

    それは、果たして現実にその言葉を発した人がいて、その人はその言葉で自分の伝えたかったことを100%伝えらている、といつも、思っているのでしょうか? この言葉では足りない、とか、これはではニュアンスが違ってしまう、とか。そういうことはないでしょうか、ということなんです。

    あるいは、思わず怒声を発してしまった人は、本当にその大きさのその激しさの言葉を発したくて発しているのでしょうか。

    涙を流している人は、果たしてその人が感じている悲しさを誰かに対して表現したくて、涙を流しているのでしょうか。

    人間は、本当に思っていることだけを言葉にしている訳ではない。それを戯曲上で初めて明確に書き表すことに成功したのはイプセンであり、チェーホフでした。
    ただでさえ本心をだけ発していない人間が、どうしてそう、与えられた台詞となるとするすると、とたん自由に発せられると思ってしまうのか?

    俳優の仕事はそのような、本心でない言葉を、あるいは意図せざる発語行為を如何にリアルに、そのように負荷=ストレスを感じ・抱えながら、しかし何とかして発語出来る”身体”を見つけ得るか。に集約されると私たちは考えています。

    そのような意味での、言葉との「距離」を見つけるワークショップをshelfは行い続けています。

    当然ながら、その言葉をどのようにリアルに響かせることが出来るか?=自分の声にすることが出来るか? は、人それぞれに千差万別です。

    ただ間違いないのはそれがシェイクスピアだろうと近松門左衛門だろうと、俳優にはそれを自分の言葉にする方法が必ずあるはず。それを参加者の皆さん一人ひとりと探っていきたい。

    長くなりましたが、11月10日(金)~12日(日)に行うshelfアクティング・ワークショップでやりたいと思っていることを少し丁寧に紹介してみました。

    新しい出会いと経験を皆さんと共有し、それぞれに気付きの多きワークショップに出来ればと願っています。

    みなさんのご応募、心よりお待ちしております。

    矢野靖人

    2017/10/22 07:59
  • shelfアクティング・ワークショップ応募〆切(11/8)まで1週間を切りました。まだ若干の参加枠があります。俳優の基礎訓練(主に呼吸と重心のコントロール)から実践的な創作まで行います。みなさまからのご応募心よりお待ちしております。

    https://yasuhitoyano.tumblr.com/tagged/workshop

    2017/11/03 05:26

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